• 試合がの行く末が決まり、肩を落とした玉置=港区スポーツセンターで(田上佳雅撮影)

  • この日は西村も勝利を飾れず(雪沙耶乃撮影)

  • チームをベンチから見守ってきた4年生。後列右から2番目=水谷、後列左端=佐藤、前列左端=杉山遼、前列右から2番目=杉山正樹(田上佳雅撮影)

「来季につながった」総合6位でリーグ終える

[卓球部]平成30年度秋季関東学生卓球リーグ戦(2018年09月22日 01時34分)

リーグ最終日の21日、対埼工大戦が行われた。結果は以下の通り。

駒大1ー4埼工大☆

【T】●玉置怜央(営3)2-3(11-8、6-11、6-11、11-7、10-12)千葉○
【2】●西村星哉(商1)1-3(9-11、15-13、9-11、5-11)大澤○
【3】●二木啓太(経3)1-3(9-11、11-13、11-8、8-11)中村○
【M】○二木・渡井3-0(11-9、11-9、11-7)小田・中村●
【5】●渡井丈人士(経1)1-3(9-11、9-11、11-5、4-11)龐○

(男子)秋季リーグ順位
優勝:明大(7勝)
準優勝:専大(6勝1敗)
3位:早大(5勝2敗)
4位:日大(3勝4敗、中大との直接対決の結果による)
5位:中大(3勝4敗)
6位:駒大(2勝5敗)◎
7位:筑波大(1勝6敗、埼工大との直接対決の結果による)
8位:埼工大(1勝6敗)
※来季、1部8位と2部1位は自動入替

《出場選手総合成績》(勝数順)( )は1部リーグ通算、丸数字は学年

二木・渡井ペア3勝4敗

①西村2勝5敗(5勝8敗)
③上野2勝1敗(3勝8敗)
②橋本2勝0敗(3勝2敗)
①渡井1勝5敗(4勝8敗)
③二木1勝4敗(2勝8敗)
④水谷0勝3敗(6勝9敗)
①村上0勝2敗(1勝4敗)
③玉置0勝1敗(0勝5敗)


 リーグ最終戦にして、思わぬ相手から来春への”宿題”を託された。リーグ最終戦を迎える時点で最低限の目標であった1部残留を既に決めていた。最後に戦ったのが降格圏の埼工大であった。トップに起用されたのは今季初出場の玉置。相手校のエースで今大会を通じて特別賞の受賞を決めていた千葉に対し、互角以上にわたりあう。
 最初のセットは自分のリードを維持して勝ち取る。だが相手は特別賞の受賞者。第2、3セットでは競り負けてしまう。なんとか第4セットでは終盤までリードされながらも息を吹き返し、セットを奪う。次の最終セットで春からの課題が出た。第4セットからの勢いのまま、6-2と一時は4ポイントものリードを得る。ところが、6-6に追いつかれ、7-9に追い込まれてしまう。ここで9-9に再び追いつき、1点を争う接戦に。直後にデュースまで粘るも、最終的には逆転負けを喫してしまう。最後には力尽きたかのように床に倒れ込んだ。
 この試合で試合の流れが決まったと言っても過言ではないだろう。ここまで2勝を上げていた西村も、本調子ではない様子で敗北。試合中、ところどころで首をかしげるしぐさも見せた。相手に先に2勝をされ、続く二木は流れを変えたいところではあったが、二木をもってしても流れは傾かず、とうとう団体戦ゲームカウント0-3に。
 あと1勝されればチームのストレート負けが決まってしまう状況で奮闘したのが、今季を通じて成長したダブルスだった。序盤から優位に立ち、1セットも渡さない今季初のストレート勝ちで次につなげる。
 だが、もはや失うものが無い相手の勝利への執念が、駒大に流れを渡してはくれなかった。続くシングルスで渡井は先に2セットを奪われたのち、11-5で1セットを取り返し粘りは見せたが、最終セットではレシーブミスなどが目立ち、あえなく敗戦。
 この結果について長崎監督は「これが今の駒澤の荒削りな部分」と振り返った。7試合を5日間で戦う短期集中型の日程の中で、実力の全てにおいて上回る学校から、実力が伯仲しているレベルの学校までを、いかに自分のベストな状態で迎え撃つか。1部で勝利をつかめるようになった。その次の段階へ。最後までムラなく戦うこと。来春への”宿題”だ。
 最終戦を勝利で飾れなかったとはいえ、強豪ひしめく1部で春と秋通じて残留を達成できたこと、春リーグに加えインカレまで1勝もできていなかったダブルスが3勝できたこと、下級生が中心となって活躍したことは来季に向けた好材料だろう。


◆長崎隆志監督
「(最終戦は勝利で飾れなかったが)残念だった。勝って良い形で来季につなげたかった。でも、こういうムラが駒澤の荒削りな部分なんだろうね。(連戦の疲労があったのでは)いやいや、そんなことはない。他のチームだって疲れているだろうし。自分たちだけ疲れていましたということではない。(今日はオーダーに4年生が出されなかったが)4年生は(水谷)良紀しか起用は無かったけど、昨日勝って一息ついていたから。良紀は昨日残留が決まった段階でほっとしている様子が見えた。(前半から押され気味だったが)玉置の試合は負けてしまったけど良い流れではあった。西村が難しい試合だった。一回悪い雰囲気でいってしまうと、そこから流れが相手のものになっていってしまう。そういうところが西村自身の課題ではなると思う。日大戦みたいな勝ち、それも西村だし、今日みたいな負け方も西村。それを自分で理解していれば良い。理解していることで受け入れられるから。『今日の自分は自分じゃない』と考えるならばまた同じことが起きる。(リーグ6位で)ひとまず来季につながった」

◆喜納漢裕(法2)
「(ベンチからの応援の姿が印象的だったが、今季を振り返って)4年生が最後の試合ということで皆いつも以上に気合いが入っていてとても良い雰囲気だった。(春のチームとの違いは)勝てたので、試合に出た選手に自信がついて、来季に向けて良い流れになった。そして、試合への準備の方法も今までと比べて良かった。(来季に向けて)自分も3年生になる。今まで以上に自分で考えていかないといけない機会が多くなる。日頃から下級生を引っ張って4年生をサポートできるように頑張って来季はさらに上を目指せるチームにしたい。(引退する4年生へ)本当に水谷さんにはお世話になった。いろいろと可愛がってもらった。今の4年生の代からトレーニングの方法など色々と変わって、その集大成の秋リーグで良い結果が出せた。4年生の行動の成果が出たと思うので、本当にすごい代だと思う。なので僕らが4年生になった時に参考にしたい」

※今リーグの総集記事を秋号に掲載いたします。

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