• 中村大聖は「一人ひとりが戦えるチーム」作りが必要だと話した。=駒澤大学玉川キャンパスで(菅野真由子撮影)

  • 悔しさの残る山下は「もう一度走りたい」と述べた。(黒岩美彩紀撮影)

  • 田澤は「自分がやってやるんだ」という気持ちだったと話した(小野美早紀撮影)

  • 小島は今後について「田澤だけじゃないところを見せていきたい」と意気込んだ(菅野真由子撮影)

  • 伊東は「4年生の気持ち」に応えられなかった悔しさから涙を浮かべた(小野美早紀撮影)

8位からのスタート ~悔しさをバネにさらなる進化を~ vol.2

[陸上競技部](2020年01月05日 16時58分)

1月3日、第96回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)後に、駒澤大学玉川キャンパスで慰労会が行われた。
第二弾では往路を走った中村大聖選手、山下一貴選手、田澤廉選手、小島海斗選手、伊東颯汰選手のインタビュー掲載いたします。

◆1区・中村大聖(政4)
「(今日のレースを振り返って)2日間を振り返るとチームとしては8位ということで、一時は11位とかジード権を争うような展開もあって。一人ひとりの力が足りないというよりも、4年生が1、2区で流れを作れなかったのが悔しいというか。申し訳ない気持ちもあるが、4年生に頼るようなチームではなく、一人ひとりが戦えるチームを作ることが今の駒沢大学には必要だと思うし、1年生に頼ってしまう駅伝にも最近結構なってしまっているので、一人ひとりが意識を高くもって『どんなに展開で来ても走れる』というような一人ひとり強い気持ちを持ってこれからチームを立て直してほしいと思う。(自身の調子は)調子は普通だったかなと思うが、ハイペースになるというのはわかっていたが思ったよりもハイペースになって、自分の実力通りの走りしかできず、4年生の意地であったりを見せられなかったのが悔しいなと思う。(「責任」ということを言っていたが、プレッシャーは)プレッシャーというよりも責任感のほうが大きくて。4年生だし駅伝キャプテンだし1区というのもあって、チームの流れを作ることであったり意地をしっかり出そうと思って走ったが、思ったより上手くいかず、4年生としての責任をすごく感じる。(4年間で最後の駅伝だが)最後の駅伝ということで、箱根駅伝はやはり一回りも二回りもほかの駅伝と比べると大きい舞台で。最後だからどうとかではなく、一つひとつの駅伝をしっかり戦った結果がこういう結果なので、それをしっかり受け止めて。自分もそうだが残った後輩たちも今回三大駅伝を戦って見つかった課題というのを、やはり明日からしっかり修正し、より一層自信をつけてもう一度戦ってほしいなと思う」

◆2区・山下一貴(市4)
「(レースを振り返って)(一つ前が)大聖なので集団で来ると思ったが少し想定外の場所で来た。最初は自分の走りをしようと思ったが3kmくらいでペースが上がらなくて、やばいなという状態になった。そこで監督から「ペースが遅いから攻めろ」という指示をいただいて、自分なりには頑張ったつもりだったが、普段は入っても大丈夫なペースで10kmに入ったらいっぱいいっぱいになってしまった。権太坂以降も全然ダメダメなペースになってしまって、かなり悔やまれるレースになってしまった。ただ、田澤がタスキ渡しのときに「任せてください。自分が行きます」と言ってくれて、かっこよかった。(走っているときに後ろから東洋大・相澤さんと東国大・伊藤さんが来て、少し笑っていたがどういう心境だったのか)あのとき自分が全然ひどいペースで走っていて。東洋大の1区の西山さんも後ろのほうにいたりとかで、相澤も伊藤もかなり離れていたはずなのにもうこんなところで追いつかれるのかと。『こいつらまじ速すぎだろ』という苦笑いだった。もうやばいなと思った。(監督からかけられた言葉で、先ほどの「攻めろ」の他に印象に残ったものは)やはり田澤に渡さなければということで、「チームのことを考えてやれ」「粘れ」ということと、「男なら行かなきゃいけない」ということを言われた。あまり全体的に印象には残っていない。(三大駅伝を終えて今の気持ちは)できるならもう一度走りたい。でも走ることはできないので、実業団に入って、これからしっかり頑張りたいと思う」

