• エースとしてチームを引っ張ってきた片西は、4年間陸上ができたことへの感謝を伝えた=駒澤大学玉川キャンパスで(元井可奈子撮影)

  • 2年連続で花の2区を走った山下は「エースの名に恥じない走りがしたい」と語った

  • 初の箱根路で「タイムとしてはよかったが、足りないものが見つかった」と話した中村大聖(曽根優衣奈撮影)

  • 「来年は区間11位の1を一つ減らして区間1位を取りたい」と語った加藤(奧野凌河撮影)

  • ぶっつけ本番の5区を走った伊東は「エースは一人じゃないというところを見せたい」と力強く話した(元井可奈子撮影)

平成の常勝軍団復活!三強崩しに挑む~4番手では終われない~vol.2

[陸上競技部](2019年01月05日 16時53分)

1月3日、第95回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)後に、駒澤大学玉川キャンパスにて慰労会が行われた。
往路を走った片西景選手、山下一貴選手、中村大聖選手、加藤淳選手、伊東颯汰選手のコメントを掲載いたします。

◆片西景(地4)
「(レースを振り返って)最後のキレが足りなくて反応できなかったのがすべて。(国士大のMタイタス選手が仕掛けてペースが上がったが)もっと早く、前半から早いペースになって崩れてくれたほうが自分としては楽だったかなと思う。(昨年も1区、今年も1区だったが)本来ならば自分が2区を走り、1区を任せられる選手がいればそれで自分が2区を走れると思うので、選手層の薄さというのも自分たちのチームの課題だと思う。(東洋大の西山選手が2年連続区間賞だったが)(自分の)力のなさだと思う。(監督から何か言葉は)最後だからというふうに言って貰えたので、そこはそういう気持ちでやれた。(4年間を振り返ってみて)本当に力のない中入ってきて監督に育ててもらって、箱根でも3度チャンスをもらったので、指導してもらった監督と生活面で支えてもらった奥さん、一緒に頑張ってきた同級生に感謝したい。(後輩へ一言)今年の往路は4年生が自分しかいないわけですし、ほとんど変わらないので、来年は今年以上にチャンスがあると思う。もう1回今日から頑張ってほしい」

◆山下一貴(市3)
「(総合4位という結果は)前回が12位だったので、もちろんジャンプアップして4位という結果は喜ばしいことだが、3位以内、あわよくば優勝を狙っての4位だったので、少し残念で悔やまれるところはある。(個人順位は)タスキ渡しでミスがあって、(それがなければ)もう少しいい位置で渡せたのではないかという点がかなり悔やまれる。昨年権太坂以降が全然走れなくて、ダメダメだった割には今年はまとめた方かなと思う。(タスキ渡しは)係の人のミスという人もいるかもしれないが、自分もその場にいて、見えるところにいるはずなのでそこでやれなかった自分が(悪かった)。(その後、前に追いついて4位集団が形成されたが)全日本の時に、梶谷(瑠哉、青学大)さんと湯沢(舜、東海大)さんには勝っていたので、(今回も)勝てるかなと考えていたがなかなか難しいものがあった。同じくらいの実力だと思っていた土方(英和、国学大)は10秒遅れてだがほぼ一緒にスタートして、勝つか負けるかその時の調子次第だなと思いながら走っていた。一人でも少しでもちぎれたらいいと思って走っていた。(走る前チームメイトからかけられた言葉は)自分が去年緊張しすぎていたので、プレッシャーをかけるような言葉はかけられなかった。頑張れよみたいな。(昨年は楽しめなかったと言っていたが)今回はタスキ渡しのミスがあったので楽しめなかった。あれがなければもう少し楽しめたのかもしれない。パニック状態で受け取ったので(片西さんに)申し訳ないという気持ちしかなかった。(立て直しが早かったが)内心焦ってはいたが、走りに影響するタイプではないですし、監督もタスキをもらった直後に監督車から『タスキ渡しでちょっとあったけどリラックスして、全然気にすることじゃない』と声かけをしてくれたので、必要以上に焦ることなくできた。(去年より2分近くタイムを縮めたが)単純に走力の向上もあったと思うが、土方とか湯沢さんとか自分と実力差があまりない選手と一緒に走ったというのと、前回走ってきついところとか知っていて、(それを)活かせたというのがある。(4年生は最後の駅伝だったが)強い4年生が抜けてしまうので、今まで引っ張ってくれた分、自分が引っ張っていかなければいけないというのは、(箱根が)終わった直後に感じた。片西さんに申し訳なかった。でも片西さんも終わった後は全然責めるような感じでもなく、ちょっといじるくらいの感じでいてくれたので心が少し救われた」

