• 2打席連続適時打を放った鵜飼=明治神宮球場で(近藤 龍撮影)

  • 適時打2本と2回の生還を果たした林

  • 勝利投手となった佐藤

  • 今季7盗塁とリーグトップの盗塁数となる浦口

  • サヨナラで帰ってきた佐々木と迎える部員たち

両校合わせ22安打の乱打戦を制し、今季2つ目となる白星獲得!

[硬式野球部]東都大学野球春季1部リーグ対立正大1回戦(2021年04月21日 00時18分)

東都大学野球春季1部リーグ対立正大1回戦が4月20日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

★立正大001 320 001 =7
☆駒 大201 100 121x =8x

〈打者成績〉
       打安点
[9]浦口  320
[8]大森  411
[4]林(琢) 222
[7]鵜飼  422
[5]新田  312
[D]藤原  410
HD 藤田  100
[3]澤田  200
H3 伊藤(史) 200
3 佐々木(魁)110
[2]岩本  311
 R 月岡  000
 2 仁和  000
[6]小園  210
 H 与倉  100
 6 坂本  000


〈投手成績〉
        打安点
 福山  41/3 21 7 5
 谷藤  4  18 3 1
 東田   1/3 3 0 0
◯佐藤(翔) 1/3 1 0 0


第3カードの相手は、昨季2位の立正大。
この試合は両校合わせ22安打の乱打戦となった。
先制したのは駒大、1回裏。相手の四球で大森廉也(法2)、林琢真(市3)が出塁すると、鵜飼航丞(商4)が中前適時打、新田旬希(商4)が右越え適時二塁打を放ち、2点の先取に成功した。しかし立正大打線も、開幕戦から全ての試合で先発のマウンドに立っている福山優希(社3)を攻め立てる。福山は3回表に右前二塁打を浴び、捕逸で三塁まで進塁させると、後続打者の中犠飛によって1点を返される。投手を援護すべく、3回裏に相手の四球と盗塁で林が二塁まで進塁し、鵜飼の2打席連続となる適時打を打ち2点差を維持した。しかし、4回表に中前安打を打たれたのを皮切りに犠打と内野安打で1死一、二塁とされると、捕逸と暴投で1点、犠飛球と左前二塁適時打を浴びせられ、2点。計3点を失い、逆転を許す形になった。
この状況に打線の援護が飛ぶ。4回裏には浦口輝(経3)が左安打で出塁すると、林の右前適時打で同点に追いつく。だが5回表に左前二塁打、中前安打を連続で浴び、このタイミングで福山は降板。谷藤大成(政3)が救援に上がる。しかし、犠打と中越え適時三塁打を受け2点を失い、再度逆転を許すことに。打線も安打を出すも得点を繋がらない状況が続いた。再度攻勢に出たのは7回裏、新田が四球で一塁に出ると岩本皓多(経2)が左越え適時二塁打を放ち1点を返す。8回裏には浦口が四球で出塁すると、大森と林の安打によって1人、鵜飼と新田の犠打・犠飛球でもう1人、計2人の走者を生還させた。この回で追いつき、そして逆転に成功した。
このまま抑えれば勝利が見える9回表。しかし中前安打と四球、犠打によって1死、二、三塁のピンチに。ここで投手を交代。今季初登板となる東田健臣(商1)がマウンドに上がる。しかし右犠飛で1点を返され、同点とされた。その後、四球と盗塁で満塁の危機を迎えると佐藤翔(法3)が救援に上がり、内野飛に打ち取り、打線につないだ。
1点を取ればサヨナラという状況でバッターボックスに入ったのは8回から守備についていた佐々木魁(法4)。左安打を放ち塁に出ることに成功。その後四球と犠打、申告敬遠で満塁とすると最後に大森が遊ゴロを放ちその間に佐々木が本塁に戻り試合終了。
試合時間3時間34分、両軍合計22安打、15得点、交代選手21人の総力戦を制し、貴重な白星を獲得した。

◆大倉 孝一監督
ーー最後の場面、一塁ランナーが走ったのは
「エンドラン」
ーー思い切った采配だったと思うか
「いやいや、ボールが来たら押し出しですし、ストライクゾーンに来たらゴロを打てばいいだけなので」
ーー苦しい試合だったが白星を獲得したが
「なんで点を取った時に取られるのか。あれだけ守ってきたのに。なかなか噛み合わないなと思っていた」
ーーかなり大きな一勝だと思うか
「めちゃくちゃ大きいですよ」
ーー浦口の走塁について
「トレーニングや準備をずっとしてきたので、積極的にいく準備を自分がしてきたというものだと思う」
ーー(2年までバッティングや守備の送球の課題があった)浦口のどのような課題がクリアできたと思うか
「自分的には全部だと思う。守備、バッティング、バント、盗塁。それを彼は自分が生きるためにずっと準備をしてきて、春のオープン戦で形にしたというところ。それをいま(東都リーグ戦で)表現できている」
ーー3時間を超えたら新しいイニングに入らず、タイブレークはないということを分かっていたか
「9回裏の先頭バッターの2球目あたりまではタイムを見ていた」

◆新田旬希(商4)
ー一今日の自分のバッティングについて
「最初に二塁打で追加点を取ることができたのでよかったが、2打席目にバントを失敗して、そこから相手に流れがいってしまったので、自分でも反省している。最後の犠牲フライはなにがなんでもと思って打席に入ったので、それが結果につながってよかった」
ーー最後の打球、2塁はセーフになると思ったか
「エンドランだったのでそのままいったらセーフになると思った」

◆浦口輝(営3)
ーーこの試合までで7つ盗塁を仕掛けて全て成功しているが、足に自信があるのか
「はい。自信があるので、とにかく出塁することを考えて打席に立っている」
ーー盗塁の目標は?シーズン記録は野村謙二郎(89年卒)の18個だが
「19個で」
ーー最後の打球、2塁はセーフになると思って走ったのか
「そうですね。最後までやれることをやるということを徹底していたので」
ーー脚力に自信があると言っていたが、技術の面で磨いていることはあるか
「ピッチャーの癖を見たり、スタートとスライディングを磨いている」
ーー100メートルのタイムは
「11秒前半」
ーー50メートルのタイムは
「5秒8」
ーー2塁への盗塁タイムは
「3秒1」
ーー2年間(東都リーグ戦に)出られなかった原因は何だと思うか
「バッティングや守備の送球だと思います」
ーーどんな選手を目標にしているのか
「プロ野球だと、元阪神の赤星選手を目標にしている」

*Twitterで試合の速報、Instagramで記事内に載せられなかった写真を掲載しています。併せてご利用ください。(Twitter:@koma_baseball)(Instagram:@komaspo_offcial)

次戦、1部リーグ対立正大第2回戦は4月21日(水)11:30~明治神宮球場で行われる予定。

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