• 初の箱根で山下りを任された中村大成は「タイムは目標達成をしたが、来年は区間賞を狙える力をつけたい」と話した=駒澤大学玉川キャンパスで(元井可奈子撮影)

  • 同じく箱根デビューとなった小島は「来年は自分が1区を走るつもりでいる。この1年間でしっかり信頼される選手になりたい」と語った

  • 「駒澤大学で4年間やらせてもらって本当に感謝している。成長させて頂いた4年間だった」と感謝を述べた伊勢(曽根優衣奈撮影)

  • 主将として1年間チームを率いてきた堀合は「来年も強い3年生は残る。自分たちよりもっともっと強い世代になって欲しい」と期待を込めた(菅野真由子撮影)

  • 「監督の声掛けがもう聞けないというのは寂しい。直接恩返しできないのは情けないが、実業団に行って成長した姿を見せたい」と涙ながらに話した下(元井可奈子撮影)

平成の常勝軍団復活!三強崩しに挑む~4番手では終われない~vol.3

[陸上競技部](2019年01月06日 15時50分)

1月3日、第95回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)後に、駒澤大学玉川キャンパスにて慰労会が行われた。
復路を走った中村大成選手、小島海斗選手、伊勢翔吾選手、堀合大輔選手、下史典選手のコメントを掲載いたします。

◆中村大成(法3)
「(初めての箱根は)あっという間だった。下りということもありあっという間に終わった。(自身の調子は)良くもなく、悪くもなかった。(小島にタスキを渡す時、笑顔だったが)ラスト3kmで足をつってしまっていて、あまり走りきれなかった。ラストもあまりやりきれなくて、それに余裕もあった。あと、普段仲が良い小島だったから。(国学大を抜いた時は)国学院には最低、追いつこうと思っていた。後ろの青学と東洋の差を意識していたので、追いつくことは絶対必要だと思った。(自身の出来は)下りは良かったが、ラスト3kmで足がつってしまった。そこで30、40秒ロスしてしまったので、それがなかったらもっといったのではないかと思った。(走っている中、監督からは)いつも通りの「男だろ!」というふうに言われていた。エネルギーになったが、(足がつっていて)動かすと危なかったので、走り方を変えてしっかりつなごうというふうにシフトした。(終わった後、監督からは)まだまだ力をつかなきゃいけないというふうには言われた。(来年は)あまり下りを走りたくないが、平地でも下りでも区間賞を狙えるぐらいの力をこの1年でつけていきたい。(4年生とは最後になるが)4年生は箱根駅伝に出ている人が多い。後輩たちを生活面でも面倒を見てくれて、非常に感謝している。次は(自分たちが)後輩たちを引っ張っていかなきゃいけないと思う」

◆小島海斗(市2)
「(駅伝デビューだが)自分にまだ力がないと感じた。青学大と並んだ時に最後までついていくことができなかったということが力がないなと実感した。(抜かれた青学大の林奎介は区間賞だったが)それでもついて行きたかった。もっともっと上を目指しているから、15kmで離されていたら話にならないし、20kmの距離がある中で最低でも18〜19kmまではつかないと。タイム的にはいいと思うがあまり満足できない。(区間が決まったのは)31日。調子は良かったので、選ばれたらそれなりには走れるだろうなと感覚的に思った。いけると思っていた。(7区は)アップダウンもあって走りやすい区間だったので適正はあったのだと思う。(走ってみて)思い通りにはいったが、それ以上にならないとやはり三強には勝てないというのを実感した。次やるときは今日やった以上の走りをしなければならない。(監督からは)ラスト5km粘れよと言われていた。それはギリギリ達成できた。ラスト1kmで切り替えられたのでその点だけは良かったのではないかと思う。(順位を1つ下げてしまったが)やはり悔しかった。後ろに付かれたときはいくしかないと思ったのでいけるとこまではいこうと走ったができなかった。(総合4位という結果は)実際のところ、三強に入るにはもっと力がないといけないというのを感じた。今は4位がベストなんじゃないかと思う。(今後は)一人ひとりが『エースになるんだ』という自覚を持たないといけない。どこの大学でも一人ひとりがエースになるという気持ちでやっているので、駒大もやはり一個一個のレースをエースになるという気持ちでやれば箱根3番以内も夢じゃないし見えてくるのかなと思う。だいぶ2、3年生の雰囲気はいいので、このままけがなく上手くいけば3番以内に入れると思う」

