• 平林との駒大対決を制した田村=駒澤大学玉川キャンパスで(岡田あおい撮影)

  • 圧勝で1回戦を突破した日野

  • タイブレークから勝利を手にした古川(右)・森島(左)ペア(宮下響撮影)

  • 強気なプレーを見せた梶谷

  • コンディションが悪い中、勝利を収めた日暮

本戦スタート!男子単、女子複の4組が2回戦へ

[硬式テニス部](2018年02月17日 00時03分)

 平成29年度関東学生新進テニス選手権大会の本戦が2月14日に始まった。男子シングルス、女子ダブルスの1回戦が駒澤大学玉川キャンパスで行われた。結果は以下の通り。

<男子シングルス1回戦>
●佐藤悠樹 0(6-1、5-7)2 ○堀内竜輔(亜大)
○田村迅 2(6-3、6-4)0 ●平林輝
○日野勇人 2(6-0、6-2)0 ●種市竜也(専大)
●牧田昂也 0(5-7、4-6)2 ○宇佐美皓一(中大)

<女子ダブルス1回戦>
●木部静・渡辺安美 1(4-6、6-1、7-10)2 ○中沢夏帆・大西沙依(亜大)
○梶谷亜未・日暮春香 2(6-1、6-1)0 ●西村渚沙・原口沙絵(山学大)
○古川真実・森島優 2(6-3、3-6、10-6)1 ●林彩子・下地奈奈(法大)

【佐藤】
第1セットはほとんどのゲームでデュースにもつれるまで粘ったが、なかなかゲームをものにできず。はやい段階で相手のブレークを許し、1-6の大差で終える。第1セットから一転。第2セットでは、相手のブレークを許さず、確実にゲームを勝ち取る。だが、5-7の展開から1ゲームを落としてしまい、惜しくも第2セットを落とし敗北した。

【田村vs平林】
1回戦から、本戦直通者の田村と予選を勝ち抜いた平林の駒大対決。第1セット、第2セットともに、序盤から田村が大量リードの展開。そこから、平林が粘って連続でゲームを取り返すが、最後は平林のミスが目立ち追随することなくゲームを終え、セットカウント2-0で田村が勝利。

【日野】
本戦から出場の日野は第1セット、相手に1ゲームも譲らない圧巻のプレーを見せ、6-0で圧勝し流れを掴む。第2セットも1ゲームを先取し、調子の良さを見せつける。途中、1-2とリードを許し苛立つような素振りを見せる場面もあったが、瞬時に落ち着きを取り戻し危なげなくゲームを展開。そこから1ゲームも落とすことなく、最終的には6-2で第2セットを終え快勝した。

【牧田】
新主将に就任した牧田は1部校である中大の選手と対戦。格上を相手に守りのテニスを展開し、相手のミスを誘う試合運びを見せる。後手を踏む戦況の中で部員からの声援を背に奮闘したが、惜しくも敗戦。試合後は実戦経験の不足を嘆いた。

【木部・渡辺ペア】
第1セットは1ゲームをものにすると、相手も1ゲームを返してくるという追いつき追いつかれの白熱した展開。4-4まで粘るが、その後の2ゲームを連取されたことが決定打となり、ファーストセットを落としてしまう。一方で、セカンドセットでは華麗なショットを連発し、相手に1ゲームしか与えずにセットを制する。だが、タイブレークではセカンドセットまでの集中力を欠き、7-10と惜敗した。

【梶谷・日暮ペア】
共にコンディションが悪い中で臨んだ梶谷・日暮ペア。しかし、試合では不調を感じさせず、見事な連携で相手を圧倒する。際どいコースを突いたショットが見事に決まり、完璧な試合運びを見せる。両セットで序盤に1ゲームこそ落としてしまうが、すぐに修正する完成度の高さを見せて完勝を収めた。

【古川・森島ペア】
第1セット序盤から相手サーブのゲームでブレークに成功し、勢いに乗ったままセットを先取。一方、第2セットでは相手にブレークを許し、相手のペースへとのまれてしまう。トイレットブレイクを挟み、ペアで「思いっきりやろう」と話すと、タイブレークでは積極的なプレーを見せて勝利を手にした。

