• シングルスの1勝目を持ち帰った蘭=駒澤大学テニスコートで(岡田あおい撮影)

  • デビュー戦を白星で飾った内田(菅原菜央撮影)

  • 佐藤は単複ともに全勝中(岡田あおい撮影)

  • 「完璧だった」と試合を振り返った田村

  • 最後まで足が動いた平林

9−0で東海大に圧勝!最終戦へ勢いつける

[硬式テニス部](2019年09月13日 15時54分)

関東学生テニスリーグ第四戦・東海大戦が9月13日、駒沢大学テニスコートで行われた。
リーグ戦はダブルス(以下、D)3本、シングルス(以下、S)6本の合計の勝利数で争われる。結果は以下の通り。



D1○日野勇人・田村迅 2(6−2、6−4)0 ●内倉鉄平・勝島陽希
D2○黒澤陸人・平林輝 2(7−6(3)、6−4)0 ●宮武響大・後田凌佳
D3○渡邊康二・佐藤悠樹 2(6−4、6−3)0 ●徳永慶伍・長谷川亮
S1○平林輝 2(1−6、6−1、6−2)1 ●勝島陽希
S2○田村迅 2(6−2、6−3)0 ●井本涼介
S3○中山樹 2(6−0、6−0)0 ●上田翔太
S4○蘭大輔 2(6−0、6−0)0 ●柳澤翼早
S5○内田涼太郎 2(7−5、6−4)0 ●五十崎佑馬
S6○佐藤悠樹 2(6−0、6−2)0 ●藤野航大


最初に勝利を持ち帰ったのはD3渡邉・佐藤ペア。1ゲームもブレイクされることなくストレートで完勝した。
D1日野・田村ペアは圧巻のプレーで相手を抑えファーストセットを奪取。迎えたセカンドセットでは4―0まで相手を追い詰める。第5ゲームでキープされたのをきっかけに連続でゲームを取られ4―4になるも、勢いを取り戻し6―4でチームに2勝目をもたらした。
D2黒澤・平林ペアは第5ゲームに黒澤のサーブをブレイクされると、流れが相手に傾く。粘り続けて4―5で迎えた第10ゲームをブレイクし同点に。互いに譲らない展開でタイブレークまでもつれ込む。黒澤のサーブで流れを引き寄せ、このセットを獲得する。続くセカンドセットは連続でゲーム奪い、相手のミスを誘ってのストレート勝利。ダブルス全勝でシングルへ勢いをつけた。
続くシングルスで一番に勝利を収めたのはS4の蘭。得意のサーブで得点を量産し相手に付け入る隙を与えない。1ゲームも取らせることなく6−0、6−0で相手を圧倒した。
S6の佐藤はファーストセットで積極的にネットプレーを展開し、このセットをものにする。セカンドセットでは5−0まで追い込んだ場面でブレイクを許し反撃にあうも、その後のサービスゲームをしっかりとキープ。セカンドセットも奪取し白星を挙げると、ここで駒大の勝利が確定。
S5として初めてリーグ戦を経験した1年生の内田。ファーストセットは5−3とされるも、相手のミスも重なり5−5のイーブンに試合を戻すと、流れに乗って7ー5でセットを獲得した。セカンドセットは相手に振り回される場面も見られたが体力と相手より一球でも多く拾うプレーで粘りながら流れを渡さず終始先行する。そのまま勝利し、デビュー戦を勝利で飾った。
S3の中山も蘭同様、1ゲームも渡さない圧巻のプレーで相手を制圧すると、S2の田村はミスのないプレーでラリー戦をストレート勝利。
唯一ファイナルセットまでもつれ込んだS1の平林だが「最後まで体がついてくる」の言葉通り、オープンコートに打ち込み確実にポイントを稼ぐ。さらにギアを上げると、サービスエースで流れを完全に引き寄せを決め6−2でセットを奪取し、熱戦を戦い抜いた。
昨年度、リーグ戦で唯一敗北している東海大相手に9−0で完全勝利を収めた駒大。新入生の活躍でも光り、最終戦に向けてさらに士気を高める結果となった。


◆江口淳一総監督
「(女子に続き男子も圧勝だが)最終戦でもし負けてしまっても日大さんと青学さんと駒大が3勝で並ぶ可能性が高い。今日は圧勝できて勝ち方がよかったので、その中で駒大が2位になれるかなと。ただそうではなく、最終戦で勝ってきちんとした2位になれるようにしたい。入替戦で1部のどこが来るかわからないが、選手たちは去年負けた悔しさを知っているのでどこが来ても(大丈夫)。最終戦勝って入替戦に行きたい。4勝で2位を目指したい。(1年生の内田選手が初めてリーグ戦に出場していたが)1年生がどれだけできるのか使ってみたかったというのと、練習でも、こないだの関東学生も勝ってるし、1番上り調子の選手なので。他にもメンバーはいるけれど。内田で行こうとミーティングでなったので(出した)。(試合で)もう少しすんなりいかなければと感じる部分はあるけれど、もう少し練習しなきゃだめかな。(今日フルセットまで持ち込んのは平林選手だけだったが)平林の相手は去年田村が負けている強い選手。フルセットでも勝てたのでよかった。フルセットに行ってしまったこと自体はマイナスだと捉えてない。(ほかは全て2セット先取での勝利となったが)今日は朝から『圧倒的に勝とうしよう』と言っていたので、今日の試合に関しては言うことがない」