◆伊勢翔吾(現4)
「(高校時代の後輩・小島からタスキを受け取ったが)高校の後輩の小島がつけられた差を自分が少しでも詰めようと思って走った。(小島の走りに対しては)初出場だから伸び伸び走ってほしいと思っていたが、その通りに走ってくれた。後半後ろから青学大の選手が来たときも、しっかりついて、ある程度粘っていた。記録的にも良い記録で走れていたから本当に成長したなと思った。(前回はシード権落ちのゴールテープを切ったが)去年みたいな悔しい思いで今年は終わりたくないと思っていた。4年生として強い駒大を立て直そうという思いでこの1年やってきた。(区間賞は狙っていたか)区間賞を目指してやってきた。(区間4位は)悔しい結果。(今回最後の箱根だったが)監督にも良い結果で終わって喜んでもらいたいという思いもあった。自分自身も、箱根でまだ一回もいい走りができていなかったからしっかりここで結果を出して、実業団に向けてつなげようという思いで臨んだ。(箱根前のミーティングは)もともと自分は8区を走る予定ではなかった。12月後半に『8区いけるか』と言われ、急遽決まった。5区の伊東もしっかり走ってくれたし、監督に『いけるか』と言われたから自分もその気持ちに応えようと思い、強い気持ちで臨んだ。(8、9、10区が4年生リレーになったが)4年間一緒にやってきて、思い入れはあるし、最後4年生で締めて、箱根をいい形で終わりたいと思っていた。気持ち的にも4年生が待っているのは心強かった。(仲が良い4年生に対しては)今回走ったのは4人だが、他に走れなかった3人もチームでいろいろやってくれた。練習でも白頭(徹也)、物江(雄利)はAチームでずっと引っ張ってくれていて、自分たちと一緒にチームを作り上げてくれた仲間だから、走れなかった人にも感謝したい。(前回は10区、今回は8区を走ったが)8区は遊行寺の坂が自分にとってきつくて、登ってからもしばらく足にきていた。そこからペースを上げられたから後半詰めることができたが、やっぱり平坦の方が淡々としていける感じはある。(実業団に向けて)将来マラソンで活躍したいと思っているから、まずはマラソンの練習ができる体を作って、土台を作ってから活躍したい」

◆堀合大輔(国4)
「(今回の結果は)個人としては順位もタイムも去年の方が良くて、(同じ区間を)経験している分、それを超えられなかったのは悔しさが残った。監督の元でもうやることができないので、最後の駅伝だからこそ信用して期待していただいて使ってもらったからには結果を出したかったという気持ちもあった。非常に悔しさの残るレースだったと思う。(同期同士のタスキリレーは)4年間一緒にやってきた仲間だったからこそ、駅伝にかける最後の思いも大きかった。仲間からもらって、また仲間に渡すというのがすごく気持ちが入って頑張らなきゃいけないなという思いがあった。起用してくださった監督には感謝したいと思う。(監督からは)キャプテンとしてではなく、「お前自身しっかり4年生として走ってこい」と言われた。キャプテンとして走る中で、少しでも自分に気持ちを入れて走るように言ってくださったので、すごく助かった。チームの方だけ重視するのではなく、自分の方にも重きを置いて走りに集中することができたので、そういう言葉をいただけたのは大きいと思う。(最後の箱根だったが)まだ寂しいという実感が湧いてこないが、(後に)寂しさだったりがでてくると思う。寂しさと同時に駒大でやれる4年間が終わりを迎えるので、大八木監督の元で4年間やれてよかったなという思いで今はいっぱい。(主将として1年間を終えて)初めに監督の方から(自分が主将と)言われた時はやれるのかなという思いがあった。歴史のある駒澤大学のキャプテンをやるにあたって責任が大きかったが、仲間たちが助けてくれてなんとかここまでやってくることができた。仲間たちに感謝しながら、最後寮を出るまで後輩たちに残せるものはないかなと考えながら過ごしていきたいと思う。(苦労したところは)そこまでなかった。上級生は、自分から何も言わなくても行動してくれる者が多い。自分から発信しなくても反応してくれることが多かったので、そこまで大変ということはなかった。(卒業後、ヤクルトで活かせると思うところは)そこまではまだ深く考えていない。でも、キャプテンをやれたことが、今後の進路の中で活かせる部分もあると思うので、良い方向に変えてキャプテンとしての自信を競技の中で出せたらと思う」

◆下史典(経4)
「(最後の箱根になったが)復路で後半3区間を4年生が任せてもらった。単純に力だけだったら自分は外されていたと思うが、その中でも自分を使ってもらったからその期待に応えたいと思っていた。4年間、迷惑をかけ続けてきて、最後自分を信頼して使ってくれたが、今ひとつ恩返しができなかった。(監督に恩返しをしたいと言っていたが、スタート地点でどう思っていたか)監督がレースの前日のミーティングで『最低3番以内は目標にする』と言っていて、自分がスタートに立つときに最終的に聞いた3位との差は2分くらいあった。正直簡単な距離ではなかったし、少し難しいというのはあったが、それを狙って頑張っている姿を見せたいという思いで走った。(10区が決まったのは)12月30日に言われたから往路の3日前。(今まで前半区間を走っていたが、今回の10区は)最終区間で自分に9人が(タスキを)つないできてくれて、自分の仕事は、そのタスキをゴールに運ぶだけだと思っていた。前回までの3区は後ろにも控えていたが、同じ駅伝でも全然違う感じがした。なんとか最低でもこの順位だけは守ってゴールしたいと思って走っていた。(走る前に礼をしていたが)高校時代からのルーティン的な感じ。(進路先は富士通だが、今後どういう走りをしたいか)自分含めて3人同期がいるが、2人は現段階では自分より強い相手。高校時代には勝っていた相手だし、今まで勝ったことのある2人だから自分も勝てると思う。まずはその2人に勝って、将来的にはマラソンに挑戦したいと思っている。中村匠吾(15年卒、現富士通)さんも活躍しているからその人に勝てる選手になりたい」

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