◆江口淳一総監督
「この大会は夏、春の大会と比べてドローが一本少ない。シングルスは64本、ダブルスは32本しか本戦に上がれない。上位20人もいないので、駒大は過去に女子がシングルス1回、ダブルス2回優勝したことがある。学生にはチャンスがあると言ってきている。今日勝ち残った2ペアがベスト16にいるし、男子はベスト32に2人残っている。引き続き勝てるところをどんどん勝って上を目指せるようにしたい。負けてしまった試合もあったが、しょうがないところなので、残ってる選手はどんどん上に行って欲しい。この大会で頑張れると春の大会のドローが良くなるので、それを目指してやらせます。(チームの雰囲気は)男子は4年の鄭直喜、津島巧以外の主力が残ったし、今回牧田昂也や1年生の佐藤悠樹がしっかり上がってきて資格を取ってきてる。真面目にやっている子達なので、駒大も2部で勝てるかなと言うところ。女子も今回、森島優が単複で本戦に上がって、木部静も本当はシングルでも上がらなきゃいけなかったがダブルスでは上がった。女子は選手が抜けたところもあるが、新入生に期待ができる。残ったメンバーに新入生を足せば戦力的にも充実してくる。十分2部で戦えるチームになると思う。(チームとしての今年の目標は)チームとしては1部へのアベック昇格。それを目指してやります。(新進選手権の意気込み)もう駒大のコートでの試合がないので、ちょっと違うコートサーフェスになるが、残ってる本数があるので、勝ち上がれるようにやらせます」

◆牧田昂也 男子主将
「(今日の調子は)僕は打たずに守るプレーヤーなので、相手のミスを誘う中で自分も攻めるプレースタイルを貫くようにしたが、相手も1部校なのでなかなか強かった。やれてないことはなかったが、最後は試合の経験の少なさが僕の中の課題になった。駒大のみんなもそうだと思うので、これから試合を重ねていかなければと思う。やれないことはなかったと思うが、経験の差で負けてしまった。(相手のペースに呑まれることなく粘れた要因は)深刻にやるというよりは、自分がキャプテンになって結果を残さなければいけない気持ちと、試合は楽しんでやろうという気持ちだった。みんなに応援で茶化されながら楽しむことは考えていた。(終盤、追い込まれた場面で積極的に前に出ていたが)強気でいかないと勝てないという気持ちがあって、弱気では1部校には勝てないと思う。そこで前にいけたところもある。(新チームの雰囲気は)僕らの代より一個下の代が成績を残しているので、あまり強く言えない部分がある。僕らがまず結果を残さないといけないという気持ちで頑張っているが、案の定一個下の代が結果を残している。(雰囲気を)締めている感じはあるが、キャプテンとして言うところは言って、遊ぶ時は遊ぶというメリハリのあるチームにしようと考えている。その中でまだまだ上手くいかないなと思う。(チームとしてのこの大会の目標は)どんどん本戦に上がれるプレーヤーを出して行こうという目標だった。一番の課題はダブルスが1本も本戦に上がれていないことで、そこが問題点と考えて、ダブルスの練習を強化して行くとスタッフ陣と話し合っている。(2018年のチーム目標は)もちろん1部昇格。いけるチームだとは思うが、このままでは上がれないと言う危機感は感じている。部員たちはまだやらなければいけないという気持ちがないと思う。いかに上手く話して意欲的にやってもらうかという課題点があります。(これからの意気込みを)春の大会がインカレにつながる大会なので、そこでインカレ選手をたくさん出せるように休むことなく対抗戦などでチームを盛り上げていく。入ってくる1年生を潰さないように、みんなで高め合えるチームにしたい」

◆古川真実 女子主将
「(調子は)出だしは良かった。相手のミスが多いのもあって、自分たちのペースで試合ができた。だが、セカンドセットになって相手のミスを待ってしまって、自分たちから先に展開できていなかったかなと思う。(追い込まれる展開になったが)セカンドセットはもう自分たちがいっぱいいっぱいだったので、何も変えられなかったが、セカンドが終わってトイレットブレイクで時間をとった時に「このまま引いてもしょうがない」と(森島)優と一緒に「最後だし振り切ってやろう、思いっきりやろう」と話すことができて、それからは吹っ切れてできたかなと思う。(新体制になったが)チームの雰囲気は良くなっているとは思う。あまりピリピリした雰囲気を作りたくなくて、雰囲気が良くなったことに自分はいいことと捉えている。だが、改善しないといけないところはこういった試合を通しても見えてきたので、独りよがりにならないで全員で話し合いしながらチームを作っていけたらもっと良くなるかなと思う。(チーム全体としての調子は)いいと思っていたが、昨年と比べてみると多少下がってしまっているので、仕上がり不足だったのかなという反省点はある。(チームの目標は)今残っている人たちを選手だけじゃなくて応援の人たちで勝たせていかなければいけないと思う。ベスト4には少なくとも残りたい。だがやはり、リーグ戦が最終的なゴールだと思っている。駒大は他大に比べて応援がいいところであると思うので、応援の力で、選手だけでなくサポートの人も全員で1部昇格を果たせたらいいと思う」

