• 浮沈のカギを握る投手陣を支える大野

大野直人「悔いは残したくない」

[硬式野球部]ラストシーズンに賭ける男たち③(2005年09月12日 00時51分)

 自分の仕事はわかっている。それは「ピッチャーをベストな状態でマウンドに送ること」。笹倉の成長や負傷の影響もあり、大野はブルペンで過ごす時間が長くなった。投手に積極的に声をかけ、誰よりも大きな声を出して鼓舞しつづける。オープン戦ではその投手陣が結果を残した。
 接戦で踏ん張りきれず、痛い星を落とす試合がつづき結局4位に終わった春季リーグを「野手と投手がかみ合っていなかった」と振り返る。そして、最終戦となった日大3回戦。代打で登場して適時打を放ったが、走塁ミスでアウトとなり反撃ムードに水をさしてしまった。春のリベンジに燃える大野は「今はすごく信頼関係ができている。4年間で初めて」というほど、投手陣に手応えを感じている。また「代打で出されたときは悔いを残したくない」と雪辱を誓った。
 出場機会は決して多くない。それでも、投手陣の整備や大事な場面での代打を任される大野はチームに欠かせない存在だ。「太田監督を胴上げすることがみんなの目標」。それを達成するためにも、今シーズンに4年間のすべてをぶつける。
◆大野直人(おおの・なおと)
1983年5月12日、千葉県生まれ。桐蔭学園高-駒大。捕手。右投げ右打ち。172センチ、71キロ。

発行冊子最新号一覧背景(左)

硬式野球部の前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)
発行冊子最新号一覧背景(左)

前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)