• わずかに力及ばなかった田中亮明=福井県産業会館で(田上佳雅撮影)

  • 判定が言い渡された瞬間、南出は天を仰いだ

  • 第3ラウンドの判定では、南出の判定が勝っていた(増田昇悟撮影)

  • 駒大陣営の期待を一身に受ける鬼倉(田上佳雅撮影)

鬼倉が全日本決勝進出へ!

[ボクシング部]第87回全日本ボクシング選手権大会(2017年11月26日 04時02分)

アマチュア最高峰の大会、全日本ボクシング選手権大会が、福井県福井市にある福井県産業会館で行われている。いよいよ大会も準決勝を迎え、佳境に入っている。結果は以下の通り。(試合順)

【フライ級】
●林田翔太(15年卒)〔WP2-3〕○北浦龍馬(東農大)
【バンタム級】
●田中亮明(16年卒)〔WP2-3〕○堤駿斗(習志野高)
●南出仁(商4)〔WP1-4〕○中野幹士(東農大)
【ミドル級】
○鬼倉龍大(17年卒)〔DSQ 3R2分25秒〕●細野恭兵(近大)

※WPはWin on Pointのことで判定勝ち/負けを表す。
※DSQは正当だと認められない攻撃で反則がつき、試合に決着がつけられたことを表す。(反則負け)

 今大会では充実した選手層が集まったバンタム級。その中でも屈指の好カードとされたのが、田中亮明(16年卒)対堤駿斗(習志野高)の試合だった。プロ最速5戦目で世界王者となった田中恒成(畑中ボクシングジム)が弟であるだけでなく、2015年のプレ五輪大会で金メダルを獲得しており、キャリアの上では田中亮明の側に分があった。それに対し、相手はスーパー高校生として今大会で注目され、1回戦では昨年の全日本ランキングで第5位の日大の選手を5-0の大差でポイント勝ちを収め、勢いに乗っている選手だった。
 1ラウンド目から、試合の空気が違った。堤は距離を取ることで、田中の重い一撃を回避する。田中も目にも止まらないスピードで間合いを詰めるが、相手もそれに対応するかのように、軽快なフットワークので、距離を保ち、また攻撃を見切っていなした。堤は、相手の攻撃時の一瞬の隙をついて細やかな攻撃を加えていく。試合は判定までもつれ、最後はほんの1ポイント差で堤の勝利となった。昨年まで全日本選手権のフライ級を2連覇していた田中は、新たに挑戦したバンタム級で惜しくも勝利を逃した。
 同じバンタム級で駒大現役選手として唯一残っていたのが、南出だった。相手は奇しくも国体のバンタム級優勝を争った中野幹士(東農大)だった。悔しさを味わったあの試合から1ヶ月。どちらにも同じだけの時間が流れた。試合前、南出は『自分はできる』と自分に言い聞かせて臨んだ。その心の中には、国体決勝で敗れたことに由来する不安と、1ヶ月間練習し、左の拳が治ったことなどに由来する自信とで揺れ動いていた。1ラウンド目から相手の攻撃をうまく裁き、ガードをする。しかし、相手もまた南出の攻撃ををうまくガードする。国体の決勝のようにカットしたりすることなく、試合は進んでいった。第2ラウンド終盤に一瞬の間打ち込まれたことから、第3ラウンドでは積極的な試合展開をした。しかし、国体の決勝から1ヶ月が経ち、相手もまた強くなった。同じ時間の分だけ、相手も練習してきた。結果は1-4の判定負け。リベンジとはならなかった。だが、最後まで諦めなかったその姿に、観客から拍手が贈られた。
 鬼倉は相手がプッシング(相手選手を不当に押し出す行為)を3回繰り返し、反則勝ち。攻められる場面も見られたが、攻撃を要所要所で当てた。結果、鬼倉は駒大陣営で唯一決勝に進出した。

◆南出仁
「(今日の試合に臨むにあたって)自分の中で不安と自信が揺れ動いていたが、『自分は勝つんだ』と言い聞かせて臨んだ。勝つイメージを持って臨んだし、身体的や精神的なコンディションもすごい良かった。(1ヶ月前の敗戦から練習してきたことは)練習内容というより、あそこで負けたことでそれまでの自分が本気ではなかったことに気づけた。だから、もっとできると思えた。(判定の時に天を仰いだが)良く覚えていない。自分の中では6:4の割合でいけたと思っていたので。試合自体も高校時代からの7年間最後の試合だったというのもある。(その内容は)これまでで一番良い試合だった。一番強い自分だった。(中野選手への対策は)技術面でいうと、相手のパンチが強いので、しっかりブロックする、しっかり相手の動きを見る、ということを意識してきた。パンチを小さく打つことも意識した。(これまで4回決勝の舞台に立ったが)高校時代に1回、大学で3回と。(改めて、勝利の難しさとは)4年間やってきて思うことは、結果がすべてだということ。スポーツなので、勝敗が全てだと思う。負けた思いの方が多いし、優勝したことが無いので気持ちは分からないが、結果が全てだなと思う。(試合後の心境は)昨日から3試合やって、まだまだ強くなれるな、とかこうしたらもっと良くなるな、と新しい発見があった。だから、今回が集大成というより、まだまだこれから強くなれると思いがある」

<決勝の出場選手>

【ミドル級】
鬼倉龍大(17年卒)vs森脇唯人(法大)

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