ライト級嶋田・完山、全勝保つ 若谷はリーグ戦初勝利
[ボクシング部]第71回関東大学ボクシングリーグ(日大戦)(2018年06月14日 12時46分)
6月9日(土)に1部リーグ第3節、日大戦が行われた。結果は以下の通り。
駒大3―6日大☆
【ライトフライ級】
●杉山広将(営3) WP(1-4)松本○
【フライ級】
●小川達也(営1) WP(1-4)飯村○
【バンタム級】
●市川春希(営4) RSC(2R1”35)村田○
●松下秀(政2) WP(0-5)金子○
【ライト級】
○嶋田淳也(歴3) ABD(3R0”16)小濱●
○完山隼輔(経1) WP(5-0)神足●
【ライトウェルター級】
●藤山義範(商3) RSC(1R0”24)鈴木○
【ウェルター級】
●黒川智矢(G3) WP(0-5)石灘○
【ミドル級】
○若谷豪(商1) WP(5-0)坂本●
※WPはWin on pointの略
※RSCはReferee Stop Contestの略で、負傷などで試合続行不可能と判断したとき、レフェリーが行う勝敗宣告のこと
※ABDとはチーフセコンドによるリングへのタオル投入(棄権)のこと
前節で優勝候補の一角と目されていた東洋大から勝ち点を獲得し、勢いを持った中で迎えたのはリーグ戦5連覇がかかる日大。強いチームを相手にしたことで課題が明確に見えた。
「見方によっては勝っていた試合だった」と林田コーチが話すライトフライ級、フライ級の2人が善戦するも判定で敗れると、今季からバンタム級に階級を変更しているキャプテンの市川がまさかのRSCで敗れる。前節で初出場にして金星を上げた松下も敗れてしまう。
この時点で0-4と、あと一人でチームの負けが決まってしまうピンチの場面で現れたのがライト級の嶋田だ。終始試合の主導権を握り、見事ABDで勝利を収めて、続くは完山。前節では高校8冠の今永虎雅(東洋大)に勝ち、勢いに乗る。ライト級全日本ランキング第6位を相手にしても全く怖気づくことはなく、日大のレギュラーメンバーの神足を破った。
続くライトウェルター級に出場した藤山は拓大戦以来の出場になったが、元々の階級の一つ上であるライトウェルター級の選手に実力を発揮できず、開始24秒でRSCとなってしまった。ここでチームの負けが決まってしまったが、最後のミドル級に出場した若谷が意地を見せ、リーグ戦初勝利を収める。
軽量級では内容としては僅差で敗れ、起用を模索中の重量級では力負けし、敗れた駒大。次に相手にするのは東農大だ。東農大は、16年リオ五輪日本代表の森坂などそうそうたるメンバーが名を連ねるが、駒大が先日勝った東洋大には敗れており、勝機は十分に見込める。リーグ戦も後半戦にかかり、ここでの選手の1勝、1敗が順位に大きく関わってくる。全勝を維持するライト級の嶋田は「必ず勝つという強い気持ちで臨みたい」と話し、次節での健闘を誓った。
◆林田太郎コーチ
「(今日の結果については)勝負であった序盤、ライトフライ、フライの敗戦が痛かった。あそこで良い流れが持って来ることができれば日大にも勝てると思った。ライトフライ、フライも良い戦いだった。見方によっては勝っていた勝負である。日大との差は3-6であるが、それくらい微力な差だと思う。(あと一人負けたら勝負が決まってしまう中でライト級の2人が続けて勝利したが)普通に考えればライト2人の方が日大のライト級より力は上。しかし、悪い流れで来ているのでプレッシャーもあるし、相手に『俺がぶっ倒して流れを変える』という力みが出てきてしまう場面であった。しかし、2人は余計なことは考えずに自分のボクシングを徹底してくれた。ボクシングのスキルだけでなく、精神的にも頼れる2人。(若谷選手が初勝利を上げたが)級は体格の差が顕著に現れる階級。即ち、大学生になりたての若谷にとっては体格の差を感じることになると思う。その中でも長所である、距離感、ステップワークを駆使して勝利を挙げてもらいたいと言う期待もある。今回は勝利は挙げたが長所を十分に出せなかった。もっと体格に差がある選手と戦うには東洋、日大戦の時のように接近戦をするのではなく、長距離からパンチを繰り出す必要がある。(重量級の選手の起用に関しては、前節において小山田監督も『模索中』と話していたが)重量模索期間はまだ終わっていない。拓大戦に出た田中(裕也)(法4)と共に切磋琢磨してチーム内で競い、レベルを上げてもらいたい」
◆嶋田淳也
「(今日試合を臨んだ気持ちは)駒澤の流れが悪かったので、なんとか断ち切りたい気持ちで臨んだ。絶対に勝てる自信があったので、特に気負うこともなくいつも通り集中して試合に臨んだ。(今のところ全勝を維持しているが)僕が負けるとチームも負けてしまうと言う思いでやっているので、自然と練習量や練習に対する意識が高くなり、それが少しずつ形になってきて、結果にも結びついていると思う。(今日のABD勝ちに関しては)結果はABD勝ちだが、少しパンチを受けてしまったり、リードパンチが少なかったりと反省点のある試合だったので、満足はしていない。(次の東農大戦に向けて)予想する対戦相手は、実績では格上の選手なのですが、今までと変わらず、必ず勝つという強い気持ちで臨みたい」
*掲載が遅くなりましたことを深くお詫び申し上げます。
★次戦、東農大戦は6月23日(土) 第5試合 後楽園ホールにて行われる。
(JR中央線・都営三田線 水道橋駅 徒歩5分、東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅 徒歩10分、都営大江戸線 春日駅 徒歩10分)
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