• 勝利後に整列する選手たち。チーム全員で1部昇格をつかんだ=明治神宮球場で(寒川朋子撮影)

  • 米満主将は2点本塁打を放った酒井良と力強くハイタッチ

  • 試合後ベンチで抱き合う青木(左)と恒川(中川達夫撮影)

  • 2部優勝を決めた青学大2戦目で=大和スタジアムで(寒川朋子撮影)

4年間の軌跡 涙と笑顔の引退特集!

[硬式野球部](2017年11月07日 14時31分)

東都大学野球秋季1部2部入替戦対日大2回戦が11月6日に明治神宮球場で行われ勝利した。1部昇格が決まったこの試合をもって4年生が引退。試合後に昇格の喜びとともに駒大硬式野球部としての4年間について聞いた。

◆米満一聖主将(市4)
「(4年間は)良いときも悪いときもあったが、自分の人生の財産になった。(今年は)最上級生として、チーム全員で戦うぞという気持ちで戦った結果、1部昇格を果たせて良かった。(一番印象に残ってる試合は)なかなか1つに選べないが、今日は一生忘れることができない試合となった。(チームに残せたことは)特にないと思う。僕ではなくて、監督が教えてくれた。自分は先頭にたって、やって来ただけ。(東都リーグは)まさしく「戦国東都」だった。1部と2部の差がなく、常に戦い続けるのが東都。「礼・明・慮」というチームの教えがあるが、ずっとこれからの人生でも使い続けていきたい。(後輩へは)1部復帰したことを満足せずにもう一回一からチームを作り直す気持ちで、臨んでほしい。(駒大野球部とは)成長するためには欠かせなかった、大学生活だった」

◆東野龍二副将(商4)
「(4年間をふりかえって)前の監督の時に1年生の時から使っていただいた。その時に日本一も経験した。そして2年生になって、今永さんもいたが怪我であまり状態よくなくて。自分がまかされる中で、自分が主戦で投げて2部に落としてしまったという思いがずっとあった。2部のままいたくない思いはずっとあった。最後ですけど後輩に残せてよかった。(4年生の1年間は)終わってみれば楽しかった。やっているときはずっとしんどかった。副キャプテンをやらせてもらったが、米満がほとんど一人でまとめていて、自分はできていたかなと思うとそうでもなかったかなと思う。だから自分はプレーでひっぱっていこうと思った。(プレーでは)少なからずできたと思う。最後、結果としても。日本一を掲げて今年が始まったけど春でそれは無理だとわかった。だからこそ最後は1部にあげて引退しようというのが合言葉だった。できてよかった。(印象にのこった試合)僕自身すごく悔しいなと思うのが春の拓殖の2戦目。それに負けて、その時点で僕らの日本一という目標ができないということに決まったあの拓殖戦が悔しかったのを覚えている。あの負けの悔しさがあったからもう一段階強くなれた、チームも自分も。(残せたものは)1部に後輩たちをあげれたこと。後輩たちも頑張ってくれたので。(後輩に伝えたいこと)もう落ちないように。監督の指導にしっかりついていって粘りの野球をやっていってほしい。(ご自身にとって駒大野球部とは)波乱万丈でした。まだ学生野球しかしていないが、それでも濃い4年間だった」

◆中山大貴(経4)
「(今の気持ちは)最後1部に上がれて嬉しさしかない。(どんな4年間だったか)下級生の時は試合に出ていたが最後はサポートという形で終わった。チームが勝てたので何より。(4年生としての1年間は)ほぼ試合には出れずにいた。裏方にいてチームに貢献するということを学んだ。(印象に残っている試合、場面)やっぱり延長引き分けが2回もあって、その時は補助でベンチの横から見ていた。野球人生で初めての出来事で、それが2回も続いたので思い出。(じぶんがチームに残せたことは)難しいですね…。後輩も結構僕についてきてくれたりしたので、何か感じるものがあれば良いなと思っている。(監督に言われて印象に残っていること)大倉監督は話をよくしてくれるが、西村さんもしっかり一人ひとり(話してくれる)。僕の中ではピッチャーの方によく来て会話をしてくれたので西村さんにはお世話になりました。(進路は)青梅信用金庫で軟式野球を続ける。(同期に一言)最高の引退をありがとう。(後輩たちに伝えたいこと)来年から1部で出来るので、優勝して日本一目指して頑張ってほしい。(駒大野球部とは)元気もあって活気もあって、一人ひとりが役割を持ってやる集団だと思う。だから1部に上がれたと思う」

