• サヨナラ本塁打を放ちガッツポーズの岡田耕=神宮球場で(中川達夫撮影)

  • サヨナラ勝ちに喜ぶ選手と応援席

  • 初登板で初勝利を掴んだ吉田永(寒川朋子撮影)

  • 2回に適時打を放った菅野。打率1位に躍り出た

4番岡田耕「人生初」サヨナラ弾!劇的勝利で中大に先勝

[硬式野球部]東都大学野球春季1部リーグ対中大1回戦(2018年05月23日 01時17分)

東都大学野球春季1部リーグ対中大1回戦が明治神宮球場で5月22日に行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

中 大 100 010 120 =5
駒 大 110 100 103x =7

      打安点
(7)緒 方400
(4)菅 野321
 R 諸 積000
(8)若 林310
(3)岡田耕534
(5)平 野211
(2) 長 410
(D)新 田400
(9)酒井良310
(6)砂 川200
     計3096

     回 打安点
 辻 本 7 2/3 2954
 塩 田   0/3 211
○吉田永 1 1/3 600

 接戦を制した。初回本塁打で先制されるも、その裏1死一、二塁から岡田耕太(市4)の右前適時打で同点。2回に菅野赳門(商4)の適時二塁打で勝ち越すと、4回にも捕逸で1点を加えた。だが、先発の辻本宙夢(政4)は5回に本塁打で1点を返されると、7回には犠飛で失点し、追いつかれてしまう。その裏に菅野の左前打から平野英丸(地3)の中前打で勝ち越したものの、続く8回表には2死一、二塁から辻本に代わった塩田幸十郎(法2)が右翼線に2点二塁打を浴び、逆転されてしまった。それでも迎えた9回裏、110球を越え制球が乱れた相手先発伊藤を攻め、菅野、若林楽人(現2)が連続四死球で1死一、二塁。ここで4番岡田耕が初球を振り抜くと打球はそのまま左翼席へ飛び込部逆転の3点本塁打に。劇的なサヨナラ勝ちで先勝した。

◆大倉 孝一監督
「(今日を振り返って)いやあしんどかったよね。粘ってリードして行ってるけれども、リードは(気持ち的に)9回終わるまでしてなかったよね。(苦しい場面が後半にかけて多かったが)やっぱり向こうだって必死で来てるからね。辻本がどこかで捕まりそうな雰囲気になっていた。(辻本投手が2本本塁打を浴びたが)逆にいうと風もあるし、単発のホームランは良いと。うちが3点取っていて、3-3になっても3-4になってもゲームは動いている途中だから、1点を守りに行くなと言っていた。(吉田永選手がリーグ戦初登板だったが)当然塩田もまだまだだし、永遠もまだまだなんだけど、もうそういう巡り合わせだよね。左バッターが多くて辻本の後、ワンポイン
トで抑えなきゃいけないというときに、塩田・永遠の2人しかいないわけで、巡り合わせで彼らにチャンスが回って来たということ。(中盤白銀選手が投球練習をしていたが)まだイニングがクロスだから最後の最後ででないと、(白銀を出すと)相手に対するプレッシャーが違うので、そこまで同点でも良いからイニングを消化したかった。イニングを消化して1点差でも負けていても、最後の最後で持って来て勝負所でって。だから何とか粘れ粘れと。辻本粘れ、塩田粘れ、永遠粘れっていうところで最後まで来れたので。(打線が好調だか)好調かなあ?(笑)でもヒットというよりはフォアボールで出たり、バント決まったり、そういった形を作っているので。(最後岡田耕選手のホームランで決めたがどんな声をかけたか)打つ前は、ああいうケースで4番なんだから、あそこでは動きはなくて、取りに来るストライクを初球から行け、というのがドンピシャ(笑)。終わってからは握手しかしてない。結局ああいあ形を作ったやつらがすごいわけだから。(まだまだ優勝の可能性が残されているが)何にも変わらない。立正の1回戦から何も変わらんよ明日も。(明日に向けて一言)粘り倒す、粘って粘って粘り倒すからね。がんばろうぜ!」

