• 4年間を振り返りしみじみと語る2人

  • チームを支え続けた杉田道寛主将(国4)

  • 今季フル出場しチームを牽引した土屋尚久(法4)

  • マネージャーが勝利を願って作ったミサンガ

  • 千羽鶴とマネージャーを中心に笑顔の駒大バレー部

大黒柱2人の4年~ラストゲーム~

[男子バレーボール部]バレーボール部独占インタビュー(土屋尚久、杉田道寛)(2005年12月06日 00時00分)

1 部残留を果たしてから 1 ヶ月以上が経った。駒大バレー部は 12 月 5 日に開幕される全日本インカレへ向けて練習している。彼らは昨年 2 回戦負けを喫した。その雪辱を晴らすため1戦1戦を大事に戦うつもりだ。その原動力となるのが昨年の借りを返したい4年生。その4年生2人(主将、副主将)に4年間を振り返ってもらった。
― リーグ戦を振り返っていかがですか?
杉田:残留できてよかったです。
土屋:入替戦勝った時は残留出来てよかったって思ったけど、やっぱり7位っていう結果は悔しいというのが正直な気持ちです。上位と熱戦が繰り広げられたらなというのはありました。
― 4年間を振り返っていかがですか?
杉田:3部からスタートしたんで、1部に昇格して残留して本当に良い経験だったし、キャプテンをやったことによって今まで感じなかったことを感じることが出来た。すごくいい勉強になりました。
土屋:3部3位だったからね。2部くらいで終わるかなと思ったけど、みんなで頑張りましたね。
杉田:頑張りましたね。
土屋:結果的に俺らは4年で1部になったっていうのはいいこと。でもトータルして、後輩のおかげっていうのもあるけどやっぱり先輩だね。4年になって思うのは上の人たちが本当にすごかった。自分は1年の時から出させてもらってたし、本当いい経験させてもらえたと思う。
― 3部の時は1部でプレーすると考えていましたか?
土屋:ゼロだよね。
杉田:全く。
土屋:2部が本当厚い壁だったからね。
杉田:1部は別の選手に見えたよね。
土屋:諦めがあった(笑)あいつはもともとジャンプ力も違うしがたいが違うし・・・とか(笑)
― 1部への切り替えはどうでしたか?
土屋:明日から1部じゃなくて、2部があって1部だから、その中で、徐々にやれるんじゃないか?っていうのはあったよね。
杉田:あったね。自分たちの勝ち方が出来てきたり、自分たちのこういうプレーは通用するんじゃないかっていう自信がだんだんついてきて1部でやってもこれは出来る。でもこれは出来ないから対応しなきゃいけないと思いました。
― 4年間で1番印象に残っているプレーは何ですか?
土屋:1年生の筑波大との練習試合。おもいっきりジャストミートして打ったスパイクがきれいに止められて(笑)
杉田:止められたボールが床に着くほうが速かったんですよ。こいつが着地するよりも。本当にきれいに止められて(笑)
土屋:着地したときにまだボールがあがってるんですよ(笑)
杉田:やられたほうじゃなくてやったほうで(笑)下位リーグの中大戦で1本だけレシーブしたのと1本だけブロックしたのが一番印象に残っていますね。レシーブ苦手だから・・・それでチームの流れも変わったと思うし、よかったですね。
― バレーを始めたきっかけはなんですか?
土屋:中学の時にバレー部が人数少なくてすぐにレギュラーになれると思ったから。すごく不純な動機だよね(笑)
杉田:小学校の時にちょっと背が高くて、スーパーで近所のおばちゃんに「バレーやらんね?」といわれて、「あ~」みたいな(笑)でバレーを見に行ったのがきっかけ。実際バスケットやりたかったんですけど。
土屋:ブームだったもんね。
杉田:スラムダンクがブームで、やりたかったんですけどそのおばちゃんがすごい説得してくれるからやろうかなと。今考えればそれで自分は救われたかなと。