◆高橋由弥(経4)
「(どんな4年間だっか)とても苦しかった。期待されて入学したが、思うように結果が出せず、悩んだ4年間だった。(昇格について)2部に落ちて、自分たちの代で上がれたのはよかった。後輩たちには、頑張ってほしい」

◆白崎塁(法4)
「(今の気持ちは)よくやってくれたという感じ。すごい嬉しい。自分はなにもしていないがめちゃめちゃ嬉しい。(今日はどんな気持ちで迎えたか)チームのミーティングでは今日決めるとかは全然なかったが、チーム全員で負ける気がしなかったので自信を持って自分達の野球を見てもらおうとみんなが思っていたと思う。(駒大での4年間は)長かった。悔しさが多かったので、その分長く感じた。(特に印象に残っているのは)2年生の時に専大戦で打たれたサヨナラ。その場面が一番。(東都はどんな場所か)自分がすごく成長できる場所だと思う。(同期へメッセージ)今までありがとう。これからもお互い頑張ろうと言う機会があれば言いたい。(進路は)社会人野球で野球を続ける。今日出れなかった悔しさを上の舞台で発揮したい。(駒大野球部はどんな場所か)成長できる最高の場所」

◆青木健太(経4)
「(4年間を振り返って)大変な時期も乗り越えて、4年目でやっとレギュラーとして出させてもらった。悔いなく終われた大学野球だった。(最後の秋は)目標は1つしかなかったので。100人が同じ方向を向いてできたのでいいリーグ戦になってよかった。(4年間で印象に残っている試合は)この秋の1戦目、2戦目。延長引き分けというのは僕は初めてだった。そこから粘り強さが生まれて、どんどん強くなっていき、粘り強い本当の駒大の野球ができたと思う。(東都は)戦場。1番強いところだと思っているので、そこで野球ができた嬉しさがある。(監督から言われて印象に残っていることは)監督の言っていることを全て信じた上でこの結果が残っている。全て。(同期に一言)最高の同期。(駒大野球部とは)楽しいやつしかいない。こんなに楽しく野球ができたのは初めてなので、素晴らしい仲間たちに出会えてよかった」

◆高橋柾人(仏4)
「(今の気持ちは)ずっと目標にしていた1部昇格というのが、最後全員で達成できて本当に良かったなと思う。(どんな4年間だったか)色濃い4年間だった。(4年生としての1年間は)監督も変わって、最初チームが今までやって来たことがガラリと変わった。すごく良い意味で新しい血が流れて、それが上手くチーム全体に広がって最後はこういう結果に結びついた。本当に、すごく良い1年だったと思う。(印象に残っている試合、場面)春で言えば立正大の優勝を見届けたシーンだったり、秋は何と言っても国士舘の延長15回。そこでやっぱりみんなが行けるぞ、と、粘れる力がついたのが、ここまで粘って粘って勝つというところにつながったかなと思う。(自分がチームに残せたことは)残せたこと…難しいですけど、監督がやろうとしていることを少しでもチームに浸透させたいという思いでやって来た。それが徐々に結果として形になって来ているので、監督のやろうとしていることがチームに浸透してきたことは、コーチとして少しでも力になれたからなんじゃないかなと思う。(東都はどんなところだったか)やっぱり戦国と言われるだけあるかなりレベルの高いところ。(同期に一言)本当に最高の仲間と巡り会えて、最高の4年間を過ごすことができたので、本当に感謝しかない。ありがとうございました。(進路は)金融関係の方に。何年かして指導者を目指す予定。(駒大野球部とは)社会に出て行く上で重要なこと(を学ぶところ)。また一つ階段を登るのにすごく良い勉強になった4年間だったと思う」