◆岡田 耕太(市4)
「(打席に入る前は)なんとかして次のバッターにつなごうと思った。(打ったのは)何を打ったかわからない。みんなは抜けたフォークと言っていた。(打った直後は)入るとは思わなかった。けっこう伸びていった。(前の打席は三振だったが)1、2打席目はいい感じで打てたが、3、4打席は三振してしまった。次まわってきたら絶対やろうという気持ちだった。(サヨナラは)サヨナラは練習試合ではあると思うが、サヨナラホームランは初めて。(ダイヤモンドをまわって)気持ち良かった。今までのホームランで1番気持ち良かった。(初球を打ったが)消極的になるよりも積極的に思いきり振っていこうとしたらいい結果になった。ゲッツーで試合終了の可能性もあったが、それにびびっていたら絶対だめだったと思う。(優勝争いへの意識は)ないわけではないが、一戦必勝の中で結果がついてくると思う。今日の試合、そして今日のことは忘れて明日に向かって頑張っていく。(4番としての自己評価は)今はいい感じだと思う。明日も勝って終わりたいので、自分が点を取ってピッチャーを楽にさせてあげたい。(首位打者争いは)取れれば嬉しいが、チームが勝つことの方が嬉しい。明日の試合に勝って、今シーズンを終えたい。(昨日都市対抗予選を見て)先輩の試合を見て刺激になったし、声をかけてもらったことが励みになった」

◆辻本 宙夢
「(今日を振り返って)味方が点を取ってくれたが自分が(相手に)取り返されてしまって、苦しい試合になった。最終的に岡田が決めてくれたので、勝てたのは良いことだと思う。(逆転の安打を打たれた吉田選手は首位打者を狙える位置にいる好打者だが)良いバッターだというのはわかっていることなので、明日どう抑えるかというのをピッチャー全体で話し合っていきたい。(本塁打を2本放たれたが)力のある打線だと思うので、ランナーが溜まった状態でホームランが出なかったのは良かった。(2本目の本塁打を被弾したとき靴ひもを気にしている仕草があったが)そんな、特には。(少しがっくりした感じか)まあ、入ると思わなかったので。(7回を抑えたときにガッツポーズをしていたが)逆転は絶対にされたくないと思っていたので、その場面で同点で止められたのは良かったかなと思う。(まだまだ優勝の可能性があるが)明日勝たないとそういうのも無くなるので、明日絶対取りに行きたいと思う。(岡田耕選手にはどんな声をかけたか)ナイスバッティングって言いました。(ロッカーの中でわっとにぎやかになっていたが)それは、岡田のおかげみたいな感じで。(次戦に向けて)結果今日は勝てたが失点が多いので、帰って話し合いたいと思う」

◆菅野 赳門
「(今日の試合を振り返って)点を取っても追いつかれるという展開は中盤から分かっていた。逆転され雰囲気が落ちたところもあったがまだ裏に2回攻撃があったので全然諦めていなかった。(2回に勝ち越しのタイムリーを放ったが)チャンスだったので積極的にいこうと思っていた。(7回には二塁走者として盗塁を決めたが)監督のサインもあったが自分でいけると思ってスタートを切った。(結果的にその盗塁が得点に繋がった)走塁はチーム全体で力を入れている。練習の成果が試合で出てよかった。(昨日の時点で打率がリーグ4位、今日2安打で首位打者も見えているが)いや、そんなものは狙っていない。チームが勝てばいいと思っている。勝った上でそういうものがついてくればいいなと思う。(優勝の可能性も残しているが、明日の試合への意気込みは)1個1個、1球1球入り込んで目の前の試合を戦っていきたい」

◆吉田 永遠
「(初登板だったが)めっちゃ緊張した。(走者がいる場面だったが)バッターに集中して腕を振るだけだった。(9回も続投したが)8回が終わって、ベンチに戻ってきた時に言われた。置きにいかないで、腕を振ろうと思った。(勝ち投手になったが)ホッとした。(高校との違いは)最後の夏も神宮だったが、雰囲気は全然違って圧倒された。今日味わえて良かった。バッターも当てるのが上手かった。(次戦に向けて)新人なので全力でやっていきたい」


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次戦、1部リーグ対中大戦第2回戦は5月23日(水)11:00~明治神宮球場で行われる予定。


■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

※掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。

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