• 夏関決勝で戦ったペアに再び勝利した古川(写真右)・清水ペア=駒澤大学玉川キャンパスで(中村将基撮影)

  • ストレートで試合を制した梶谷(写真右)・森島ペア(元井可奈子撮影)

  • 古川は今季リーグのシングルスで初勝利し、単複ともにチームに貢献した(岡田あおい撮影)

  • 終始優勢を保って勝利した渡辺(元井可奈子撮影)

  • セカンドセットで6ゲームを連取して白星を挙げた日暮(石曽根和花撮影)

【女子】主将・古川が4時間越えの熱戦制す!リーグ戦2連勝中の法大に5-2で快勝!!

[硬式テニス部](2018年09月14日 14時59分)

 平成30年度関東大学テニスリーグ女子2部第3戦・法大戦が9月10日~11日、駒澤大学玉川キャンパステニスコートで行われた。結果は以下の通り。

トータル ☆駒澤大学 5ー2 法政大学

〈タブルス〉
D1 ◯古川・清水 2(6ー1、6ー7(5)6ー4)1 ●林・下地
D2 ◯梶谷・森島 2(6ー2、7ー5)0 ●竹内・小松

〈シングルス〉
S1 ◯古川真実 2(3ー6、7ー6(3)、7ー6(4))1 ●竹内あやか
S2 ◯渡辺安美 2(6ー2、6ー1)0 ●林彩子
S3 ◯日暮春香 2(6ー4、6ー2)0 ●下地奈奈
S4 ●入内嶋七菜 0(2ー6、4ー6)2 ◯小松茉莉奈
S5 ●清水里咲 0(3ー6、1ー6)2 ◯横山祥子


 リーグ戦1勝1敗中の駒大は、2連勝中の法大と対戦。1部リーグとの入替戦へ行くために、絶対に負けられない戦いに挑んだ。ダブルス2-0、シングルス1-2の状況で、シングルス2試合が行われいる最中で降雨により試合が中断。翌日に再開となった。駒大は、強敵相手に5-2で快勝。上入替の可能性を残して、残る2戦を戦う。

【古川・清水】
 夏関で優勝した古川・清水ペアが、同大会の決勝戦で戦った法大ペアと再び対戦。
ファーストセット、相手にほぼポイントを取らせることなく、最初の5ゲームを連取。しかし、リターンゲームの6ゲーム目で、法大ペアに力を発揮され1ゲームを失う。7ゲーム目でもデュースまでもつれる苦しい展開となったが、最後は粘り切ってゲームカウント6-1でファーストセットを手に入れた。
 セカンドセットでは、ファーストセットに変わって押される展開に。長く続いたラリーでポイントを奪われるなど苦しい場面が続き、ゲームカウント2ー5まで追い詰められてしまう。だが、ここから夏関優勝ペアが意地を見せる。デュースまでもつれるゲームをしっかりと獲得し、4ゲームを連続で奪い返す。ゲームカウント6-5で逆転すると、相手から1ゲーム返されて6-6となりタイブレークへ。両者譲らずほぼ交互にポイントを取り合う中、サービスのダブルフォルトなどの小さなミスが響いて惜しくもポイントは5-7。ゲームカウント6-7でセカンドセットを落とした。
 ファイナルセットでは、両ペアが好プレーを見せ、互角の試合に。同時に行われていた第2ダブルスの試合が終わり、チームメイトの応援がより大きくなると、2人のプレーに勢いが増す。最終的には、6-4でファイナルセットを勝ち取り、セットカウント2-1で勝利を収めた。

【梶谷・森島】
ファーストセットでは序盤にゲームを取られるものの、その後はしっかり相手に対応。前衛での攻撃で相手を圧倒し、5ゲーム連取する。しかし、リターンゲームの6ゲーム目から疲れが見え始め、1ゲームを失ってしまう。だが、すぐに切り替えて、キープに成功し6ー2でファーストセットをものにした。
続くセカンドセット、駒大ペアのミスが目立ち始めてしまう。それと同時に、法大ペアの前衛での攻撃が効き始めてしまい、3連続でポイントを取られる。しかし、中盤から少しずつ巻き返していき、サービスゲームの10ゲーム目をラブゲームでキープし、5-5で追いつく。続く11ゲーム目ではデュースに持ち込み、互いに譲らぬ長いゲームとなったが、森島のストレート球でセットを取った。残りの1ゲームも、梶谷のボレーで相手を圧倒。7−5でセカンドセットを取り、2セットで勝利した。

【古川】
 ファーストセットの2ゲームを落として、降雨により試合が中断。翌日に再開されても、なかなかゲームを取り返せずに3-6でファーストセットを失った。
 セカンドセットは一転して、序盤に古川がリード。相手をストロークで左右に揺さぶり、甘い球をしっかりと叩くといった試合運びでゲームカウント4-2に。しかし、その直後のリターンゲームから連続で3ゲームを取られてしまう。双方粘り、互いにサーブゲームを取り合っていき、タイブレークへ突入。ここでも長いラリーが続いたが、古川が持ち前のストロークで相手を上回って7-3で7ゲーム目を獲得し、7-6でセカンドセットを取り返した。
 ファイナルセット、セカンドセットの勢いのままに5-2でリード。あと1ゲームがなかなか取れず、相手に4ゲームを連取され5-6に。ここで古川が1ゲーム取り返して6-6になると、再びタイブレークへ。互いに体力が限界に達し、アウトやダブルフォルトなどのミスが多発。だが、3-4から古川が最後の力を振り絞る。長いラリーでも集中力を切らさずにしっかりとポイントを重ねていき、4ポイント連取で7-4。4時間越えの熱戦は、駒大主将の古川に軍配が上がった。古川は、このリーグ戦でシングルス初勝利となった。

