• 総合力の大切さを語った1区・片西=駒澤大学玉川キャンパスで(元井可奈子撮影)

  • 初めての箱根で華の2区を任された山下(曽根優衣奈撮影)

  • チーム全体を見て引っ張っていきたいと話した3区・下(石曽根和花撮影)

  • 5区・山登りで大学三大駅伝デビューを果たした大坪

再起を誓う「平成の常勝軍団」 〜平成31年1月3日まで悔しさを忘れない〜 vol.2

[陸上競技部](2018年01月05日 21時26分)

 1月3日、第94回東京箱根間往復大学駅伝競走が幕を閉じ、駒澤大学玉川キャンパスにて慰労会が行われた。
 往路を走った片西景選手、山下一貴選手、下史典選手、大坪桂一郎選手の挨拶・コメントを掲載致します。


◆1区・片西景(地3)
「(全日本に続く1区だったが)自分はあまり緊張しないので、そういう面では1区でも気負うことなくいけたと思う。だが、全日本のときは2区に工藤さんがいるという安心感があったが、1、2区セットで考えたときに箱根は後輩が2区を任されたので、自分の任されるウエイトが大きくなった中では、十分な仕事をやり切れなかったと思う。(1区を任されたのはいつか)監督から1、2区は考えておくように言われていたので、12月に入ったあたりからは、しっかり考えて準備はしていた。(工藤が2区を走らない中で2区という選択肢は)監督としては、自分を2区に置いても1区で崩れてしまってはいけないということで、安全策で自分を1区に置いたというのはあると思う。1区を自分以外が走る層の厚さが足りない。総合力で弱い部分があったと思う。(東洋大の西山が仕掛けたときは)本来は飛び出したところでしっかり反応していきたかったが、それだけの足が残っていなかった。1区を任されたからには、ペースの変化にももっと完璧に対応できるような状態に持っていかなければならなかったと思う。1週間くらい前のポイント練習では余裕がなく、本当にベストな状態まで持ってこれなかった。直前になって少しは上がっていたが、自分にも監督にも多少は不安要素があった。(チームは12位でシード落ちとなったが)工藤さんに頼ってしまっていたというのがあった。工藤さんが崩れた時に、単純に工藤さんの区間順位とかだけでなく、事前の練習の時点で工藤さんの状態が良くないという不安で回りも崩れてしまった。それが、チームの弱い部分だったと思う。(今後は)自分たちが最上級生になる。同じことを繰り返さないようにしたい。自分や下が中心になると思うが、上の選手がいい状態に持ってくるのはもちろんだが、万が一悪くても周りが対応できるくらいの総合力があれば、勝てると思う。今回勝った青学は層の厚さが強みだと思うので、そういうところを作っていきたい」


◆2区・山下一貴(市2)
「(当日区間変更での2区だったが)自分は監督から2区でやるかも知れないというのは1ヶ月前くらいから聞いていた。本格的に2区で行くぞというのは1、2週間前くらいから言われてたので2日前くらいからすごく緊張していた。2区をこんなに早く走ることになるとは思っていなかったので、正直かなりプレッシャーを感じていた。自分的には3、4年目で箱根を走れれば最高かなと思っていた。駒大は強い選手が多いし、自分は元々強い選手ではないので3年目、4年目でしっかりと力をつけて出ようと思っていた。監督にもいけると言われたが、こんなに早く出ることになるとは全く思っていなかった。(監督からは)『お前は練習できているからしっかり自信を持って走れ』とか『箱根駅伝はお祭りだから楽しんで走れ』といった言葉を何回も言っていただいた。自分がすごく緊張していたのでそれをほぐすためにも言ってくれたのだと思う。(実際に走ってみて)コンディション自体は悪くないと思っていたが、全体的な走力がなく上り下りのへの対応力もなかった。他の選手との実力の差を感じた。だいぶ抜かれてしまったし、楽しんで走ることはできなかった。(12位という結果だったが)これからは『どの区間でも、どんな状況でも山下がいれば大丈夫だ』と言われる選手になれるようにしたい。自分の課題を距離を踏んだり、上り下りを意識することを念頭に置いて日々の練習をすることで克服したい。(3年になり引っ張って行く立場になるが)今まで下級生として先輩について行くだけでチャレンジ精神さえあればよかったが、これからは絶対に外さないという安定感を身につけていかなければならないと思った」


◆3区・下史典(経3)
「(箱根を終えて)自分の中で夏合宿をやってきて自信はついていたから区間賞を狙っていた。しかし、自分の満足のレベルが低くて結果を残せなかった。チームとして今回は復路にも自信があったが、往路で流れを作れなかったので総合の結果にも響いた。(3区を走った自身の役割は)2区は元々工藤さんが走る予定だったが不調で2年生が走ることになったので遅れてくるのは想定内。自分の3区と2区をセットで考えていて2区で遅れた分は自分で取り返すのが大きな役目だった。(レースプランは)監督には前半突っ込まずに後半上げていくよう言われたが、前半抑えるペースが自分の感覚とあっていなかった。自分はペースを落としたつもりはなかったがタイム的には遅かった。前半の遅れがトータルタイムに響いた。(当日のコンディションは)天気も良くて自分の調子も良かったのでその分区間賞を狙っていた。なかなか思うようにはいかなかった。(4区で主将の高本へのリレーだったが)流れが悪い中でもひとつひとつ順位を上げていく姿を見て、今の自分には出来ない走りをしていたという印象。(今後学年を引っ張っていく上でどうしていきたいか)4年生になるから学年だけではなくしっかりチーム全体を見て引っ張っていきたい」


◆5区・大坪桂一郎(経2)
「(初めての大学三大駅伝だったが)初めて出走できたという点では良かったが、結果を出せないとただ出ているだけ。出てないのと一緒。悔しい。(5区を任されたのはいつか)前からわかっていた。だいたい1か月くらい前から自分が5区だと思って準備をしていた。(5区に向けてどういった準備をしていたか)特には変わりない。普段からアップダウンのある道を選んで、そういうところで筋肉をつけようという取り組みをやっている。(5区は特殊区間だが)走る時間が昼間で、上がる気温への認識が甘かった。暑くなるのに対して対策をしないといけなかった。前半に汗をかきすぎて、後半の記憶があまりない。(実際に走ってみて)コンディションはあまり良いとは思っていなかったが、悪くもなかった。走り出してみると、自分の体感とペースにズレがあって思っていたよりもだいぶはやいペースで走っていて、その分突っ込み気味になってしまった。前半にいきすぎたのかなと思う。(今回のチームの結果について)一番大きかったのは、自分のブレーキ。本当に大きくて、往路である程度いい流れで復路につなぐというのがベストだったが、自分が一旦流れを切ってしまった。自分が切った流れを戻すのに、時間がかかって結局追いつけなかったのだと思う。(今後について)練習で甘さを捨てて、しっかり自分を追い込んでいって力をもっとつけて、登りであったり、長い距離であったり、どんな区間でも任せられるような選手になりたい」


明日は、「再起を誓う平成の常勝軍団 〜平成31年1月3日まで悔しさを忘れない〜 vol.3 」中西亮貴選手、白頭徹也選手、堀合大輔選手、伊勢翔吾選手のコメントを掲載予定です。

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