• 中盤に失点を重ねた=ダイドードリンコアイスアリーナで(中川達夫撮影)

  • 先制点を決めた新田

  • 2点目を決めガッツポーズの新田と駆け寄る藤本(左)(田上佳雅撮影)

  • 2部連覇はならなかった

嗚呼勘違い……敗戦で連覇逃す

[アイススケート部]平成29年度関東大学アイスホッケーリーグ戦2部対筑波大戦(2017年11月27日 14時15分)

平成29年度関東大学アイスホッケーリーグ戦2部対筑波大戦が11月25日、ダイドードリンコアイスアリーナで行われた。
結果は以下の通り。

駒 大2-4筑波大
   (0-0)
   (1-2)
   (1-2)

【得点者】()内はアシスト、〔〕内はゲームシチュエーション
第2ピリオド
20:45 [駒]新田(漆田、渡辺)〔EQ〕
24:28 [筑]堀部(宮下)〔EQ〕
26:13 [筑]寺門〔EQ〕
第3ピリオド
31:14 [筑]峯(佐藤、寺門)〔EQ〕
32:59 [筑]佐藤〔EQ〕
35:45 [駒]新田(藤本)〔EQ〕

 引き分け以上で優勝が決まる最終戦。前回敗れた筑波大に対して、序盤から攻勢をかけ、相手を押し込んでいく。7分21秒には相手選手2人が反則し、5on3のパワープレーを得る。ここで齊藤玄(政4)を残して4人が高い位置を取り、齊藤や漆田椋(政4)がフリーでパスを供給したものの、決めきれず。第1ピリオド終盤からは徐々に相手のペースとなる。しかし、第2ピリオドに入り20分、カウンターから漆田が持ちあがると、これは相手にDF止められるが、ルーズパックに新田禅道(仏4)が反応。冷静に押し込み、先制点を奪った。
ここからは防戦一方の展開に。次々にゴール前への侵入を許し、立て続けに決定機を作られてしまう。菊池亮介(仏1)を中心に懸命の守備を見せたものの、24分28秒ゴール正面からシュートを決められ、ついに失点。さらに1分45秒後にもゴール右からのシュートを止めきれず、逆転を許す。第3ピリオドに入っても流れは変わらず、開始3分で2失点し、3点差とされてしまう。
それでも35分、藤本浩成(市4)が右サイドをドリブルすると、左を並走した新田にパス。新田は体勢を崩しながらシュートを突き刺し、1点を返す。残り時間は9分15秒。同点のためには2得点が必要だったが、ここで選手は「3点差以内の敗戦なら優勝」と勘違い。攻勢に出ることのないまま試合は終了した。これで駒大、筑波大、上智大が勝ち点15で並んだが、当該チームの対戦成績によって筑波大の優勝、駒大の2位が決定。入替戦出場は決めたものの、痛恨のミスで2部連覇はならなかった。

◆漆田椋主将
「(試合を終えて)自分たちがルールをよくわかっておらず、3点差以内なら優勝と思っていた。自分たちの弱さだが、やるせない気持ちはある。プレーだけでなくそういう面も見ていかなければいけなかった。2年前も得失点差1で3位になり、また今年も同じことを繰り返してしまった。悔しいが、受け入れるしかない。(連続失点で点差をつけられてしまったが)自分たちの揺らぎ。ゴール前だったり、GKも気が抜けたところがあったのかなと思う。(具体的には)2点目はいつもの菊池なら止められた。菊池は1年生なのにこんなに活躍してくれて、本当は自分が活躍しなければいけないのを助けられた。感謝している。だがいつもの菊池なら止められたかなと思う。 (新田選手の2ゴールは)最後の年で気持ちも前面に出ていた。同期として誇らしいし、頼りになる。(入替戦に向けて)神大には春1-21で負けている。挑戦者として全力で食らいついていく」

◆新田禅道
「(2位が決まったが)もちろん悔しい。結果的に計算間違いだったが、最初は2点差以内ならうちの勝ちだと思っていたので、負けても優勝できるチームと、勝たないと優勝できないという試合への向き合い方の違いが結果を二分した。(試合に臨むにあたって)前回負けている相手。失点がリバウンドでのもので、同じパターンだったので、そこを気をつけることと、攻めの時に相手が何人かでマークをつけてくるので、そこをフォローして周りが助けて決めていけるようにと話していた。(2得点をしたが)自分が点を決めてなおかつ勝って優勝したいという気持ちがあったし、漆田のマークがきついので、4年生である自分がシュートを打って点を決めていくことで勝ちにつながるにではないかと思っていた。(1点目は漆田選手からこぼれたパックを押し込んだが)けっこう良いコースに飛んでくれて、打った瞬間入るなと思ったシュートだった。うちは先制点を取られることが多かったのでこの試合は先制点が大事だなと話していた。取れてよかった。(2点目のゴールはスコア上、漆田が関わっていない中でのものだったが)結果的には勝てなかったが、あれで流れは変えられたかなとは思う。(3ピリのタイムアウトで話していたことは)先ほどのように、うちは2点差以内なら優勝だと思い込んでいたので、守りを固めていくというのと、この流れだと相手が6人攻撃を仕掛けてくるだろうという読みだったので、うちがパックを持った瞬間、相手のゴールをめがけてシュートを打とうと話していた。(1ピリの5on3のパワープレーから2ピリ、3ピリと流れが相手のものになったが)今となっては、5on3の状況下で点が取れなかったというのは痛かった。2ピリはパックがうちの陣地から出ないことが長く続いたので、その時間をもっと短くできれば、勝ちにつながった。(2年次以降反則が無いが)確かに、公式戦ではない。熱くなりすぎないようにというか、良くある話で『頭は冷静に、心は熱く』というような。ホッケーの反則はサッカーの反則などとは違い、人数が限られているからダメージが大きい。そこは気をつけないといけないなとは思っていた。特にうちの場合は人数が少ないので、そこはしないようにと心がけていた。結果的に反則無しでこられてよかった。(自分の役割は)自分は(アシスタントキャプテンなどの)マークは何もつけていないし、自分は先頭に立って引っ張っていけるような立場ではないが、縁の下の力持ちのような陰からチームを支えていけるよような存在になりたいとずっと思っていた。結果的にどうなったかは良く分からないが、そういう風に思ってきた。(お父様も観戦に来られていたが)優勝できなかったので、せっかく見に来てくれたのに悪いなと思う。(入替戦に向けて)格上の相手との試合なので、ほとんど守りにつくと思うが、その中でも駒澤らしいホッケーをしてあわよくば1点ないし2点取れるようにしたい。勝負なので、絶対はない。最後まであきらめず頑張りたい」

次戦、1部2部入替戦対神大戦は12月10日(日)10:00からダイドードリンコアイスアリーナで行われる予定。

※掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。

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