• 先制点を記録した米田(嵜田将礼撮影)

  • 監督の先発起用にゴールで応えた森本

  • 厳しいシーズンを戦い抜いた(提供:駒澤大学体育会サッカー部撮影)

シーズン最終戦を勝利で飾ることはかなわず...法大に2点リードをひっくり返され敗戦

[サッカー部](2020年12月29日 19時35分)

JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦 第18節延期試合・法大戦が12月28日に開催された(会場非公開)。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

【スコア】
駒大2-3法大

【得点者】
14分:[駒]米田 大介(小幡 祐稀)
32分:[駒]森本 ヒマン(荒木 駿太)
41分:[法]佐藤 大樹(田部井 涼)
76分:[法]長谷川 元希
87分:[法]飯島 陸(関口 正大)

【メンバー】
GK
31 深澤 颯人[2年=武南高]

DF
4 小幡 祐稀[4年=東京VY]
6 真下 瑞都[4年=矢板中央高]
3 猪俣 主真[3年=三浦学苑高]
28 相澤 佑哉[2年=熊本Y]

MF
10 薬真寺 孝弥[4年=長崎総科大附高]
13 江﨑 拓朗[3年=ルーテル学院高](→82分 20 仲田 瑠[2年=長崎総科大附高])
27 島崎 翔輝[3年=国際学院高](→88分 17 藤原 拓海[4年=山梨学院高])
14 米田 大介[4年=浦和東高](→56分 9 矢崎 一輝[4年=駒大高])

FW
7 荒木 駿太[3年=長崎総科大附高]
30 森本 ヒマン[4年=矢板中央高](→56分 29 宮崎 鴻[3年=前橋育英高])

【SUB】
GK 21 鈴木 悠太[4年=神戸弘陵学園高]
DF 12 安元 奨[4年=駒大高]
DF 34 松田 海斗[4年=真岡高]
MF 8 中間 俊亘[4年=広島県瀬戸内高]
FW 19 村上 弘有[4年=市立船橋高]



12月の連戦の最終戦となった法大戦。1ヶ月に6試合という"超過密"スケジュールも影響し、直近の5試合で1勝4敗と厳しい状況が続いているが、シーズンを笑顔で締めくくるべくリーグ最終戦へと臨んだ。

試合は立ち上がりから駒大が主導権を握る展開。すると、14分に右サイドを駆け上がったDF小幡 祐稀から、ファーサイドのMF米田 大介へセンタリング。米田はワントラップして右足で豪快にニアサイドを抜き、駒大が先制。32分にはピッチ中央でルーズボールを拾ったFW荒木 駿太がドリブルで運び、FW森本 ヒマンにスルーパス。森本が倒れ込みながら右脚で放ったシュートは、ポストに当たってゴールへ。良い流れでリードを2点に広げる。しかし、41分に自陣左サイドを崩されて失点。前半を2-1で折り返す。

後半、再度リードを広げたい駒大だったが、76分に献上したPKを決められ、試合は振り出しに。そのまま試合の流れは法大へ。すると試合終了間際の87分にまさかの逆転ゴールを決められ、2-3とスコアをひっくり返される。その後、駒大にも得点チャンスはあったが再同点はかなわず、リーグ最終戦を勝利で飾ることはできなかった。

一時はリーグ3位と、明大・早大を猛追していた今季の駒大。しかし、新型コロナウイルス感染者発生の影響により11月から活動が停止に。約1ヶ月の停止期間を経て12月に復帰を果たしたが、中2日、中3日での厳しい過密日程で勝ち越すことはできず、終わってみれば1勝5敗で、全国大会への出場権も逃す形となった。そんな1年を振り返り、キャプテンの薬真寺は「全国大会も目指していたし、(リーグ)優勝もしたかったが、そんな甘くなかった」と肩を落とす。しかし、来季も関東1部を戦う後輩たちへ向けて「自分たちのできなかったことをやり遂げて欲しい」と話し、秋田 浩一監督も新人戦優勝を経験する代へ「楽しみ」だと語った。

