• 梶谷(後)・日暮(前)は5戦全勝した=立教大学テニスコートで(岡田あおい撮影)

  • タフな試合を戦った清水(左)・谷井(右)ペア

  • 渡辺はチームの敗北に悔しさをにじませた

  • 最終戦でリーグ戦デビューした金内

清水・谷井ペアがリーグ初黒星で立教大に惜敗…

[硬式テニス部](2019年09月15日 17時02分)

 関東学生テニスリーグ女子第五戦・立大戦が9月15日、立教大学テニスコートで行われた。結果は以下の通り。

 全勝優勝をかけて臨んだ立教大戦。駒大の使用しているハードコートとは違いアウェイのオムニコートでの試合だ。
 今季リーグで負けなしのダブルス2組が先陣を切った。D2の梶谷・日暮ペアはファーストセットでは梶谷のサービスゲームを続けてブレイクされ、3−6でセットを終える。心機一転臨んだセカンドセットでは第1ゲームで早々にブレイクに成功。そのまま先行し最後は梶谷がサービスエースで締め、このセットをものにした。ファイナルセットではひぐらしの強力なストロークで押し切り、5−1とするもその後相手の猛攻に苦しめられる。5−3まで詰め寄られるも、周りの応援を力に変えて逃げ切り熱戦を制した。
 ファーストセットD1の清水・谷井ペアが4−4で迎えた谷井のサービスゲーム。絶対に落としたくないこのゲームをブレイクされるとそのまま調子を崩し、リーグ戦で初めてファーストセットを落としてしまう。セカンドセットでは序盤のプレーを取り返すかのように谷井のサーブの切れ味が上がる。高い打点から繰り出される角度のついたサーブで崩し、すかさず清水がボレー。6−3でセットを奪取し、ファイナルセットへ望みをつないだ。前衛のストレートを抜く精密なショットが光るも3−4で清水のサービスゲームをブレイクされそのまま3−6で敗戦を喫した。

ダブルスで1敗するという初めての展開となるも気を引き締めて臨んだシングルス。最初に勝利を持ち帰ったのはS3の主将・渡辺。「いつからそんなボールを」と同期から驚きの声が上がるほど芸術的なストロークを見せ、6−0、6−3のストレートで完勝。後輩たちを鼓舞した。
 S5は今回がリーグ戦デビューとなる1年の金内。リーグ最終戦での緊張からか簡単なミスが目立つ。ラリーも思うように続かず、ファーストセットを3−6で献上するとセカンドセットではリードする場面も見られたものの粘り切れず、ストレート負けとなった。
S4の清水は単複合計で10試合に出場した疲労が遂にピークに。ファーストセットは力技で相手ねじ伏せで6−4とするもセカンドセットでは足が動かない。3−3で迎えたサービスゲームをブレイクされるとこのままセットを奪取される。ファイナルセット前に行われるレストで足の痛みを訴え棄権した。
 後がなくなった場面で登場したのはS2の日暮。「うまくいきすぎた」と振り返るファーストセットはオープンコートにボールを打ち込むプレーが冴え、得点を量産。6−1で次のセットへ勢いをつけた。しかし一転セカンドセットはブレイク合戦となる。相手のボレーに押されながらも最後まで懸命に足を動かし7−5でストレート勝利した。
 ここまで3−3と並んで勝負はS1の谷井に託された。相手はインカレベスト4の村橋。プレースタイルの似た二人の対戦は強烈なストロークが続いた。ファーストセットでは地震のサービスゲームをものにできず、6−4とされるもセカンドセットで復調。3ゲームを連取し、望みをつなぐ。シーソーゲームとなったファイナルセットはミスのない正確なショットでラリーが続く。強敵相手に最後まで食い下がるもタイブレークで力尽き敗北した。
初黒星を喫した駒大だが、リーグ優勝は変わらず。1部で6位となった山学大と入替戦で対決する。


<ダブルス>
D1●清水里咲・谷井涼香 1(4-6、6-3、3-6)2 ◯村橋舞・倉島愛
D2○梶谷亜未・日暮春香 2(3-6、6-2、6-1)1 ●小林彩夕里・佐藤紗弥

