• 部を引っ張ってきた主将の首藤=駒澤大学テニスコートで(伊藤大志撮影)

  • 攻めのプレーを見せた太田(田中碧撮影)

  • ポイントを決めた瞬間の栗原

  • 応援が支えになったと語った秋元

  • 3時間半に及ぶ死闘を繰り広げた鳴海

失意の3部降格…再起を誓う

[硬式テニス部]関東学生テニスリーグ(2016年09月27日 03時07分)

関東学生テニスリーグ【男子】入れ替え戦、対立教大戦が9月24日、25日にかけて駒澤大学テニスコートで行われた。結果は以下の通り。

トータル 駒大 2-7 立教大☆

〈ダブルス〉
●D1首藤・太田 6-7、2-6 菅野・前島
●D2秋元・日野 2-6、3-6 鈴木・高畠
●D3津島・鄭 4-6 2-6上島・藤井


〈シングルス〉
●S1栗原康輔 6-4、6-5 菅野貴仁
●S2首藤諄貴 3-6、6-1、2-6 高畠寛
●S3津島巧 6-7、5-7 前島克哉
○S4鄭直喜 6−2、6−4 上島郁巳
○S5黒澤陸人 6-4、6-4 鈴木純
●S6鳴海碧理 7-6、3-6、1−6 山内碧海

ダブルスでは首藤・太田ペアが1セット目をタイブレークに持ち込むも1セット目を落とし、勢いを取り戻せず、ストレートで敗退。秋元・日野ペア、津島・鄭ペアも健闘するも勝利できず、ダブルスは3試合落としてしまう。悪天候ため翌日に行われたシングルス。S4鄭が上位校の強さを見せつける試合展開でストレート勝ち。S5の黒澤も試合を自分のものにし、勝利を勝ち取った。試行錯誤しながらの試合だったと話したS6の鳴海は1セットを7−6で勝ち取るも、体力を消耗。相手選手とともに足が動かなくなるという厳しい試合となった。最後は相手の勢いに押され、敗戦。S3首藤は1セット目を3−6で奪われるも、2セット目では鋭いショットを次々に決める怒涛の追い上げでセットを奪い返す。しかし勢いは続かず3セット目を連取ならず、勝利を逃した。S2の津島、S1の栗原も勝利を求めて奮闘するも、力は及ばなかった。トータルで2−7となり、駒沢大の敗退。3部降格が決定した。4年生はこの日をもって引退し、代替わりとなる。4年生は後輩へエールを送り、監督は2部昇格への再起を誓った。


◆江口淳一監督
「駒澤大学テニス部は平成11年度にスポーツ推薦サークルとして認められてから、5年ほどで2部に上がり、その後下入れ替え戦をしつつも2部を維持してきた。今日は残念な結果になってしまった。関東の強い大学と戦えることをプライドとしてやってきたが、それができなくなってしまい、心苦しい。今日のシングルスも途中まで良い流れだったので、昨日のダブルスで一つでも勝利を挙げられていたら良かった。体力はすぐにつくものではないが、その体力のなさが敗因かなとおもう。体力がなかったからこそ頑張りぬける自信がつかなかったのと思う。(4年生を4年間見ていて)もともとパフォーマンスの高い子たちだったが栗原、秋元はこの4年間で特に伸びたと思う。(選手に向けて) 3部になると大学の制度も変わる可能性がある。来年はすぐに2部に復帰しなければならない。厳しい1年間になるということを話した」

◆首藤諄貴(商4)主将
「(今日を振り返って)これが実力。来年は後輩に頑張ってほしい。対策も練ってはいたが負けてしまった。(4年間を振り返って)テニスも楽しかったし、みんなで部活の後に遊びに行ったり、飲みに行ったりも楽しかったので、テニスは悔いが残るけどそういう面ではすごく楽しかった。(後輩に向けて)このような形で後輩には引退してほしくないので頑張ってほしい」

◆栗原康輔(仏4)
「(今日は)自分に勝敗がかかるかもしれなかったので気合が入っていた。結果的に途中で負けが決まり、少し気持ちが落ちてしまうところはあったが、それでも最後の試合なので勝ちたかった。(相手は)初めて戦った相手だが、名前は知っていたし、プレーは見たことはあったので全く知らないわけではなかった。(4年間を振り返って)1年の時は実力もなく仕事とか大変なことが多かった。それでも、自分を含めて9人の同期が心の支えになってくれた。3年からはテニスが良くなってきて勝てるようにもなってきて、だんだん楽しくなってきた。リーグにも出て試合にも出て4年間を終えられたのは良かったと思う。(後輩に向けて)自分たちの代で三部に落ちてしまったが、そこで気落ちすることなく、新キャプテンを中心にまた二部を目指してほしい」

◆滝澤裕也(経4)
「(4年間を振り返って)早かった。初めは辛かった。上下関係もあったし、仕事も大変だったけど、一人暮らしも多くてご飯とかも先輩たちに一緒に連れていってもらったりもした。同じ釜の飯を食う仲間というか、すごく充実していた。(成長した面は)いろんな方面で成長できた。特に人とのつながり。人とのつながりを大切にするという点で精神的に成長できた。(後輩に向けて)来年で二部に復帰して、今までの二部残留も義務ではないので、再来年以降は一部も目指していってほしい」

◆中山和也(経4)
「(4年間を振り返って)一般入試で入って、レベルが高く辞めようとも思った。それでも先輩や同期にいい人が多く、日常生活の中でも仲良くて一緒にいるのが楽しいなと思っていたらここまで来た。最後、同期の太田や栗原のベンチに入って、近くで彼らの成長した姿を見ることができたのは良かった。(後輩に向けて)これから大変なこともあると思うが、4年間やっていれば何か得られると思うので、諦めずに頑張ってほしい」