◆田村迅
「(平林との駒大対決となったが、どう試合に臨んだか)互いに手の内がわかっている状況で、いかにお互いの弱点を突いていくかということで、やりづらかった。一応先輩なので負けたくないという気持ちがあった。(試合を振り返って)どちらかというと平林の調子があまり上がっておらず、らしくないプレーが出たりしていたので、たまたま欲しいポイントが取れたり、欲しいゲームが取れた。結構助けられた部分があったが、彼も途中から挽回してきて、勢いに乗ってきて止められなかった。すごくプレッシャーを感じていた。逆転で負けることも想定していたが、最後に平林が簡単なミスをしてくれた。全体的な評価としては五分なのかなと思う。(試合中ににこやかな表情を浮かべていたが)表情で落ち込みを表現していると、相手の気持ちが乗ってきてしまう。顔だけでもしっかり余裕を持つことを意識していた。(この大会はどんな大会にしたいか)大学のトップから20人はこの大会に出場していないので、この大会で上位に食い込んで、20人と次の大会で当たった時に『やばいんじゃないか』と思わせるような結果を出していきたい。(次戦に向けて)強い相手だが、自分のプレーは曲げずにやり通そうと思う」

◆日野勇人
「(今日の調子は)久々の試合でちょっと緊張するかなと思ったが、あまり緊張せず順調にいけた。きっと試合があまりにもすんなりいきすぎて、逆に勝ちビビりをしてしまった。それで徐々に足が動かなくなって、いらないゲームを落としてしまったと思う。全体的に初戦にしては悪くなかった。(2ゲームを失った時に苛立つような素振りを見せていたが、そういう時にどのようにプレーを組み立てていくか)イライラしてもいいことはなかったので、次、次、集中と切り替えた。全体的に悪くはなかったので、普通にやれば普通に勝てると思っていた。(チームとしての調子は)例年に比べて、チームとしてまとまっていない。結果としてシングルスの(勝ち進む)本数は増えたが、ダブルスは本戦に上がれていない。僕が原因だが、チームがまとまっていないと思う。(ダブルスを本戦にあげたい気持ちはあるか)去年も誰も上がれなかったんですけどね…。僕と田村(迅)が組んで第一シードになる予定だったが、そこを崩して田村は1年生と組んだ。そこが負けるのは計算外だった。僕も先輩と組ませてもらって頑張ったんですけど…年明けてからペアを組み始めたので、3年生だから就活もありますし。負けると思っていなかったところに負けてしまったので、余計ちょっと…。ダブルスでは予選で(自分が)シングルスで勝った相手に負けてしまったので。(自身の目標は)この時期は疲れているので…春に比べて追い込みができていないのでちょっとコンディションが悪いですけど、ベスト8までいければと思う」

◆森島優
「(今日の調子は)最初は自分たちのペースで試合をできていたが、途中から怖くなってきてしまって相手のミス待ちをしてしまったり、自分たちから攻めることが少なくなってきてしまって相手のペースに合わせてしまって(セカンドセットを)取られてしまった。だが、タイブレークに入る前のトイレットブレイクをとった時、一緒に組んでくださった先輩(古川)と「このままじゃダメだからもっと自分たちから打っていこう」と決めて吹っ切れて思いきりやった。(今後の目標は)明日からシングルスが始まるが、シングルスは関東学生に上がって初めてで、ここでビビってたら勿体無いなと思うのでしっかり自分のプレーができるようにしたいと思う。ダブルスは今すごく偉大な先輩と組ませていただいてるので、心強く思っているが頼っているばかりではなく自分も攻めに行くテニスをしたいと思う」

◆梶谷亜未
「(今日の調子は)ダブルスは練習試合とかでも結構負けなしで来ていたので自信持ってはいけたんですけど、予選をしていない分、やはり最初は緊張していた。その中でいいスタートが切れて良かったと思う。(試合の勝因は)自分たちがやるべきことをしっかりと2人でやれたことだと思う。ボレーの動きにしても、ストロークにしても強気で積極的にいけた。それは結構空いても嫌がってたなあという風に思ってそれができたのが良かったことだと思う。(寒かったり、風が強かったりしたが)ホームで慣れていた分、相手よりは有利かなと思った。そこまで風が気になるということはなかった。ホームであることなどバンテージがあり、気持ち的にも楽だった。(本戦での目標は)まずは次も勝ってベスト8には入って、できればもっと勝って優を勝狙っていけたらいいなと思う」

◆日暮春香
「(今回の調子は)梶谷亜未さんは前日風邪を引いていて、私もシングルス予選で足を怪我してしまった。お互いがボロボロのままで昨日まで全然合わせていなくて不安もあったが、お互いが今日やることをしっかりできた。出だしはちょっと緊張して弱気な部分もあったが、(梶谷)亜未さんがすごく強気で引っ張ってくれて後半は持ち味の攻めのプレーが2人ともできた。特にファーストセットがすごく緊張して6-1という形にはなったんですが、自分としてはそこまで満足いくものではなかった。セカンドセットはそれよりはリラックスしてできたと思う。(今後の目標は)次は第4シードぐらいの選手に当たるがチャレンジ精神を持ってベスト8以上狙えればいいなと思う」


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