• キャプテンとして初のリーグ戦をやり抜いた永岡=日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館で(石曽根和花撮影)

  • ブロックやクイックでチームに大きく貢献した遠藤

  • 技術面、精神面でチームの核を担ったエース・谷平(元井可奈子撮影)

  • リーグ戦にフル出場し、監督からも高評価のセッター・丸山(石曽根和花撮影)

学芸大にストレートで完勝!春季リーグを9位で終える

[男子バレーボール部](2018年05月21日 12時15分)

 平成30年度春季関東大学男子1部バレーボールリーグ戦、対学芸大戦が5月19日、日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館にて行われた。結果は以下の通り。


<スコア>
☆駒大3-0学芸大
1set(25-21)
2set(26-24)
3set(26-24)


<スターティングメンバー>
2 丸山航(国4)
4 宮崎敬(歴4)★
7 遠藤樹(G4)
11 谷平拓海(現3)
14 橋本直幸(政3)
18 山田大悟(経2)
19 森田凌雅(営2)
22 山根晏輝(G2)★

★はリベロ

 第1セットから互いに点を取り合って点差が開かない展開に。駒大は序盤こそコンビが合わない場面が散見されたが、谷平、森田、橋下のウィングスパイカー陣が要所でスパイクを次々沈めていく。守備面でも安定したレシーブ、ブロックを見せる。最後は谷平が相手のコンビミスから気持ちよくスパイクを沈めて幸先よくこのセットを奪う。
 勢いが持続した第2セットは橋本の切れ味鋭いストレートへのスパイクが冴え、序盤から流れを掴む。しかし、相手も最終戦とあってか粘りを見せてくる。徐々に持ち直されて一時はリードを奪われてしまう。ここで抜群の存在感を発揮したのが谷平の強烈なサーブ。斜めに落ちる弾道のボールは相手のレシーブを見事に崩し、20-20で同点に追いつく。デュースまで持ち込まれる展開となったが、集中力を欠いた相手がミスを連発。26−24で勝利に王手をかける。
 最終セットも点差は離れず。しかし、駒大はコンビから得点を奪う場面が大半を占めていた。セッターの丸山が内と外を使い分ける見事なトス配分でコート内を見事にコントロール。ここも接戦からデュースとなるが、自分たちの攻撃の形が最後まで崩れなかった駒大に軍配が上がった。
 最終戦を勝利で飾り、最終成績は4勝7敗の9位。中盤戦の連敗が響く結果に。なお、駒大は表彰式にて「Best of Support 賞」を受賞した。リーグ戦は閉幕となったが、戦いは6月の東日本インカレに続く。


◆鈴木淳平監督
「(今日の試合の総評は)危ない場面もあったが、何とか逃げ切った。力関係は駒大が上回る部分が多かったのと、向こうのミスが多かった。(リーグ戦を振り返って)似たようなミスが繰り返し出ているようなことが今日もあったが、もう少し注意深くやって、いろいろな状況が生まれるが、その都度もっといい対応ができたら良かったなと。そういう、『ああだった。こうだった』が私も選手も後々感じることがあった。それを試合で、惜しい、もったいないプレーをもう少し少なくできたらなと思う。チーム力の差は多少、優勝争いしているチームとは感じるが、個々の能力はそんなに感じない。劣っているのは確かだが、劣っている部分を個人任せにしてしまっているところがあるのと、チーム全体としてミスを無くそうと取り組んでいてもやはり出てしまうので、『気を付けよう』とお互いが意識づけをするなどすれば、もっと上手にプレーできるかなと感じる。(リーグを終えて成長を感じる選手は)リーグ戦全体的に、この順位で残留できていくつか勝ってということを考えると、やはりその中心には間違いなくキャプテンを筆頭に4年生がまとまってチーム作りをしてきて、よく頑張った。新しいチームになってスタートする時点で、非常に信頼できるいいメンバーが集まってくれたと思っていたが、実際にリーグ戦が始まって終わってみてその部分が大きかったなと思う。それを支えていた下級生、試合に出ていたメンバーは、中心にいる4年生の意図をくみ取ってよく付いてきた。個人的に名前を挙げるとしたら、今回はセッターの丸山(航)がよく頑張っていた。全セットスタメンのフル出場で11試合やって、そういうことが4年間の中で初めて。4年生になってレギュラーでずっと試合に出るということが初めてなので、それにしてはよく頑張った。まだまだ改善しなければいけないことはあるが、間違いなく1部でチームを勝たせられるだけの能力と経験はついたと思う。自信を持ってこれからのインカレとリーグ戦をやり抜いてもらいたい。あとは、谷平(拓海)というエース。去年からずっとコートに立って活躍していたが、去年よりも求められることが多くなった。プレイヤーとしても核でもあり、チームの精神的柱ということも自覚してやってくれていて、非常に頼もしいと感じる。(東日本インカレについて)去年は、春季に1部昇格してその勢いもあって日体大に勝ってベスト8。当然、去年からの今年で最低でもベスト8以上、ベスト4以上を目指している。組み合わせ的に(春季)リーグでこの順位だと、いきなりベスト8決めくらいで1部や2部の上位と当たる可能性がある。今日の試合はリーグの最終戦に勝って白星で締めくくろうというのも大事だが、学芸大は入替戦にいくチームでみんなビデオを撮りにきている。今度は東日本インカレのトーナメントのあたりを考えても、今日変な負け方をして学芸大が入替戦で負けて2部のチームが1部へ上がってくるとなったときに、『駒大は最後学芸に負けていたよねとなると良くないぞ』と。きっちり勝って内容でも圧倒して、対戦チームにマークされるような見られ方をしておかないと、『今日の内容次第では次の相手になめてかかって来られるぞ』と。やはり、成績的にはベスト8をしっかり関東のチームで確保してということ。春季リーグ、東日本インカレ、秋季リーグのポイントは全部全日本インカレのシードに関わってくるので、当然一戦たりとも気を抜けない少しでもポイントを稼いで、全日本インカレでいいシード権を取るということが大事」

