• 練習をする1年生。左から濱村、春日、若谷=駒澤大学ボクシング部練習場で(田上佳雅撮影)

  • 嶋田(手前)の練習の相手をするマネージャーの鳴海雄大(仏2)

  • 小山田監督にミット打ち練習を相手してもらう藤山

  • 林田コーチと練習する完山

  • 次世代のポイントゲッターとなることが見込まれる小川

【特集】リーグ最終戦まであと2日! 10年連続1部在籍の秘訣に迫る

[ボクシング部](2018年07月12日 13時42分)

 今年のリーグ戦も5戦中4戦が終わり、順位の大勢が見えてきた。駒大ボクシング部は今年でちょうど1部リーグ連続在籍年数が10年を迎えた。そこで、最終戦を前に駒大の強さの秘訣を探った。
 
 リーグ戦を軽く説明すると、リーグ戦は毎年5月~7月上旬にかけて年に一度行われている大会で、6校の中で順位を争っている。1部と2部は東京ドームの隣にある後楽園ホールで試合が行われる。リーグとしては5部まで存在する。
 1部校での強豪校はどこかというと、まずは日大。今季も現在リーグ1位。優勝すれば5連覇が決まる。他にも今年は東農大、東洋大が優勝候補と取りざたされてきた。拓殖大も伝統的に強い。

 駒大ボクシング部は資料によると、1959年(昭和34年)の第13回大会からリーグ戦に参戦。3部からのスタートとなり、リーグ参戦1年目では6校中の4位となった。その後、1967年の第19回大会で3部優勝、2部へ昇格を決める。そこからおよそ20年後の1991年(第44回大会)で、2部優勝を果たし1部に昇格するが、次の年に最下位で終わり、出直しを迫られた。その後数年連続で2部を制するも、1部昇格への壁は高く、何度も入替戦で退けられてきた。その壁を乗り越えたのが、ロンドン五輪銅メダリストの清水聡(ミキハウス)らであった。その年にあたる2007年に2部優勝を果たし、中大との入替戦も勝利して清水は卒業する。入れ替わりで入学したのが現在、部のコーチを務める林田太郎さんだった。1年次から活躍を見せ、チームは昇格した勢いそのままに復帰2年目で1部リーグで準優勝を果たす。そしてその後10年、一度も降格することなく、現在に至っている。

 毎年、リーグ戦が近づく3月下旬になると、強化合宿を行っている。そこから部が本格的にリーグ戦体制になり、5月~7月の時期になると朝練なども含めた練習となる。午後の練習では、部員の講義の履修状況に応じて、練習の時間帯を分けている。玉川校舎のそばにある寮で過ごしているため、夕食は玉川校舎の学生食堂で食べているという。

 早速、小山田裕二監督に部の強さの秘訣を聞いた。すると、まず挙げたのは、『1部校としてのネームバリュー』だという。1部に連続して在籍していることで高校生の注目が集まっているという。また、小山田監督の同期生で、現在、中京学院大中京高校のボクシング部の監督を務める石原英康さんなどの『OBからの太いパイプ』などもあるという。他にも清水聡選手の母校である関西高校(岡山県)の監督なども駒大ボクシング部のOBだ。
 
 1部校としてのブランドを確立するに至った、10年前の1部復帰後の最初の1年間を現役部員として過ごした林田コーチは当時をこう振り返る。「最初の1年目は1部で力の差を見せつけられて、部員全員が1部で戦うのは嫌だという雰囲気だったが、その1年をなんとか1部で過ごせたことでチームとしても自信となり、2年目に一気に準優勝まで上り詰めたことで地位を固めた」という。

 続いて小山田監督は1部に在籍し続けることができる理由として、『学校からの手厚い支援』を挙げた。現在、部の練習場にはリングが2つある。リングが2つある学校は1部だと駒大と中大の2校だけだという。小山田監督はこれについて、現役時代を「自分たちの頃は2部校で、今の練習場の半分くらいしかないプレハブ小屋のような場所で練習していた」と振り返った。清水選手や林田コーチの現役時代の活躍により大学から強化指定を受け、推薦入学の選手の枠も大きくなったという。

 部員にも1部に残留できる理由を聞いた。去年、今年とリーグ戦に出場している藤山義範(商3)は『監督とコーチがしっかりと面倒を見てくれる』ことを挙げた。話によると、監督やコーチが1日の全ての練習を見ているのは珍しいことなのだという。
 副キャプテンの李鎮宇(市4)は2つ挙げた。一つは、練習量の多さ、そしてもう一つは何度も行っているという自主的なミーティングだ。ミーティングを何度も行うことで「今年も1部で勝つ」という認識の共通化を計っているという。


 選手一人一人が持つ1部校としてのプライド、それに裏付けられた練習量、そしてそれを支える監督とコーチのきめ細かい指導、全国のOBのパイプ、大学の手厚い支援。これらが駒大の1部在籍を確かなものにしている。



★関東大学リーグ最終戦、対中大戦は7月14日(土)14時試合開始。後楽園ホールにて。
(JR中央線・都営三田線 水道橋駅 徒歩5分、東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅 徒歩10分、都営大江戸線 春日駅 徒歩10分)

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