<シングルス>
S1●谷井涼香 1(4-6、6-2、6(7)-7)2 ◯村橋舞
S2○日暮春香 2(6-1、7-5)0 ●倉島愛
S3○渡辺安美 2(6-0、6-3)0 ●川口柚 
S4●清水里咲 1(6-4、3-6、ret)2 ◯松田栞 
S5●金内葵香 0(3-6、4-6)2 ◯淺野汐香

◆江口淳一総監督
「ダブルスが2-0にしたかったけど出来なかった。(今日のオーダーは)優勝が決まっていたから(金内を入れた)。どこかで使おうと思っていたが流れが良かったので入れづらかった。本当は違うオーダーも考えていたが結果こうなった。放任の希望もあってこれにしたが、裏目に出てしまったような気がする。けどそれが理由じゃなくてダブルス2-0に出来なかったこと(が敗因)。(谷井)涼香の相手はインカレベスト4なのでよく頑張ってくれたと思う。一番負けたくない相手に負けてしまったが、ここで落ちずに入替戦で昨年の二の舞にならないように1週間頑張りたい。(途中ハプニングがあったようだが)今までもシングルスで足がきているような感じはあった。本人がやりたいというので単複で入れたが、今日は暑かったし。休憩時間の取り方なども良くなかったかなと思う。(ここからの1週間は)やるしかない。相手も弱くないし。(選手に意識させたいことは)人間だから動けばエネルギー消耗してしまう。休憩時間もあるわけだから、その中でいかに回復するかがすごく大切。ちゃんとエネルギー入れたりストレッチしたりしないとこの暑い中動き続けることは無理なのでそこはしっかりやらないとだめかなと。今日はそこがうまくいかなかった」

◆渡辺安美(心4)
「(負けてしまったが、全体のオーダーをどのように出したのか)今日初めて1年生をS5で出した。来年に向けての経験も必要だと思うので、一緒に練習してきてやってくれると思って出したが、初めてのリーグが最終戦ということで、少しそこが重荷になってしまったのかなという部分もあった。他でもっと取り切っていたら負担をかけずにできたと思うので、今の気持ちは正直悔しい。本当は5勝して上入れ替えに挑みたかったが、それができなかったのはとても悔しい。ただ、1位ということには変わりないので、負けてしまったがそんなに落ち込まず堂々と行けばいいのかなと思うが、負けたことは悔しい。(途中清水選手のハプニング等もあったが)ダブルスが結構タフな試合だった部分もあって、連戦戦ってきたので、オーダー考えるうえで一度シングルスを休ませようかなという案もあったが、彼女自身のやりたいという気持ちがすごく強かったので出した。結果このようにできなくなってしまったので、無理にでも止めて万全な子を出してもよかったのかなという後悔は私自身ある。入れ替え戦まで1週間あるので、しっかり体調等を万全に整えて臨めたらなと思う。(自身は全勝だが)全勝という勢いで、入れ替え戦は格上の相手なので、気負いせずに思い切ってやるだけだなと思う。(チーム全体として入れ替え戦までなにを意識していきたいか)もう一度チーム17人全員で1部昇格という目標をしっかり一人ひとりが確認し、同じ目標に向かってみんなでやっていくしかないと思う」

◆日暮春香(歴3)
「(全体の結果を見て)(しばらく悩んで)優勝が決まっているという前提での一戦だった。こういった状態で試合に臨むのはうれしい反面難しくもあったと思う。入替戦にはしっかり強気で臨めるともう。(個人としては)オムニコートで特にダブルスは不安があった。ファーストセットは相手にやられっぱなしだったが、セカンドとファイナルは阿見さんと話し合って自分たちのプレーが出せたので良かった。シングルスはファーストセットがすんなり行き過ぎて自分でもびっくりした。相手が良くなってきたところで自分が変えることが出来なかったので競った試合になってしまったがよくあのシーソーゲームを相手にリードされず頑張ったなと自分に言いたい。(対戦相手の戦い方は似ていたが、戦ってみて)要所で自分で強気でリターンやコースに飛ばして攻めれたので良かった。(入替戦に向けて)単複ともに『攻める』かな。去年は単複ともに出たが良い場面で守って負けてしまったので今年は悔いなく。競った場面やつらい場面で攻めきって2勝挙げてこれるように頑張りたい」

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