◆横内雅樹(政4)
「(どんな4年間だったか)山あり谷ありの4年間だった。結果的には登りきれたのではないかと思う。いい4年間だった。(昇格について)よかった。後輩たちは1部でも戦っていけると思う。リーグ優勝を目指して頑張ってほしい」

◆石田猛人(社4)
「(今の気持ちは)やりきった。(今日の試合は)僕たちが有利な立場だった。自分たちの野球をしていけば間違いなく結果はついてくると思っていた。緊張することもあったが、前向きに前向きに。常にいい雰囲気でやっていこうと思っていた。(4年間は)波乱万丈。(4年生としての1年間は)1年生から3年生の間も成長させてもらったが、監督が変わって野球の頭でも、人間性でもさらに学ぶことがあった。(印象に残っている試合、場面)今シーズンの1カード目と2カード目。その中でも2カード目の2アウトから諸積が盗塁して青木が還した場面(対専大4回戦)。あれが優勝のターニングポイントじゃないかなと思う。(東都とは)どこにでも書いてあるが、やはり戦国。(監督から言われて印象に残っていることは)いろいろあるが、『頼まれごとは試されごと』。今年の夏ぐらいに言われた。(同期に一言)1年生からいろいろ経験した。僕たちにしかわからない辛さ、楽しさがあったが、最後まで一緒にやってこれてありがとう。最高だった。(進路は)ここ(神宮外苑)で働く。(4年間の思い出は)2部に落ちたときと今」

◆井熊計邑主務(法4)
「(4年間を振り返って)日本一、2部降格、1部昇格、それ以外にもいろいろあるが、僕らの代が東都の中で1番いろいろなことを経験できた代かなと思う。最後後輩たちに1部の舞台を残せてよかった。(思い出は)2年生の夏休み明けにチームでミスをしてしまって、僕らの代全員で坊主にしたのは思い出深い。(印象に残った試合、場面は)この1年間、特に秋はどの試合も粘り強く戦えた。チームの雰囲気も日本一に似ていたし、入替戦で初戦の初回に3点取られても、逆転できる落ち着いた雰囲気があった。今までやってきたことが生きているからこそ、慌てずに自分たちの野球ができたと思う。(監督に言われて印象に残っていることは)西村さんの1番最後、大倉監督の1番最初に僕らの代が謝られた。西村さんは「こういうタイミングで監督を退いてしまって申し訳ない」、大倉監督は「この1年間勝負だというタイミングで監督が代わってしまって申し訳ない」とお2人から言われて、僕らの代は始まった。その中で2人にいいものをプレゼントして卒業したいとみんなが思っていたので、印象深い。(同期に一言)こんなわがままな僕と、僕には水之江といえ素晴らしいパートナーがいたので、そんな2人についてきてもらったのは本当に感謝している。今後も野球を続ける選手、社会に出る選手、様々いるが、駒澤大学野球部の誇りと僕らの代であることを忘れずに切磋琢磨して、駒澤大学野球部がすごいということを広めていければと思う。(進路は)食品の物流関係。今まで経験したことのないような業種だが、駒澤大学野球部で学んできた人間性、人との接し方は絶対生きてくると思う。ここで培ったことを生かして、駒澤大学野球部OBとして恥じぬように生きていきたい。(駒大硬式野球部とは)言葉というよりは4年間やってきた感覚。言葉で表せないことを学んできたと思う」

