覚悟をもったチームが13年ぶり7度目の頂点に ~箱根駅伝優勝インタビュー vol.2~

[陸上競技部](2021年01月20日 17時29分)

第97回東京箱根間往復大学駅伝競走が1月2、3日、大手町~芦ノ湖~大手町の10 区間、217.1kmで行われた。新型コロナウイルスの影響で例年とは異なる大会形式となったが駒大陸上部は13年ぶり7度目の優勝。全日本大学駅伝を合わせて2冠を果たした。
今回は白鳥哲汰(経1)選手、鈴木芽吹(営1)選手、花尾恭輔(商1)選手へのインタビューを掲載する。

◆1区・白鳥哲汰
―改めて、優勝して心境は
「チームとしては優勝したが、個人としてはふがいない結果に終わってしまったので、嬉しい気持ちのほうが強いが少し複雑な気持ち」
―1月4日朝からのテレビ出演の感想は
「箱根の期間もずっと早起きで眠かったが、初めてああいうメディアに出るということで、すごく嬉しかった」
―当日の調子は
「調整もしっかりしていたので良かったが、緊張した」
―初めての三大駅伝で、さらに主要区間の1区を任されたが
「とても大役だったので緊張したが、小さい頃から1区を走りたかったのでは叶って良かった」
―レースプランは
「ハイペースで行くと思っていて、六郷橋で毎年仕掛け合いがあるのでそこまでしっかりついて行こうとしたが、スロー展開で入ったので、そこは自分の予想との差があったのでびっくりした」
―レース前、監督からの指示は
「監督からも六郷橋から仕掛け合いが始まると指示が出ていて、そこから前を追えればいいよと言われたが、結果は監督の指示とはほど遠いものになってしまった」
―順大の三浦龍司選手、明大の児玉真輝選手など強い1年生が同じ区間にエントリーされたが意識はしたか
「1年生で1区というのは多かったと思うので、そういう同世代には負けたくないという気持ちがすごくあった。六郷橋で同じ明治が離れてしまって、三浦には置いて行かれてしまったが児玉には負けたくないと思った」
―自身のレース全体を振り返って
「全体といえば悪いレースになってしまったが、先輩方からも走った側しか得られない経験があるからと言っていただいたので、今年の経験をしっかり来年に生かそうと思う」
―今後の意気込みは
「個人としてはいろいろあると思うが、2連覇というのは自分たち駒澤しかないので、4年生が抜けた穴を自分たちが埋めて、駒大の2連覇に貢献できればと思う」

◆5区・鈴木芽吹
―改めて、優勝した心境は
「全日本で優勝して、(箱根も)優勝したいという思いがあったが、まさか優勝できるなんて思っていなかったので、本当に驚きの気持ちがある。テレビ出演とかをさせていただいて実感が湧いてきて本当に嬉しい」
―いつから5区候補だったか
「最初は7月ぐらい。正直その頃はまだ冗談半分のところはあったが、11月ぐらいから自分が5区候補になり始めて、12月に入ってから『5区かな』というのはあった」
―登りは元々得意だったのか
「得意だった」
―当日の調子は
「1週間前くらいに脚を痛めてしまって、心配もあったが最終調整の練習でいい動きだったので、調子も良かったと思うし自信持って挑めたかなと思う」
―レースプランは
「レースプランというよりは、青山(尚大・地4)さんが自分のタイムを言ってくれていて、前との差というよりかは設定タイムで走ることを意識した」
―はじめての箱根だったが
「緊張した。今回往路のアンカーを任されて、自分が順位を決める区間だったので緊張した」
―レース中監督からどのような声かけがあったか
「特に具体的な指示はなかったが、後ろから区間記録保持者の東洋大の宮下(隼人)さんがきて、追いつかれてからは『お前もいい勉強だからしっかりついていけ』と言われた。ラスト5㎞の下りに入ってからは、自分の方が宮下さんより良いタイムを持っているから、下りで詰めていけと言われた。もう一回離れてしまったところからスイッチを入れ直せたと思う」
―宮下選手に追いつかれた時、焦りを感じたか
「正直、宮下さんが来るというのは分かっていた部分があった。向かい風が強くて自分の中でリズムを作れなかった部分もあったので、逆に宮下さんが来てくれたことで自分のリズムを掴めた。焦りよりはむしろよかったと思っている」
―5区のコースできつかったところは
「距離で言うと、13㎞地点。小涌園を過ぎたあたりで向かい風がきつくて標高もあったので寒くて。きついというよりは寒くて体が動かなかったというのがあった」
―自身のレースを振り返って
「周りからは『よくやったよ』と言われたが、自分の中では全然満足いっていない。宮下さんに区間順位的に勝てなかったのはしょうがないと思うが、やっぱり2位は死守したかった。勝負強さの無さが自分の中であったし、5区の攻略は宮下さんに比べるとなかったと思う。悔しい気持ちもあるが次につなげたい」
―来年も5区走りたいか
「5区でリベンジしたいのが半分と、2区、4区などを走りたいという気持ちが半分」
―今後の意気込みは
「この1年は田澤さんを追いかけてやってきたが、田澤さんが1年生の時と比べるとやっぱり劣っている結果になってしまった。個人としてはこれからも田澤さんとの差を詰められるように頑張りたい。チーム全体としても後輩が入ってくるので、田澤さんが主将になるがその負担を減らせるよう、新入生の指導とか、自分が田澤さんにしてもらったように色々アドバイスをしていきたい」

◆7区・花尾恭輔
―改めて、優勝した心境は
「本当に優勝したんだなという感じ」
―1月4日、テレビに生出演したが
「朝早くて大変だったが、同級生や後輩からかわいいと言われたのでそういったキャラになっちゃったのかなというのはあった」
―当日の調子は
「そんなに悪くなかったので、1年生だし思い切った走りをしようと思った」
―初めての箱根だったが
「初めてハーフの距離を走るレースだったのできついなと思ったけど走れて良かった」
―初めて20kmを超えるレースだったが距離に不安は
「監督からは距離は大丈夫と言われていたので自信はあった」
―花崎選手が区間賞の走りで入ってきたが
「正直あそこまで走ってくると思ってなかったのでびっくりしたが、区間賞で持ってきてくれてさすがだなと思った」
―レースプランは
「監督からは突っ込んでいけと指示があったので突っ込んでいって、最後落ちてしまったのでそこは今後の課題」
―レース中監督からはどのような言葉をかけられたか
「最初は詰まったので良かったが、後半からすごいゲキを飛ばされて怖かったのであまり覚えていない」
―監督からの声掛けに、勢いよく腕を上げていたが
「大丈夫か、と言われたので大丈夫というのを示したかった。テレビに映って監督に笑われてちょっと恥ずかしいなというのもある」
―全日本と違い単独走になったが
「どちらかというと単独の方が得意なので、自分で押して行けたと思う」
―レースを振り返って
「全日本や箱根を1年生から走らせてもらい優勝を味わわせてもらったので、いい経験になったしこれからも優勝をしていきたいという欲が出た」
―今後の意気込みは
「今回箱根を優勝して追われる立場になったが、若いチームの箱根駅伝だったので挑戦者としての気持ちを忘れずに、自分も強くなってまた走れるようになりたい」

※明日は田澤廉(経2)選手、酒井亮太(政2)選手、山野力(市2)選手へのインタビューを掲載します。

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