◆中村大聖(政3)
「(初の箱根だが)あまり緊張することもなく、自信を持って臨めたと思う。(昨年は故障があったが今年の調子は)悪くはなかった。今年はとにかくけがをせずにしっかり走ろうと思っていた。昨年の借りを返すつもりで走った。(3位まで順位を上げたが自身の走りを振り返って)結構良い流れを作れたのではないかなと思う。ただ青学の選手(森田歩希・4年)に先に行かれてしまったので、それはすごく悔しい。(抜かれると思っていたか)追いつかれて初めて(森田選手が)いると分かった。それにしっかりついて行くだけの力を今年はつけていきたい。(走っている時監督からの声かけは)28分40秒くらいで良いペースで行っていたので『それでも、まだまだ動いているから行けるぞ』と言われた。しっかり前に持っていこうという感じで、自分を盛り上げるように声をかけてくれた。(山下選手からのタスキだったが)山下から『頼んだ!』と言われたので自分は『お疲れ!』と言った。すごく良い位置で来てくれたので走りやすかった。(往路を希望していたが3区はどうだったか)皆が突っ込んで行って後半粘るというのが3区で、その通りにしっかり走れたが、後半の5㎞でまだまだペースを上げられたな、20秒、30秒詰められたなというのがある。そこが自分の甘さだと思う。課題が明確に見つかったのでそこを修正していけるようにこれからのレースはやっていきたい。(来年に向けて)今回の箱根駅伝である程度戦えることは分かった。4年生は抜けるが、まだ強い同級生や下級生が残っているので必ず3位以内を狙っていきたい」

◆加藤淳(経2)
「(レースを振り返って)レース中盤までは東海大の館澤(亨次)選手につけていたので余裕があったが、後半のラスト5kmからのスタミナ不足という課題が明確化されていて、最近のレースなどでもラスト失速してしまうというのが癖になってしまっているので、この箱根が終わった1月2月3月でスタミナをつけつつ、来シーズンのトラックに向けてスピードもつけられるように、スタミナと後半のペースアップというのを克服してハーフでも通用する選手になって来年もう一度リベンジしたいと思う。(5区の伊東颯汰(営2)と同期のタスキリレーとなったが)伊東が急遽5区ということになって、もう少し楽に走らせてあげたかったが、自分がいい位置でタスキを貰いながらも4位で悔しかったが、同期でタスキをつなげたというのは嬉しかったし、来年にもつながるようないい経験だったと思う。(監督から優しい言葉や厳しい檄があったと思うが)後半粘れない、落ちてしまうというのがあったが、監督からも『ここで踏ん張れないといつまでたっても同じことを繰り返すぞ』と言われたので自分でも気持ちは頑張っていく気持ちだったが、やはりどうしても体が動かなかったので、自分自身で何かを変えていきたい。(監督からかけられた言葉は)自分は集団走よりも、自分のペースでいったほうが走れるといわれて、それはすごく自信になって頑張ろうという気持ちになった。その期待の中でこの結果だったので悔しさがある。(昨年を振り返って)半分くらいは故障で動けなかった中で夏合宿はしっかりこなせて全日本、予選会、箱根と走れていたというのは、結果は残せなかったが、ここまで戻せたというのは駒沢の選手としてはまだまだだとは思うが、練習を継続させていけばもっといけると思う。(今年はどんな1年にしたいか)みんなと同じことをしていても何も変わらないと思うので、自分の中でアクションを起こして、変革の年として与えられたことだけでなく、自分から何か考えて足りないところを補えるように生活の面でも練習の面でも、何人かの選手が『エースになる』と言っていたが自分もなれるように頑張っていきたい」

◆伊東颯汰(営2)
「(5区を走ると決まったのは)1週間前くらい。試走は行っていない。1年生の時もいたし、最後に車窓から見た。不安はなかった。もともと走りたいコースだったし、大塚(祥平)さん(16年卒、現・九電工)も走ってしっかり区間賞を取っている。それに監督が1年生の時にぶっつけ本番で72分40秒くらいで走っているというのを聞いて、『監督にできるなら俺にもできるだろう』と思った。監督にもそう伝えたし、監督に『いけるか』と聞かれてすぐに『いけます」と答えた。それぐらいの自信はあった。(レースプランは)あまり速く入りすぎると垂れてしまうと言われていたから速く入らないようにはしていた。最初は区間7番くらいで走って、徐々に上げていければいいと思っていた。前の青学の姿がすぐに大きくなってきたからそこにまずつこうと思ったが、竹石(尚人、青学大)さんが遅かったからそのまま一気に抜いた。あそこでついていたら国学院にすぐに抜かされていた。そこの判断は正解だと思う。(国学大に抜かれたが)浦野(雄平、国学大)さんは区間賞のペースだったから、あそこについていけば自分もいいところまでいけると思った。とりあえず、山登るまではついて行くことだけ考えていた。(前々回区間賞だった大塚選手の記録を抜いたが)そこに関しては満足はしていない。もともと走る前から、『区間賞を取る』ということを自分で宣言していたからそれが最低限のことだった。だから全然ダメ。来年にはつながるとは思うけれど、今年の初めての箱根からやはり区間賞を取りたいという気持ちで臨んでいた。(今回の結果は)前田(康弘、00年卒)監督(国学大)は大八木監督と師弟関係だったので自分が先にゴールして『(大八木監督は)前田監督の先輩だ。強いんだぞ』というところを見せたかった。だが大八木監督を持ち上げることができなくてそれが一番悔しかった。シード権をしっかり取れたところは出雲に出場もできるということ。(駒大は)三大駅伝に出てなんぼの大学だと思うから、それは良かった。(今後は)監督のやっていることを信じて、自分の能力を最大限に出せるように練習をしていきたい。最終的には来年の箱根が総括になると思うから今年1年切り替えて、東海大学は強いが優勝を狙っていきたい」

明日は、「平成の常勝軍団復活!三強崩しに挑む~4番手では終われない~vol.2」復路を走った中村大成選手、小島海斗選手、伊勢翔吾選手、堀合大輔選手、下史典選手のコメントを掲載予定です。

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