• 初レースを3位でまとめた蓮沼=日本体育大学健志台陸上競技場で(奧野凌河撮影)

  • 集団前方でレースを進める湯淺

  • 終始トップ集団で根性を見せた石川(菅野真由子撮影)

  • 競り合いレースを引っ張る加藤(写真左)、下

加藤、初10000mぶっちぎり1位でフィニッシュ!監督も合格点!

[陸上競技部](2018年09月23日 01時55分)

第265回日本体育大学長距離競技会が9月22日、日本体育大学健志台陸上競技場にて行われた。結果は以下の通り(上位3人と駒大のみ)。

【1500m】
〈9組〉
1位 永田 一真(日体大)3’59”88
2位 高橋 正樹(成城大)4’00”34
3位 蓮沼 直希(営1)4’00”60★

〈10組〉
1位 北本 巧(亜大)3’54”96
2位 湯淺 慎也(国3)3’55”74
3位 工藤 大河(千葉陸協)3’56”18

【10000m】
〈11組〉
1位 作田 直也(JR東日本)29’54”82
2位 鈴木 雄太(東海大)29’55”81
3位 石川 拓慎(現1)29’56”00★
17位 大西 峻平(経1)30’27”55★

〈13組〉
1位 加藤 淳(経2)29’17”87★
2位 鴇澤 駿介(埼玉医大AC)29’28”62
3位 下 史典(経4)29’31”48
31位 佐々木 聖和(営3)30’38”14

※★は大学初出場

【5000m】
9組には大学初レースの蓮沼直希が出場。
序盤は先頭の内側でレースを展開する。そのまま1000mを過ぎるところまでペースを維持し、前に出る機会を伺う。ラスト1周になると、先頭を抜かし、トップの位置でラストスパート。しかし、残り200mで後続のランナー2人に抜かれ、大学初レースは3位で終わった。

10組には湯淺慎也が出場。序盤から集団の前方に位置どり、いつでも先頭を抜かせる形でレースを展開する。残り500mのところで先頭を抜かし、一時はトップに立つが、再び抜かされる。最後までトップの背中を追ったが、粘り切れず、そのまま2位でフィニッシュした。

【10000m】
11組には、共に入学後初10000mの石川、大西が出場。序盤、並んで前方に位置すると、2000mを超えたところから石川が前に出る。じりじりとトップとの差を詰めていき、5000m地点では2位に。一方、大西はスタート時と同じ位置でレースを進める。7000m辺りで先頭集団が縦一列になると、石川はなおも2番手、大西は集団最後尾に位置。勢いそのままラストスパートを決め、石川は3位でフィニッシュした。集団から離された大西は、石川と半周以上離れてのゴールとなった。

13組には、下、佐々木に加え、初10000mの加藤が出場した。スタート後、3人共に集団の真ん中に位置すると、4周目で加藤が前方に出る。その後、下も前に出て加藤と共にレースを引っ張る形に。競りながらペースが上がっていき、6000m地点では、中盤から後方へ下がっていった佐々木と半周の差がつく。残り2km地点で加藤が仕掛け、競り合った下と先頭集団にいた選手を振り落とし独走状態に。勢いそのまま単独ゴールとなった。下は、ラスト2kmから離されるも巻き返し、3位でフィニッシュ。一方佐々木は、苦しい表情で周回遅れでのゴールとなった。

◆大八木弘明監督
「(今日のレースは)記録持ってない子が割と出た。加藤は本当は最終組の方が良かったが、今回は手前の組(13組)でやった。この蒸し暑い中、ほとんど引っ張って29:17くらいのペースでいったので、合格点。ハーフ(箱根駅伝予選会)に向けていいレースをしたかなと思う。下は最後詰めの甘さが出たが、よく走った方、頑張れていた。その2人は、箱根の予選会に向けてしっかり調整しながら、やっていってくれたらなと。もちろん管理もする。(予選会出場権を得るために出たのか)そう。合宿の疲労もある中で、これだけ走れていればまずまずかなと、この気候状態の中では。(収穫は)加藤が良かった。レギュラークラスの中でもしっかり走れているなという感じが掴めた」

◆蓮沼直希
「(今日の調子は)あんまり自信はなかった。(夏合宿を終えて、成長した点は)中距離中心に練習してきたが、怪我なく終えることができたから、どんな感じかなと挑戦の気持ちで今回のレースに出た。(大学初のレースだったが)初だから楽しんでいきたいと思った。レース自体は楽しんでやることができた。(予選会が近くなっているが、チームの状態は)自分は上の人たちに力は及ばないが、客観的に見て、かなり高いレベルで練習していると思う。トップ通過を狙っていけるチーム。(今後の目標は)1500mでベストを出して、5000mと10000mにつなげていきたい」