◆永岡文吾主将(市4)
「(今日の試合を振り返って)今まで11試合やってきた中では、一番良かったかなという感じ。自分たちがやりたい展開に持っていけていたと思っている。そういった意味では、今日みたいな試合が今後もできればいいと思う。(リーグ戦を振り返って)結果としては9位になるが、目標としていた結果ではなかった。だが、何か得るものはあったと思う。意味のないものではなかったと思うが、結果がついてこなかったのであまりいい気持ちはしない感じ。(キャプテンとしては初めてのリーグ戦だったが)試合に出る機会はあったので、選手としてもキャプテンとしても、正直緊張はした。今までのバレーボール人生でキャプテンなどまとめる役割はあまりしてこなくて、正直すごく不安なところはあったが、とりあえずはやり切れたという感じはしている。だが、結果も結果で自分個人のプレーもあまりよくなく、キャプテンとしてもまだまだかなと感じている。(リーグ戦を終えてチームに変化はあったか)序盤はあまり勝ち星が出なくて苦しい場面もあったが、中盤から終盤にかけては我慢できるところは我慢で来ていたと思う。そこはリーグ戦を通して成長できたと思う。チームの状況としてはまだまだこれからだと思っていて、リーグ戦の中では、個々の責任感も少しは上がったのかなと思う。全体としてはまだまだこれから。(東日本インカレに向けて)『全てのタイトルを取る』という目標を掲げているので、それを目指すことと、1か月くらいしかないので全てできるとは思っていないが、リーグ戦でできなかったことや出てきた課題を修正できるところはしっかりして1つでも上の順位を狙えればいいなと思う」

◆遠藤樹
「(今日の調子は)個人的にはあまり良くなかったが、チーム全体的としては最後の試合ということもあって、勢いがあったと思う。最終戦ということもあり、国士大との試合で入替戦を回避したので、捨て身というか何も考えずに試合に臨めたかなと思った。(試合を振り返ってみて)サイド陣が頑張ってくれたと思う。谷平、森田が非常に頑張ってくれて、心強かった。(今年で最後だと思うが、抱負は)チームの核となれるように頑張りたい。(今季のリーグを振り返ってみて)目標としていたことを達成できなかったが、終盤になって目標を修正して入替回避にして、それを無事達成できたことが良かったと思う。(今回、クイックが多い印象だったが)完全に丸山が振ってくれたので、自分が気持ちよく打たせてもらった。(次戦の東日本インカレに向けての課題は)センター線でメインのサイドとかよりも本数が少ないので、堅実なプレーを決めていきたい。全体としては一勝一勝を大事にして、一戦一戦を集中して取り組んでいきたい」

◆谷平拓海
「(今日の試合を振り返って)いつもとあまり変わらなかった。普通です。(サーブが走っていたが)そうですね。調子良かったです。(前半にトスが合わない場面があった中で後半は修正できていたが、セッターの丸山と話し合い等はしたか)してないですね。本人(丸山)も悪いことはわかっていたと思うので、それを後半になるにつれて修正できていた。僕を含めて周りからは特に何も言っていない。(いつも通りのような感じだったのか)そうですね。(レシーブ面について)ずっと点差が開かない状況で試合が進んでいて、先にミスを出してはいけないと思っていた。サーブカットとかは特に丁寧に自分ではやっていた。(リーグを振り返って)最後が良かっただけで、全体としては不完全燃焼。(東日本インカレに向けて)東日本インカレは一発勝負。さっき不完全燃焼と言ったが、勢いのある試合やプレーが多かったので、自分たちのチームの力が100%発揮できるような練習などを次の練習からチーム全員が同じ方向を向いていきたい」


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