• ノーヒットノーランで2部優勝を決めた先発の山下。高熱を押しての先発マウンドだった。=府中市民球場で(奥野凌河撮影)

  • 先制となる左越本塁打を放った山名を迎えるベンチ。この一発がチームに流れを引き寄せた。(富岡亮弥撮影)

  • 優勝が決まった瞬間、マウンドの山下に駆け寄る選手たち(奥野凌河撮影)

  • 試合後に胴上げされる飯山学生監督(中川達夫撮影)

  • チームで集合写真を撮影

ノーヒットノーランで2部優勝!!1部昇格へ想いを懸ける男が魅せた快挙!

[準硬式野球部]東都大学準硬式野球春季リーグ2部対法大Ⅱ3回戦(2018年05月20日 00時06分)

東都大学準硬式野球春季リーグ2部対法大Ⅱ3回戦が5月18日、府中市民球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


法大Ⅱ 000 000 000 =0
駒 大 001 002 00× =3

      打安点
(6)山 名 311
(7)亀 岡 210
(9)長谷川 310
(2)岩 崎 422
(3)朝 木 300
(5)加 園 310
(4)稲 葉 310
(D)鈴 木 200
(8)岩 田 200
    計 2573
二塁打:加 園(6回)
本塁打:山 名(3回)、岩崎3(6回)

      回   打安責 奪三振 四死球
〇山 下  9   3100  4   2

 先発の山下翔(経4)2部優勝をノーヒットノーランで決めるという快挙を成し遂げ、今季一の好試合となった。高熱を出しながら先発のマウンドに立った山下。初回に3者凡退に抑えた後、2回に2者連続四死球を出し1死一、二塁の場面を作るも緩急を使い分け無失点に抑える。4回に失策で走者を出すもそれ以降は9回まで相手打線を完璧に封じた。そんな山下を岩田励史(文2)、長谷川陽祐(商3)らが守備で好捕を連発し、盛り上げる。
 打線は3回裏、山名開登(仏3)が今季初となる左越本塁打を放ち先制。6回には岩崎文哉(営3)が左越に2点本塁打を放ち追加点を獲得。好投する山下を2本のアーチで援護した。
 そして迎えた9回裏。山下は2者連続三振を奪い、優勝まであと1アウトのところで失策により走者を出してしまうも、最後の打者を内野ゴロに仕留め、見事2部優勝をノーヒットノーランという形で勝ち取った。
 これにより、1部6位の大学との入替戦が決定、加えて全日本大会の予選会となる清瀬杯への出場も決定した。


◆加園 凌大主将(経3)
「(リーグ優勝をして今の気持ちは)去年の秋は最下位で、今年の春は最下位スタートだった。本当に勝てて良かった。(去年の秋からの巻き返しができたが)代替わりはしたが去年の秋にも出ているメンバーがいて、4年生も入れたら半分以上は同じメンバーで、みんなしっかり去年の経験を活かして春を迎えることができたのが一番の要因なのかなと思う。(山下選手がノーヒットノーランを達成したが)そうですね、もう頭が上がらないので。ありがとうございます。(最終回の守備は緊張したか)そこまで緊張はしなかった。山下さんが、野手陣が守りやすい位置に打たせてとってくれたので、外野には何個か厳しい当たりはあったが内野は守りやすかった。(リーグ戦残り1戦に向けて)また気持ちを引き締めて勝点5を獲れるようにしていきたい。」