◆3区・田澤廉(経1)
「(当日の調子は)出雲、全日本と比べてかなり疲労はとれていた。万全とまではいかないが比較的いい状態で走れた。(付き添いの選手とレース前に何を話したか)付き添いは大坪(桂一郎・経4)さんと市澤(長太・歴3)さんだった。自分がリラックスできるような話をしてもらった。(レースを振り返って)個人的には監督との目標タイムを切って、区間新記録で走ることができたのはよかったが、帝京大の遠藤大地選手に負けてしまったということが悔しい。(レースプランは)最初からいくしかないと思っていた。最初から突っ込んで後半は粘った。(レース中に監督からどのような言葉をかけられたか)『休むな』と言われた。すぐ前に追いついて、結構オーバーペースだったので休みたかったが休むことなく行けということだった。(初めての箱根となったが)すごく楽しかった。(プレッシャーはあったか)全然ない。(13位でタスキを受け取ったが)正直(順位が)低すぎると思った。自分がやってやるんだという思いで挑んだ。順位を上げることができてよかった。(ライバルの早大の井川龍人選手も3区だったが)待ちに待った日が来たなという感じ。走っていたらあっち(井川選手)が垂れてきたので高校の借りを返すということではないが、やってやるんだと思った。ひとまず勝ててよかった。(総合8位という結果となったが)3位以内に入れる力はあったと思う。今回ミスが多かったと思う。ミスをしないような選手と雰囲気を作っていかなきゃいけないと思う。みんなで助け合って、いい雰囲気でやっていきたい。(来年の箱根に向けて)チームとしては3位以内、個人としては区間新、区間賞を狙っていきたい」

◆4区・小島海斗(市3)
「(レースを振り返って)今回のレースは一人で走る展開で、自分が思い描いていた往路の、競ったりなどの順位変動ができなかったのが少し面白くなかったなと思う。入りもそんなに悪くなく、15kmまで良いペースで行っていたが、残り5kmで15分台かかってしまって区間順位が二つ落ちてしまったのが悔しい。(昨年は復路を走ったが、雰囲気など違いはあったか)いや、特には(ない)。同じコースの行きと帰りだったのでそんなに印象は変わらなかった。(今回のレースプランや監督から言われていたことは)特に自分は言われていない。攻めるだけ攻めて、行けるところまで行こうかなということはあったが、レースプランというものはなかった。(レース中に監督から掛けられた言葉で印象に残っているものは)「後ろも来ていないから、前だけ見てガンガン攻めろ」ということしか今回は言われていないので、特に印象に残ったというものはない。(7人抜きをした田澤選手からタスキをもらったときの気持ちは)田澤が頑張ってくれて、その流れは上級生として切ってはいけないので、最低限の走りはしないといけないと思っていた。田澤が走れなくても自分が走るつもりだった。良い流れで来たのは嬉しいが、自分が抜く人が少なくなってしまったので少しつまらない展開だった。(来年度最上級生になるが、個人として、チームとして、こうなりたいというような目標は)個人としては、田澤に負けないことが一つの目標。チームとしては、やはり甘えている選手も結構多かったので、練習ができない選手は切って、どんどん違う下級生や新しい上級生が最後来れるぐらいにして、しっかり経験者は最低限にまとめる意識で走る、というようなチームにしたい」

◆5区・伊東颯汰(営3)
「(レースを振り返って)今回自分が2年連続で走って、自分にできることは去年以上の走りをすることだったが、本当に情けない走りをしてしまった。4年生は優勝したいという気持ちが本当にあったと思うが、その結果に遠ざかるほうに自分が壊してしまって、本当に後悔している。全日本から自分の走りというものに自信がなくなってきて、それを取り戻すために今回の箱根で自分のやれる限りのことはやってきたが、結果としては……。来年自分たちが3位以上、優勝を狙うという気持ちで走って、それが現実になれば今回の4年生の気持ちというのは払拭できるんじゃないかなと思うので、今回の箱根の5区をだめだと思うんじゃなくて、今後の糧にして、しっかり頑張っていきたいと思う。(レース中に監督から掛けられた言葉で印象に残っているものは)本当はあそこの区間で自分が5位でタスキをゴールに運んでいたら違ったと思うが、そのときに言われたのが、「おまえが5区で去年以上の走りをして、次の大成に良い順位でタスキを渡すことができれば、ここからまた後半強いやつらがいるから、その人たちのためにもここで5位まで上げて、踏ん張れ」というように言われた。それが自分の中で本当に印象に残ったかなと思う。(やはり来年も5区でリベンジか)そうですね。やはり5区で負けたんだったら5区で勝ちたいなと思う。まだリベンジできるかはわからないが、リベンジできるのであればしっかりリベンジしたい。(来年度最上級生になるが、個人として、チームとして、こうなりたいというような目標は)こうなりたいというのは、やはり優勝できるチームというのを、今年のそのくらいのチームはできていたと思うが、それに向けて皆が同じ方向を向いていたかというと、わからない部分がある。なので本当に一人ひとりが箱根駅伝で優勝するだとか、3位以上に入るという目標を掲げるようになったら、チームはすごく良い状態になると思うので、そういう雰囲気に持っていけたらと思う」

※明日は復路を走った中村大成選手、小林歩選手、加藤淳選手、神戸駿介選手、石川拓慎選手のインタビューを掲載予定です。ぜひご覧ください!

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