• 4回連続三者凡退に抑えた福山=明治神宮球場で(東都ベースボールweb撮影)

  • この日3安打を決めた岩本

  • サヨナラとなる5人目の生還者与倉

  • 決定打を放った鵜飼を迎えるチームメイト

  • 勝利を決め喜びを爆発させるチーム

延長戦をサヨナラで制し、入れ替え戦回避に弾みをつける!

[硬式野球部]東都大学野球春季1部リーグ対東洋大1回戦(2021年05月10日 21時40分)

東都大学野球春季1部リーグ対東洋大1回戦が5月10日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

★東洋大200 000 0002=4
☆駒 大000 101 0003×=5×

〈打者成績〉
       打安点
[D]浦口  300
HD 保谷  100
[9]佐藤(勇)310
H8 大森  100
[8]9与倉  421
[7]鵜飼  312
[5]新田  421
[4]林(琢) 310
[3]藤原  400
 3 佐々木(魁)000
[2]岩本  430
[6]小園  200
H 藤田(龍) 100
 6 坂本  000

〈投手成績〉
      打安点
福山 92/3 39 9 1
◯谷藤 1/3 1 0 0


負ければ入れ替え戦行きが確定する状況で迎えた対東洋大1戦目。
先発のマウンドに立ったのは今季既に1000球を投げた鉄腕福山優希(社3)。
しかし先頭打者から左前安打を浴びると4番の小口に右越え三塁適時打を打たれ、その後2人連続安打を許す猛攻撃を受け2失点となった。
打線が援護に入ったのは4回裏。
佐藤勇治(現4)がピッチャー強襲で出塁すると相手投手の四球と暴投で本塁に戻り1点を返す。
これに奮起されたのか福山はこの後の5回表から8回表まで4回連続三者凡退に抑える好投を見せた。
6回裏に与倉良介(法3)が中前安打を放つと、新田旬希(商4)が左前適時打で同点に。
続く林琢真(市3)も右前安打で出塁し満塁のチャンスを作るが後続が併殺打に倒れ、点差をつけることは叶わなかった。
1点でも欲しい両校であったが互いの投手に抑えられ、追加点を得られないまま9回へ。
9回表には左前安打を浴びると、犠打と暴投で三塁まで進まれるが後続を空振り三振に打ち取り無失点で繋いだ。9回裏に岩本皓多(経2)が左前二塁打を放ち、三塁まで進んだが後続が打ち取られ、タイブレークに突入。
10回表、無死一、二塁から始まる延長戦。犠打と犠飛で1点、そして安打でもう1点を許すと150球を投げた福山は谷藤大成(政3)と交代。谷藤は続く打者を内野ゴロに打ち取り、失点を最小限に抑えた。
2点を追う10回裏。7回裏から代打に上がっていた大森廉也(法2)が犠打で1死二、三塁とすると与倉の中越え適時二塁打で1点を返した。
1死二、三塁という逆転のチャンスにベンチからの期待を背負い打席に立ったのは4番打者鵜飼航丞(商4)。期待通りに左前適時打を放ち、2人が本塁に生還を果たし、サヨナラ逆転勝利を収めた。これにより4個目の白星を獲得し入れ替え戦の行方は最終戦までもつれ込むことになった。

◆大倉 孝一監督
ーー駒大らしさの出た試合だった。
「福山が辛抱してくれた。ヒットが出ない中で、最後までずっと試合を作っていた。(だからこそ)最後にチャンスが回ってきた」
ーー10回表に2失点は重かった。裏の攻撃はどんな思いで行ったか。
「とにかく、勝つためには3点必要なので、攻める形を作って。一死二、三塁から、あとは打者に狙い球を絞らせて打たせた」
ーー与倉の安打が良かった。
「外野フライではなかった、というのが大きい。二塁走者も帰ってこないといけないが。外野フライや内野ゴロでの一点じゃなかった、というのが大きい」
ーー次戦は、勝った方が入れ替え戦を回避できる。どんな思いで臨むか。
「東洋戦にあたって、連勝しなければ入れ替え戦になるということで、ミーティングでは、この土壇場こそが東都の醍醐味であるから、それを経験しようじゃないか、と伝えた。どう準備をして、どう戦うかは、同じであると。結果は後で、土壇場で野球をする経験をしないさい、ということを伝えた」
ーーかなり痺れる試合だった。監督の目に選手はどう写ったか。
「うちのチームはテンションが変わらない。何が起こっても前向き。なので、少しは落ち込みなさいよ、と時々腹が立つこともあるが。すごく前向きで、プレッシャーを感じていないことはないと思うが、いつも通りに入っていって、ハツラツとやっている」

◆鵜飼航丞(商4)
ーー鵜飼選手、最後の打席はどのような思いだったか。
「走者を返すことと、後ろ(の打者)に繋ぐことだけを考えて、入りました」
ーー球種やコースは。
「チェンジアップかカットボールか、分からないが曲がったので、上手く当てました」
ーー試合に入るときは、どのような思いだったか。
「負けたら入れ替え戦という土壇場の試合だったが、いつも通り勝ちに行く、という気持ちで入った」
ーー普段と精神状態は変わらなかったのか。
「緊張もほどほどにしていて、いつも通り入れた」
ーー監督の「土壇場を経験しよう」との言葉はどのように受け取ったか。
「勝ってやろう、という気持ちが強くなった」
ーー最後の打席はバットを短く持っていたように見えた。
「(短く)持ちました。追い込まれて、インコースが強い投手だったので、短く持ってインコースを内野の奥に落としてやろう、という気持ちで打席に立った。ツーグリップくらい短く持って、切り替えた」
ーー追い込まれたら、いつも短く持っているのか。
「いつもではない。投手にもよるが、半々くらい」

◆福山優希(社3)
ーー立ち上がりに失点したが、その後持ち直した。どう切り換えたか。
「切り替えるというよりは、攻め方としては変わらないので、自分がやるべきことをただやる、ということ」
ーー疲れはないのか。
「無い、といえば嘘になるが、それは気にする要因ではない」

*Twitterでの試合の速報は継続いたしますが、Instagramでの更新は諸般の事情により、当面の間休止させていただきます。予めご了承ください。(Twitter:@koma_baseball)(Instagram:@komaspo_offcial)


次戦、1部リーグ対東洋大第2回戦は5月14日(金)9:00~明治神宮球場で行われる予定です。
緊急事態宣言発令中ですがイベント開催の緩和を受け上限を3000人として有観客試合を行う予定です。詳しくは東都大学野球連盟公式HPをご確認ください。

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