◆水之江大樹(営4)
「(今の気持ちは)最後1部に上がることしか目標がなかったので、春終わってそれに向けてチーム全体がやって行くしかなかった。なんとか4年生一丸となって中心となって、最後後輩に良い形で引退することが出来たかなと思う。(どんな4年間だったか)マネージャーとして入って充実した4年間だった。きついこともあったが最後笑って終われたことは、終わり良ければ全て良しという言葉があるように一番良かったかなと思う。(最後の秋は)一つひとつ一生懸命やってきたことを選手たちはやるだけだった。なんとか粘り強く野球ができたということは、選手たちにはこうやって笑って終われるようにしてくれたことは感謝しかない。(自分がチームに残せたことは)特に僕らが残せたことといえば、形には残ってはないかもしれない。何を感じ取ってくれるかはこれから後輩たちの姿を見ていただければ。そこに僕らが残したものがあると思う。(東都はどんなところか)1部2部力の差もなく、戦国東都と言われるだけあって、なかなか1季では上がれなかった。本当にきついリーグだなと、激戦のリーグだなと。(監督から言われて印象に残っていること)西村さんは下級生、3年生だったのであまり話す機会は無かったが、西村さんにもやはり色々なものを伝えてもらった。大倉監督には、新しい監督ということでチームに新たな風というものを入れてもらって。両方の監督から今まで言われてきたことが、全て僕自身の成長につながったと思うし、チームにとってもプラスになったと思う。(進路は)JFEのグループ会社。野球とかではなく一般就職。(同期に一言)本当にいろんな人に支えてもらって、特に同期には一番支えてもらった。最後選手には良い形で終わらせてもらって感謝している。井熊に関しても、一生懸命2人でここまでやってきて本当に感謝の気持ちしかない。(駒大野球部とは)伝統、誇り。今まで偉大な人たちばかり出ているので、そういう伝統を守りつつ、自分たちで一生懸命新たな歴史を作ることができたと思う。良かった、もう本当に良かった、駒大野球部に入ってきて良かったなという気持ちしかない。素晴らしい野球部だと思う」

◆芦澤由依(仏4)
「(今日は)胸がいっぱい。(4年間を振り返って)私はこれまで高校から野球部の女子マネージャーをやっていて、改めて野球は本当に面白いなと思った。(今年を振り返って)4年生だけの力でなくて、後輩がすごく頑張ってくれて、最後1部に上がってくれたので、ありがとうという言葉しかない。後輩にもすごく支えられた。(今季は)監督が春に代わってすごく期待されてチームの士気が上がった。春は絶対1部に上がるという強い気持ちでやったが、あまり良い結果で終われず。秋は勝ってはいたが、東農大に2タテされて優勝が遠のいた気がした。しかしその後4連勝したら優勝だということで、1部に上がるんだという士気が高まって、最後は入替戦も勝つことができて、本当に嬉しかった。(印象に残ってる試合は)青木が初本塁打を打ったときは、本当に涙が出そうになった。同期が活躍するのは、やはり嬉しい。(これからは)高校から7年間マネージャーをやって来ていろいろ(周りの人を)見てきたつもりなので、気配りができる社会人になりたい。裏方でやってきたことを生かして、頑張りたい。(後輩たちへは)神宮球場で試合ができることは素晴らしいことだと思うので、とにかく選手はプレーできることを楽しんで、マネージャーは運営などできることを楽しんでほしい。そして、神宮大会などの全国大会で活躍する様子が見ることができたら嬉しい。(同期には)感謝しかない。とにかくありがとうという気持ちでいっぱい。(駒大野球部とは)私の財産になった4年間だった」

◆鈴木うらら(商4)
「(今の気持ちを)凄いうれしい。自分が二年の時に落ちて、また自分の代で上がれたことがうれしい。(どんな4年間だったか)正直チームとあまり関わることは少なかったかもしれない。けど学年も上がるごとに仲間としての気持ちも大きくなった。選手が最後いい思い出終われてよかった。(記憶に残った試合は)最近だが、優勝決定戦の青学大2戦目、米満が最後取ったシーン。あれがなければ勝てていなかった。(チームに残せたものは)マネージャーとしての存在感は少しは残せたと思う(後輩に伝えたいこと)辛いことのほうが多いと思うが、こうして頑張っていればいいこともある。頑張ってほしい。(同期に伝えたいこと)4年間お疲れさま!本当にありがとう(野球部での一番の思い出は)監督が代わってから行事ごとに参加することも増えた。バーベキューだったりとか。よかったと思う。(ご自身にとっての駒大野球部とは)無敵ですね」

*4年生の皆さんありがとうございました。1部昇格おめでとうございます!これからのご活躍をお祈りしています。

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