• ボールへの執着心は誰よりも強い坂田

坂田篤彦「気持ちで勝つ」

[硬式野球部]ラストシーズンに賭ける男たち④(2005年09月12日 01時16分)

 ゴールデングラブ賞があれば、二塁手部門は坂田以外には考えられない。ヒット性の打球も華麗にさばき、その抜群の判断力でピンチを救ってきた。経験の少ない下級生投手には「俺のところに打たせろ。絶対アウトにしてやる」と声をかけるのだから頼もしい。
 高校時代、尽誠学園(香川)の主将としてチームの甲子園出場に大きく貢献。日本代表にも選出され、数々の栄光を手にしてきた。しかし、まず大学で待っていたのは2部降格という悪夢だった。実績があっても結果を残せなければスタメンの保証はなく、ベンチを暖める日々も。そんな苦境を、誰よりも強い『気持ち』で乗り越えてきた。打撃でも守備でも、ひとつひとつのプレーに気持ちを込めて最後まで戦うのが坂田のスタイルだ。
 そして迎えるラストシーズン。「他人以上にボールに食らいつく気持ちは強い。みんなと1日でも多く野球がしたいし、悔いが残らないようにやる」と全力プレーを誓った。セカンドゴロの山を築き、その先に見える頂点を目指す。
◆坂田篤彦(さかた・あつひこ)
1983年4月2日、大阪府生まれ。尽誠学園高-駒大。内野手。右投げ右打ち。173センチ、70キロ。

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