◆日野勇人主将(営4)
「(単複出なかった理由は内田を出場させるためか)東海大相手に負けてられないなというか、ここで負けているようでは1部入れ替えは見えない。自分の疲労のことも考えて、1年生の未来のことも考えて、内田(涼太郎)を出した。1年の頃に田村(迅)と渡邉(康二)もダブルスで出る機会をもらって、こうして今強くなれている。いい経験をさせたいなという気持ちがあった。(内田はどういった選手か)体力があるので走れる選手。少し荒いところもあるが最後の一球まで拾える。思ったよりしっかりとやってくれて、1年生ながら緊張もせず悪くない試合だったと思う。(ダブルスだけだと疲労度は違うか)やはり精神的にも肉体的にも違う。目標は入替戦で勝つこと。正直4年生になって自分の体力も落ちた。昨年度は単複でやれていたが。若い後輩がしっかりと強くなってくれているのは嬉しいし、自分もこれでしっかり入替戦に向けてやれるのはいいと思う。(9−0で完勝したが)平林(輝)がやってくれたと思う。D2も怪しかったが、そこでしっかり勝ってくれた。それ以外は全然勝てると思っていたので、普通に行けば7−2とか8−1なのかなと思ったががD2と平林がしっかりとやってくれて9−0というのはいい結果だと思う。感謝しているし、良かった。(最終戦は)普通にやれば負ける相手ではないと思っている。だが油断して去年も東海大に負けてしまっているので油断せずに。しっかり勝ってモチベーションを上げていきたいと思う」

◆田村迅(経4)
「(9−0で勝利だが)本当に良かった。去年(東海大には)負けていてしかも自分が4−4でかかって負けたので、今日は絶対に勝ちたいなと思って臨んだ。(チームの雰囲気は)去年以上にイケイケ感がある。最初の円陣から勝っていたしそういうところから差があったのかなと思う。(単複両方出ていて疲れは)体が重いとかはあるが、最後の年なのでみんなの前では弱音を吐かずにこのまま頑張って行こうかなと思う。(応援は)本当に心強かった。試合では1ポイント1ポイントで流れが変わったりする。やはり応援する人がいっぱいいてそこでポイントを取れば自分に流れが来るし、逆に取られれば雰囲気が悪くなることもある。そういう意味でも応援はすごい。(シングルスはラリー戦だったが)途中自分から展開するのをやめてひたすら真ん中にボールを返すようにした。それからしんどい攻防にはなった。そこを乗り切れば点を取れるとベンチコーチの黒澤(陸人)と話していて最後うまくいった。完璧だった」

◆平林輝(法3)
「(単複両方出ているが)疲れは問題ない。体へのダメージがあって結構しんどいのかなと思っていたがトレーニングしてきた体は意外と大丈夫でできている。(9−0というの結果は)ベストだったと思う。(D2、S1ともに乗り切れたのは)応援のおかげ。大事なところで良い言葉や刺さる言葉をかけてくれる。そこで本当に頑張ろうと思えたので、とても良かった。(どんな言葉が良かったか)『おごらずに行こう』とか。自分は結構チャンスが来ると足が止まったりする。調子に乗ってしまうわけではないが、おごってしまう感じなのでしっかりと言ってもらえてめちゃくちゃ良かった。(昨年に比べてシングルスで勝てているが)ファイナルセットまでいく試合が多いが、最後の最後まで足が動いて体も最後までついてきてる。体フィジカル面は成長したのかなと思う。(最終戦へ向けて)フジカルが強化された分、守りのプレーが多くなってきている。自分のスタイルで自分から攻めて大事なポイントでそれを出していきたい」

◆内田涼太郎(経1)
「(初めてのリーグ戦を戦ってみて)めちゃくちゃ緊張した。(出ると決まったときは)ミーティングで決まった。今回は選手みんなが疲労が溜まっていて、1年生で誰がとなった時に自分が行くとなった。(その時の気持ちは)やるしかないなと。出るからには悔いの残らないようにと思った。(実際に戦ってみて)緊張が大きくて、自分のプレーなど考えることは出来なかった。思い切ってプレーすることは出来たから良かった。(2セット先取での勝利となったが)もう少しゲームを取られずに勝ちたかったが、2セットで終われたのはチームの流れを作ることが出来たと思う。(上級生たちの中で、自分の役割は)周りよりも元気よくプレーすること。負けても勝っても、元気よく自分の出来ることをやるのが大事だと思う。(自分の持ち味は)『足が速い』とみんなに言われる。自分から打つことも得意だが、最終的には粘って点をとることが持ち味かなと。(今日はラリーの中で左右に動くことが多かったが)(相手に)打たれても打つことは出来るので、自分はそんなに気にせずあまり考えてない。(次に向けて)今日自分が出て先輩方が休めたと思うので、次の試合はしっかり勝って欲しい」

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