◆鳴海碧理(法4)
(試合を振り返って)テニスクラブが同じで5,6年一緒に練習していた相手だったが、どういうプレースタイルで来るのかはわかってなかった。試行錯誤しながらやっていたが、得意な相手ではなかった。1セットは何とか気力で取れたが、ここ数試合の中で一番運動量が多い試合で、足にきてしまった。対策はしたが戻ることができなかったことが悔しい。(4年間を振り返って)高校の時は駒大のように先輩後輩の仲が良いクラブではなかった。駒大に入って先輩は自分に仲良くしてくれた、今は自分も後輩とも仲が良い。引退するのがとてもさみしい。(4年間で成長した部分は) 高校までは、指導者におびえながらやらされる、という感覚だった。大学では、自主的に行動する。例えば、今は試合中だから自分はどういう行動をしなければならないのか考えようになった。その部分が成長したと思う。(後輩に向けて) 最後の最後でこういった結果になってしまい申し訳ない。 今年の団体戦は4年生を中心にメンバー構成されているが、4年生だけが強いわけじゃない。実際に今日も勝ったのは3年生と1年生。メンバ―、メンバー外で別れてしまうのではなく、皆で切磋琢磨していければもっと良いチームになれると思う」

◆秋元徹(営4)
(試合を振り返って)3戦出場したが、毎回1セットを取られる展開だった。今回も取られてしまった。いつも通りと思って気にしてはいなかったが、体が硬くなってしまい思うようなプレーができなかった。2セット目でもでも切り替えができず、自分たちのプレーができなかった。 (4年間を振り返って)2年生の時に腰を怪我し、半年以上テニスができなかった時期があった。テニスできないのかなと思っていた時期もあったが、ふんばることができた。3年からリーグに出させてもらったがシングルスで1回も勝てなかった。リーグ戦に出るのが嫌なくらいだった。4年生になってダブルスで出させてもらう機会が増えた。 正直出たくないのが本音だったが、その中でも4年生としての意地もあった。とても応戦が支えになり、上武大戦で勝つことができた。リーグ戦も出てやろうとう前向きな気持ちになることができた。結果的には最後の一番大事なところで勝てなかったが、応援が力となり、自分のプレーをすることができた。(青学大戦の首藤さんとのペアは) 4年間で初めて組んだ。ポジションはいつも通りだったのでできるかなと思っていたが最初はうまくいかなった。試の中で自分たちの役割が分かってきて、そこからはだんだん噛み合うようになり、ファイナルセットも取ることができた。本当に楽しい試合だった。(後輩に向けて) 部という組織に所属する以上、一人ひとりに役割が必ずある。それをしっかり果たしてほしい」


◆内田真宏(法4)
(4年間を振り返って)1年目は球拾いなどの雑用でつらく、大変だった。2年目は試合に出させてもらい、活躍もできた。そこからもっとテニスを頑張ろうかなと思えた。3年はもっとチームのために頑張りたいと思うようになった。4年値は結果があまり出ず、リーグには出られなかったが、その分後輩のサポートに徹することができた。いろんなことを経験出来た。(4年間で成長した部分は) 人として必要な言葉づかいなどの基本的なマナーを学ぶことができた。テニスでは、誰かのために戦ったり、1ポイントに執着したりすることが自分の中で成長できた部分。(後輩に向けて)僕たちの代で初めて3部落ちしてしまったが、2部に居続けることが正しいことではないし、落ちたことが悪いことでもない。僕たちはもうリベンジはできないが、後輩たちにはまだ2に上がってくるチャンスがある。また2部に舞い戻ってきてほしい。頑張ってほしい」

◆小原尚晃(営4)
(4年間を振り返って)自分はリーグ戦にはメンバーとして出てなかったが、その中でも学べることがあった。自分のためになったと思う。結果に悔いはないので良かったかなと思う。(4年間で成長できた部分は) 周りがよく見えるようになった。高校の時はそんなに周りが見える方ではなかった。大学に入って部活のこともやりながら?周りのことが見えるようになったのは自分の中で成長できた部分。(後輩に向けて) 次のキャプテンの鄭とは同じ高校でずっと知っている。彼はやってくれる人だと思う。鄭を筆頭に良いチームを作ってくれると思う。3部に落ちてしまったが、また来年、2部に上がってきてほしい」

◆太田裕人(現4)
(試合を振り返って) 入れ替え戦前の2部の試合で1度しか勝利を挙げられなかった。入れ替え戦の3部との試合という勝算がある中で自分の大学の1番手という事で流れを作りたかった。1セットがタイブレークにし、勝てる流れもあったのに勝てなかったのは自分の努力不足。最後は負けてしまったが、悪い流れを残すことはなかった。(4年間で成長した部分は) 今までと違い、大学生は自由な時間が多かった。その中でテニスだけでなく、就職活動といった自分の今後の人生に関わることについて考えなければならない4年間だった。自分がどうなりたいのか、自分が今どういう状況にいるのか。前の事を見ながら自分を見つめ、冷静な判断が出来るようになり、成長した部分だと思う。(後輩に向けて) 自分が1年生の時の4年生、3年生の先輩もそうだったし、自分が4年生になった時の後輩たちも、仲間を大切にしている。自分たちで盛り上げられ、自分たちで行動を起こす力がある。テニスの事も、テニス以外の事でもその力をどこに向けるかが大切だ思う。自分たちで計画を練って、何に向かってやるのかをはっきりさせた上で日々成長していってほしい。僕らが3部に落としてしまったが、来年に必ず2部に戻ってこれるように頑張ってほしい」

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