まさに激動の1年を戦い抜いた駒大サッカー部。アシストランキング1位の荒木駿太や、今季薬真寺に続きチーム2位の出場時間を誇る猪俣主真ら"日本一の代"が最上級生として戦う来季に期待がかかる。



◆秋田 浩一監督
「(今日の試合を振り返って)疲れている中では良くやったと思うし、でも勝てなかったのは残念。(4年生はどうだったか)疲れている人も多かった。でもキャプテン(薬真寺)はフルタイムで全部出たので、良くやったんじゃないかと思うし、最後の試合になってしまったのでもうちょっと笑顔で終われれば良かったのだが、これも勝負の世界なので仕方ないと思う。(リーグ戦復帰以降の6試合は過密日程が続いていたが、選手の使い分けはどうだったか)そんなに使い分けしたわけじゃない、選手がいないので。2試合、3試合やったら一回休ませるという感じ。そこまで幅広く選手がいないので、そこはちょっと大変だった。やっぱり層の薄さというのは感じたが、それを考えれば良くやったと思う。(薬真寺選手の今季の評価は)そういうタイプ(得点王)ではないので、ちょっとびっくりしている。どちらかと言うとアシストの方が多いかなと言うタイプだと思うが、サッカーは点数を取れなければ勝てない。世界で言えば中盤で点数が取れないと怖くないと皆んな言うので。メッシでもマラドーナでも、やっぱり点数を取るから怖いので、そういう選手になってくれれば良いんじゃないかなと思う。(今シーズンを振り返って)最後にコロナでダメになっちゃったのを抜けば、前期はちょっとあれだったが、トントンくらいだった。なので、これはこれで次の年の糧に出来れば良いのかなと思う。(来シーズンに向け)もしこの悔しさを選手たちが感じているのであれば、来シーズンはやって欲しいなと思うし、今の3年生たちは新人戦で勝ったこともあるので、そういうのを含めれば楽しみは楽しみ」

◆薬真寺 孝弥(市4)
「(今日の試合を振り返って)勝てるかなとは思ったが、残念。(4年生はどうだったか)皆んなそれぞれ色々な思いがあったと思うので、結果は負けたが良かったんじゃないかなと思う。(試合が終わった後、荒木選手に声をかけられていたが)泣いていたので、来年もあるしそんな落ち込まなくて良いんじゃないかと。(今シーズンを振り返って)色々あって、よく分からない日程でかなりハードなスケジュールの中やっていたので、毎年のようにはいかなかった。それでもなんとかこうやって下に落ちることもなく、もちろん全国大会も目指していたし、優勝もしたかったが、そんな甘くなかったなという感じ。(来シーズンの後輩たちに向け)来年はもっと自分たちよりしっかりしている人も多いし、能力もあるので自分たちのできなかったことをやり遂げて欲しいなと思う」

◆森本 ヒマン(政4)
「(今日の試合を振り返って)今季は2回目のスタメンで、監督が自分をスタメンで起用してくれて点は取れたが勝利で飾ることはできなかったので、悔しさはある。これから先どこかでサッカーをやって監督に恩返しではないが、活躍できたら良いなと思う。(得点シーンを振り返って)自分は左利きであまり右とかで打たないが、右(脚のシュート)も持っているというのは自分でも自覚していたので、打って入って良かった。(スタメンで送り出される時、監督からどのような声をかけられたか)最後だから楽しんでこい、というのは言われたので、全力で楽しんだが途中交代したのでそこは悔いがある。(ベンチに下がった時、監督からどのような声をかけられたか)もう少し継続してやれれば良かったと。継続が課題だったので、これからの課題はそこだと思う。(後半15分で自分的にはいっぱいいっぱいな感じか)かなり前線からの守備とか、そういった部分で体力を消耗してしまうので、そこが課題。(今シーズンを振り返って)コロナの中で全然サッカーもできていなくて、駒澤も途中でコロナになってしまって試合も延期になったりした。色々あったが、最終的には勝ち越せなかったのがとても悔しい。(来シーズンの後輩たちに向け)監督とかコーチが言っていることが絶対なので、それをしっかり聞いて徹底してやれば絶対に全国にも行けると思うので、頑張って欲しい」

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