全員の粘りと中盤の好走で箱根の往路は3位。目標の総合3位以内に繋がる結果に

[陸上競技部](2021年01月02日 16時48分)

第97回東京箱根間往復大学駅伝競走・往路が1月2日、大手町~芦ノ湖の5区間 107.5kmで行われた。往路結果は以下の通り(上位3校と駒大のみ)。

☆往路成績☆
優勝 創価大 5:28:08
2位 東洋大 5:30:22
3位 駒大 5:30:29

☆個人成績☆
1区(21.3km) 白鳥哲汰(経1) 1:03:47 [15](15)
2区(23.1km) 田澤廉(経2) 1:07:27 [7](8)
3区(21.4km) 小林歩(心4) 1:02:22 [2](3)
4区(20.9km) 酒井亮太(政2) 1:04:09 [11](2)
5区(20.8km) 鈴木芽吹(営1) 1:12:44 [4](3)

※[]は個人記録、()は総合記録


昨年の箱根は8位と、駒大にとって悔しさの残る大会となった。今年度は「原点と新化~覚悟を持って頂点へ~」をスローガンとし、新型コロナウイルスの影響で練習が制限されるなかでも練習を重ね、全日本大学駅伝では優勝を果たした。
2冠のチャンスがある今大会。当日のエントリー変更で1区に白鳥、3区に小林、5区に鈴木が起用された。


◆1区・白鳥哲汰
 当日変更で1区にエントリーされたのは、三大駅伝デビュー戦のルーキーの白鳥。最初の1kmはとてつもないスローペースとなるが、東海大の塩澤稀夕が仕掛けるとその後は通常のペースでレースが展開される。白鳥はしばらく集団の前方に位置し、ペース変動に揺さぶられることなく冷静な表情でレースを進めていく。しかし後半、六郷橋で先頭集団がスピードを上げると、白鳥はそれについて行けずどんどん離されてしまう。顔を歪めながら粘るも、その後巻き返すことはできず、15位で2区の田澤にタスキを渡した。

◆2区・田澤廉
 各校のエースが集う花の2区を任されたのは、藤色の大エース、田澤。前を追う展開となり、スタート直後に東国大のイェゴンヴィンセントに交わされるも、前半は焦ることなく落ち着いたペースでレースを進める。10km過ぎに、国学大、帝京大、順大の集団に追いつくと一気に抜き去る。後半に差し掛かるとペースを一気上げ、青学大、早大など優勝候補校を交わすと、最終的には順位を7つ上げる力走を見せ、8位で3区の小林にタスキリレーした。

◆3区・小林歩
 2区の流れをそのまま持ち込みたい3区には、監督から「準エース」と言われる4年の小林がエントリー。序盤から苦しい表情を浮かべるも、スタート直後に前を行く2校抜き去り、早速6位に浮上。その後も区間賞ペースの積極的な走りで、どんどん前を追いかける。ラスト1kmには、粘りの走りで終始競り合っていた東国大を交わし、最後は3位で4区の酒井にタスキリレー。順位を5つ上げる区間2位の力走で、三大駅伝ラストランを終えた。

◆4区・酒井亮太
 4区、酒井は3位でタスキを受け取ると、東国大との競り合い。すると、10km過ぎで酒井が勝負を仕掛け、東国大を離して3位独走体勢に。12km過ぎからは、東海大とのデッドヒートを繰り広げる。13km過ぎでは前にいた酒井だったが、16kmを過ぎると東海大がペースを上げて酒井の前へ。それでも終盤、自身が強みとして挙げる粘りを見せ、17km過ぎで顔を歪めつつも東海大の前へ。そこからぐんぐん差を広げていき、東海大を離すと、そのままタスキリレー。初の箱根路となった酒井だったが、順位を一つ上げる好走を見せ、5区の鈴木へと繋いだ。

◆5区・鈴木芽吹
 山登りの5区を任されたのはスーパールーキー鈴木。2位でタスキを受け取り焦ることなく冷静な走りで山に向かう。山に入り6km付近で、昨年度区間賞を獲得した東洋大の宮下隼人がじりじりと迫り大平台で追いつかれる。この展開にも落ち着いて並走に入り12km付近まで懸命に食らいつく。13km付近で20秒近く離されるも下りに入ってから猛追。宮下に追いつくことはできなかったが、先頭の創価大と2分21秒、2位東洋大とは7秒差の往路3位フィニッシュ。明日の総合優勝へ向けて望みを繋いだ。

同区間の経験者がおらず、また全体的に大混戦だったなかで比較的まとまった結果となった。
目標をとしている総合3位以内は狙える位置におり、明日の復路の走りにも期待がかかる。

 
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