◆山下 翔(経4)
「(今の気持ちは)チーム的には優勝ができる戦力だと思って今季臨んだので何というか、かなり嬉しい気持ちはあるが通過点かなという部分もある。でも去年の秋、何とか2部に残ることができたのが今報われたのかなと思う。本当に嬉しかった。優勝できたのは偶然でもなく、そうなるんだろうなと思っていた。(ノーヒットノーランで優勝を決めたが)正直言うと、今朝に熱が38.5℃くらいあってちょっと登板を回避しようかなと思ったが、やっぱり試合は接戦になるだろうと思っていたし、試合の後半には渡邉が投げてくれると思っていたので根性でまずは試合を作ろうと思っていた。(9回裏の心境は)(山名選手の方を見ながら)最後なんかエラーしちゃったので……狙いに行こう、とは思っていたが3点差あったので、その3点を守るようなピッチングをしようと心がけて、運が良かったらノーヒットノーランができたらいいなという気持ちで、長打だけ打たれないように投げていた。(何回から意識していたか)3回か4回に電光掲示板に、自分はヒットを打たれていないのに相手のチームのヒットのところに「1」と表示されているのを見て、あれ?俺ヒット打たれたかな?と思った。結局間違いだったがそういうことがあって、別に狙ってはいなかったが、この試合でノーヒットノーラン決められたらかっこいいなあ、とは思っていた(笑)(9回裏2アウトで間を取ろうとマウンドに来た岩崎選手を拒んでいたが)あそこで間を開けて最後のバッターだけ特別視されると、凄い投げ辛くなるなと思っていたので、すぐに次のバッターに行こうと思ってそうした。別に嫌だったわけではないです。(まだリーグ戦は1試合残っているがそこに向けて)自分と渡邉が中心で投げてきて、まだ投げてないメンバーや投げてもあまり自分の調子を出せなかったメンバーがいるのでその選手を中心に投げさせる。自分たちが4年の春まで残った理由は、下級生の投手陣の底上げというのが目的なので、消化試合を練習試合としてしっかり結果が残せるようにしていけたらいい。(最後に意気込みを)これで清瀬杯の予選にも出場できることが決まって、1部との入替戦もできる。でもやっぱり1部のチームはレベルが高いのでここで満足することなく、今日はたまたまこういう結果を残せたんだと思って、次に向けてまだまだ練習していきたいと思います」

◆山名 開登(仏3)
「(今の気持ちは)去年は最下位で1位になれるとは正直思っていなかった。目指してはいたが心のどこかでそんなことできるわけないと思っていた。それが現実になってなかなかない嬉しさ。スポーツじゃないと味わえない達成感。(チームの雰囲気は)始まったばかりの時は弱くて雰囲気も良くなかった。逆にそれがみんなで頑張って勝とうという気持ちになっていった。弱かったことが良かったと思う。(今日の試合を振り返って)ホームランを打ったが、ずっと不調だった。それでもチームに貢献しようと思っていたから今日結果が出て良かった。(ホームランで流れが変わったが)正直打てると思っていなかったし、打席にもノリノリで入れたわけではなかったが、たまたまホームランを打てて自分でもびっくりした。(声が特に出ていたが)楽しいから自然と声が出てしまう(笑)。チームの雰囲気が良いから自分も乗っていった。今期は楽しい試合が多かった。盗塁したり、バントしたり、エンドランしたり、みんなで一緒にやっている感じが強かった。(昨年の秋から2部に上がり、優勝してみて)本当に信じられない。初め(春季前半戦)はリーグ戦も全勝できたが、自分の野球人生の中でこんなに勝ったことがなかった。こんな勝てるチームに初めて来たから大学生になって初めての経験ばっかりだった。(ノーヒットノーランと優勝目前の緊張は)どっちもあまり考えていなかった(笑)。優勝だけどあんまり意識してもいけないなと思っていた。勝ったら優勝よりも勝つぞという気持ちの方が大きかった。自分はエラーをしたが、エラーをしたことでノーヒットノーランのプレッシャーは消えた。完璧にきてたら逆にプレッシャーになっていた。(次のステージに向けて)次の入れ替え戦は勝つことを意識していくが、今までよりももっと良いところを伸ばしていかないと上のチームには勝てないと思うから満足せずにみんなの良いところを伸ばしていきたい」



※次戦、春季リーグ戦最終戦となる対青学大3回戦は5月21日(月)13:00より上柚木公園野球場にて行われる予定

■上柚木公園野球場へのアクセス
京王相模原線・南大沢駅から北野駅行きバスで「陸上競技場前」下車
京王相模原線・南大沢駅 下車徒歩18分

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