◆湯淺慎也
「(今日の調子は)しっかり夏合宿のメニューはこなせていたから、感覚的にはレースの途中までは余裕があった。しかし、ラスト300mのところでのキレが全然なくて、スピードが出なかった。組1着を狙えるレースだったが、2着になってしまい、詰めが甘かったと思う。(夏合宿を終えて成長した部分は)1、2年生に比べて、明らかに余裕をもって練習をこなせることが多くなって、今年もほとんどメニューをこなせた。どうしても1、2年生はついていくのがやっとで、内容的にも余裕がなかったから、そうゆう面では今年は良かった。(予選会が近づいてきているが、チームの雰囲気は)全員が予選会トップで通過するという1つの目標に向かって意識できている。どんどんチーム内の雰囲気も上がってきて、それぞれ良い形で練習できている。(今後の目標は)今シーズンは1500mのレースがないので、5000mに切り替えていく。1500mとは違って、持久力が大切になってくるからしっかり練習を積んで、移行できるようにしたい」

◆石川拓慎
「(参加を決めた意図は)箱根の予選会が10000mのタイムを持ってないと出場できないからと、初の10000mのレースで良いタイムを狙いにいくという二つの意図があって出た。(今日の調子は)夏合宿や選抜合宿をはさんで今日(記録会に)出て、正直あまり調子は良くなかったが、その中で29分台で走れた。ただレースの内容は良かったが、タイムがあまり出なかったのと、ラストスパートをかけられたが、トップを取れなかったのが悔しかったなというのはある。(レースプランは)初レースというのもあって、第一集団と第二集団に別れたときに、第一集団でいるためには、前の方にいなきゃなというのがあった。後ろにいたら前に付いていけないからきつくなってしまうので。前の方になるべくいて、ラスト自分がいけたらなと思ってた。(監督やコーチから話はあったか)監督もコーチも予選会に出るための10000mであって、34分を切るレースをしなきゃいけないと(言っていた)。29分10秒くらいの設定でレースを組んでもらっていた。そういう意味でも29分半くらいでは走ってほしいと監督から言われた。レース展開とか全体的に遅かったので29分半を出せなかったが、29分台で走れたことと、上位でゴールできたことはプラスに考えていいのかなと思っている。(今後は)これから駅伝シーズンに入っていく。予選会、全日本、箱根に繋がる練習だったりを意識して、メンバーに1年生の中で入れたらいいなと思っているし、もちろん狙いには行きたいと思っている」

◆大西峻平
「(参加を決めた意図は)これから駅伝シーズンが始まって行くので、メンバーを見据えてしっかりタイムを狙っていくというのを意識した。初めての10000mだったのだが、弱気にならないようにした。夏合宿はしっかり練習を詰めてきた。その後の選抜合宿もしっかり練習を詰めて今日を迎えた。少し疲労があったにしても、29分台は最低でも出すという意気込みで走った。(今日の調子は)悪くはなかった。普通という気持ちで、普段通りのレース運びをした。調子がいいとは言わない。いいと思っても悪かった時のダメージが大きいので、いつもこれくらいでいけるなという気持ちで走っている。(レースプランは)終盤は監督が5000m過ぎて7000、8000、9000mとその辺りで一番苦しいと言われていた通り、今日走ってみて7000m辺りで先頭集団から離れてしまった。そこをしっかりつけていたら、石川選手などの前の集団で走れて29分台を出せていた。その辺りの我慢がこれからの自分の課題。(今後は)ロードのシーズンが始まって、ハーフマラソンに出ると思う。メンバーを狙うためにはそこで64分を切るくらいの気持ちで走らないといけない。練習の中で先輩に、メンバー課題などでしっかり食らいついていきたい。試合で勝つために、練習から上のチームでしっかりやっていきたい。(夏合宿を終えて成長した点は)高校の時に10000mは何回か走ったことがある。その時は後半に止まってしまうようなペースで、とても遅かった。それに比べて、今回は離れても我慢できるようになった。最後までしっかり我慢できないと駒澤のメンバーというのは取れないと思う。高校時代よりは成長していると思うので、プラスに捉えている。合宿の成果が少しづつ出てきている」

◆下史典
「(今日のレースは)夏合宿明けで久しぶりのレースだった。記録よりも、予選会があるので、予選会に繋がる走りができればいいなと思っていた。ラスト2000mでペースが上がった時に、対応できなかったのが課題。ある程度ハーフのペースでは走れた。悪すぎず、よくもなくという感じだった。(加藤と競っていて考えていたことは)ペースが遅かった。監督から2人でペースを上げろという指示があった。(加藤は)年下というのもあって、負けたくないという意識があった。(監督、コーチからは)前半は余裕を持っていって、ラスト2000mをしっかりあげて、というのを言われた。少し暑かったので、後半あげられるようにという指示があった。(練習は)大学であまりいい結果を残せていない。練習は出来ているが、試合で結果を残せないという状況が続いていた。練習はしっかり出来ているので、今まで通りしっかりやるというのと、気持ちの面でしっかり自信を持って臨むというのを心がけるようにしていた」

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