【渡辺】
 ファーストセットでは、サービスゲームの1ゲームから相手に得点を許さずにキープに成功。序盤で相手の攻撃に引っかかり1ゲーム取られるも、ボレーやコースを狙ったショットで相手を翻弄し4ゲームを連取する。ここで、降雨により試合が中断されることに。ファーストセットの5-1で、相手のサーブゲームから試合は再開。再開後のスタートは相手に押される形だったが、すぐに4ポイントを連続で取り返してそのまま6ゲーム目を獲得。6-1でファーストセットを手に入れた。
 セカンドセットでも、渡辺が優勢の試合展開。長いラリーでもしっかりと粘り相手のミスを誘って、じっくりと試合を進めていく。第6ゲームでチャンスボールのネットミスを連発し、相手にゲームを奪われかけたが、しっかりと立て直してこのゲームも獲得。第7ゲームも危なげなく獲得し、6-1でセカンドセットを制した。相手に流れを一度も渡すことなく、2日にまたがった試合で勝利を収めた。

【日暮】
 ファーストセット、相手のミスなどから簡単に最初の2ゲームを手に入れる。3ゲーム目以降は、デュースまでもつれるゲームが多くあったものの、しっかりとポイントを重ね、ゲームカウント6-4でファーストセットを獲得した。
 セカンドセットでは、最初の2ゲームを失ってスタート。しかし、ここから一気に試合は日暮のものに。3ゲーム目をボレーや相手のダブルフォルトから45-0で獲得すると、3ゲーム目以降連続で6ゲームを手に入れ、相手の反撃を許すことなく6-2で白星を挙げた。

【入内嶋】
 1年生ながら夏関の本戦に出場するなどの実力を持つ入内嶋。しかし、第1ゲームから相手からの横に振り回すようなストロークが続くラリーに苦戦を強いられ、持ち味であるつなぐテニスで粘りきれない。強気で攻め、コースを狙ったショットもサイドアウトとなり、相手にポイントを許してしまう。1−2のサービスゲームでブレイクされると、流れは一気に相手へ。2−4のリターンゲームで40―15とし、チャンスが回ってきてもそれを生かし切れずにキープされてしまう。結局、自身のサービスゲームをラブゲームでブレイクされてしまい、2−6でファーストセットを奪われた。
 続くセカンドセット。周囲の応援の力にも励まされ、今試合初のブレイクを果たし2−2とするも、その後ブレイクバックされ流れを掴みきれない。サービスゲームでファーストサーブが入らず、首をかしげる場面も。最後は5回ものデュースに力尽き、セカンドセットを4―6で落とし、ストレート負けとなった。

【清水】
 ファーストセット、ダブルスからの連戦の疲れからか第1ゲームをいきなりブレイクされてしまう。その後調子を戻し、ドロップやボレーなど様々な攻撃を仕掛けてブレイクに成功。ゲームカウント3-2まで巻き返した。しかし、流れは作れず、相手選手のコースを狙ったショットに苦戦。横に振り回されるような形となり、ゲームカウント3-3で迎えたサービスゲームをラブゲームでブレイクされてしまう。結局、相手の流れを止められず、3-6でファーストセットを落としてしまう。
 セカンドセット、序盤は調子を取り戻し力強いストロークで相手のミスを誘い、甘くなったボールには積極的に前に出てポイントを取った。しかしその後は、相手の勢いを止められず、ストロークでのミスが増え1-6でセカンドセットを落としセットカウント0-2でストレート負けとなった。


◆古川真実 女子主将(社4)
「(リーグ戦2連勝中の法大に勝利したことは)正直ここの試合に勝てないと上入替がきついかなという大事な一戦だったので、そこで部員全員がいい形で5-2という形で勝ち切れたのはすごく大きな収穫だったと思う。(ダブルスとシングルスの両方で勝利してチームに貢献したが)両方ともファイナルセットをやっていて簡単な試合ではなくて、本当にチームみんなのおかげだなというのが大きい。駒大は、応援にすごく力を入れていて、一体になってやろうと言っているチームなので周りに助けられて、その結果勝ちにつなげることができた。シングルスでもやっと貢献することができて個人的にも良かった。(シングルスの試合は)本当に1ポイント1ポイント苦しくて周りの人が『真実さんなら大丈夫だよ』と言ってくれて、本当にその言葉に救われた。同期の(木部)静がベンチに入ってくれて『真実やるよ』と言われて、本当にみんなに喝を入れながら励ましてもらってなんとか勝てた。(第4戦に向けて)絶対に簡単な試合ではないので全員が気を抜かずに、この勝利は喜びとして受け止めるが、しっかり気持ちを切り替えて7-0で取る気持ちで、全員でやっていきたい」

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