区間賞2人、3年生の激走でラストに大逆転。堂々の総合優勝!

[陸上競技部](2021年01月03日 19時35分)

第97回東京箱根間往復大学駅伝競走・復路が1月3日、芦ノ湖~大手町の5区間109.6kmで行われた。復路成績、総合成績、個人成績は以下の通り(復路成績と総合成績上位3校と駒大のみ)。

☆復路成績☆
1位 青学大 5:25:33
2位 駒大 5:25:35
3位 中央大 5:28:39

☆総合成績☆
1位 駒大 10:56:04
2位 創価大 10:56:56
3位 東洋大 11:00:56

☆個人成績☆
6区(20.8km) 花崎悠紀(市3) 57:36 [1](2)
7区(21.3km) 花尾恭輔(商1) 1:03:55 [4](2)
8区(21.4km) 佃康平(法3) 1:04:48 [4](2)
9区(23.1km) 山野力(市2) 1:10:04 [6](2)
10区(23.0km) 石川拓慎(現3) 1:09:12 [1](1)

※[]は個人記録、()は総合記録

創価大、東洋大に続く往路3位で終えた昨日。区間変更で8区伊東颯汰(営4)が佃康平、10区神戸駿介(仏4)が石川拓慎に変わり、石川以外は箱根初出場というオーダーでスタートした。

◆6区・花崎悠紀
山下りの6区を走ったのはこれが三大駅伝デビュー戦となった花崎。2位東洋大から7秒遅れでスタートすると、3km通過時点で東洋大を捉える。すると、5km通過時点で追い越し、花崎が東洋大を引っ張る形に。6kmを通過すると東洋大をぐんぐん離し、その後も区間賞ペースで1位創価大を追いかけていく。残り7kmに差し掛かったところで、スタート時に創価大と2分21秒あった差を1分44秒まで縮める。下りを終え、平地になってからも粘り強い走りを見せ、最終的にはトップと1分09秒差の2位で7区の花尾へタスキリレー。花崎は6区史上最年少での57分台を叩き出し、堂々の区間賞を獲得した。

◆7区・花尾恭輔
区間賞を獲得した花崎からタスキを受け取ったのは、全日本に続きルーキーながら起用された花尾。落ち着きつつ6区の勢いそのままに最初の5kmを14分17秒のハイペースで入っていく。その後も前を追い、一時は先行する創価大との差を1分未満に縮めたものの、二宮で1分17秒、大磯で1分41秒と後半になるにつれ徐々に離されていってしまう。そのまま差を縮めることはできず、平塚中継所では先頭と1分51秒差の2位ででタスキを8区の佃に託した。

◆8区・佃康平
8区を任された佃も、花崎に続きこれが三大駅伝初出場の3年生。タスキを受け取った時点で前方とも後方とも差が開き単独走に。スタートから5km通過時点で、14分40秒と好走を見せる。大八木監督からの「良いペースだ!」という激励を背に受け、そこから前方を走る創価大と徐々に差を詰めていく。10km通過時点でその差をさらに17秒詰め、さらに登りが得意な佃は、遊行寺付近の登りで積極的な走りを見せて9区の山野へタスキリレー。

◆9区・山野力
復路の最長区間9区、エース区間を走ったのは今年度の全日本で三大駅伝デビューを果たした山野。佃からタスキを受け取ってから良いペースでレースを進めるが、前方を走る創価大は、その山野を上回る区間新ペースで9区を激走。徐々に差を広げられていく。すると権太坂付近で、当日のエントリー変更により惜しくもメンバーから外れた主将・神戸駿介から給水。主将の激励を受けた山野は気持ちを切り替え、最終的にはトップ創価大と3分差でアンカーの石川拓慎へとタスキを繋いだ。

◆10区・石川拓慎
 2年連続でアンカーを任せられた石川。昨年付き添いをした山野力から3分19秒差でタスキを受け取り追撃を開始する。蒲田で先頭との差を2分45秒に縮めると、新八ツ山橋で1分57秒、御成門で47秒、馬場先門で15秒と終始積極的な攻めの走りを見せ、創価大を捉える。勢いそのまま残り2kmで創価大に追いつくと、並ぶことなく一気に突き放す。3年生の意地と諦めない走りで堂々の区間賞、10区の駒大記録とともに13年ぶり7回目の総合優勝のゴールテープを切った。

花崎と石川が区間賞、エントリーメンバー入りした3年生が全員出場し皆が駒大の区間記録で1位になるという脅威の記録で総合優勝した今年の駒大陸上部。全日本大学駅伝と合わせて2冠を達成し、今年のチームの結束力を見せつける、また来年へと繋がる成果を残した。

2日間、駒大陸上部への熱い応援ありがとうございました!

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