― バレーをやっていなかったら何をやっていましたか?
土屋:絶対野球。中学校のときに本当は野球をやろうと思ってて、でもシニアリーグとかからやってたやつがいっぱい入って人数も多かったから無理だなと思って(笑)
杉田:スポーツをやるよりは文科系というか、絵を描いたり、陶芸とかそっちのほうが好きだから、バレーをやっていなかったらそっちの方向に進んでいましたね。写真とか詩とか感動して、やってみたいと思うけど、バレーしかやってきていないのでできない・・・(笑)
土屋:そういうのは2人とも好きだよね。実際今年からシューズが変わったのもね。
杉田:2人が好きで、わがままで変えて(笑)
土屋:駒大カラーの赤と紺を入れておそろいのものにしたし、ユニフォームに K と入れたのも俺らのわがまま。
杉田:全部自分のわがままで、みんなに「お願い !! 」みたいな感じで(笑)みんな「え~、まぁいいよ」みたいなね(笑)
― なぜ赤のユニフォームにしたんですか?
土屋:サッカー部がユニフォーム赤で日本一になっているじゃないですか、それに あやかろうというのもあって。
― バレーから得たものはなんですか?
土屋:友達。バレーをやっている友達が本当に多い。
杉田:何でも頑張ればできる。自分の目的や強い意志があれば何でもできるなと。
― 2人の間でのエピソードはありますか?
土屋:エピソード・・・。
杉田:今年に入って話し合いはすごいしたよね。
土屋:堺に行った(夏合宿)時もずっと話していたしね。チームのことをね、本当に勝てないときとかね。
杉田:そう、勝てないときも話したし、自分が入替戦どうするかどうかもすごい話 したし。それ結構でかいね。
※ 杉田主将は入替戦の日に大学の実習授業があった。
土屋:俺はもう杉田じゃないと勝てないと思ったから。杉田1人の力が大きすぎるというわけではないけど、でも7人集まって1つの力だから。杉田じゃなくてもほかの誰が抜けても駄目なんだ。このチームで2試合勝ってきたわけだから。
杉田:同じメンバーで2試合勝ったからね。
土屋:どうしても杉田に出てほしかった。
杉田:めちゃくちゃ悩みましたね。悩んで悩んで。その日の帰りに駅までの帰り道にずっと横で言うんですよ(笑)卒業旅行に行こうという話しに切り替えようとするんだけど、「まぁまぁ」みたいな感じで入替戦の話しをしてくるんですよ。そう言ってもらえることは本当に嬉しいんですけど、実習はとても厳しい教授だったので、かなり迷いましたね。でもこいつが言ってくれなかったら本当に残ってなかったですね。
― 吉岡さんから主将を引き継いでどんどんあがっていく中でどういう風にまとめていこうと思いましたか?
杉田:気持ちで引っ張っていこうと思いましたね。任された以上しっかりやらなけ ればと。何をするにしてもやっぱり自分がやっぱり1番がんばらなきゃ行けないと思いましたね。という気持ちで常にやってましたね。人が見ておまえやってないジャンとは言われたくなかったから。周りよりかは頑張ろうと思いましたね。
土屋:通してみたらね頑張ったね(笑)
― 主将がコートにいないときはどういうことを心がけていましたか?
土屋:個々の力があって、監督が「先が尖っている方が紙は破れる。みんなが同じ先に集結しなかったら駄目」という話しをしたことがあって。
杉田:みんな同じ目的意識を持ってやらなければ敵は破れない。
土屋:それをするにあたって自分はコートの中では常に笑顔でいようと、悪いムードにならないということを思ってやってましたね。まぁあまり1人になることはなかったですからね。
― 将来の夢は?
土屋:とりあえずバレーを続けることが決まったので頑張りたいなと。
杉田:すごいアバウトだけど幸せになりたいですね。その日頑張らなかったら幸せじゃないし。
土屋:熱い!!
杉田:熱いでしょ(笑)毎日の頑張りがあるから幸せになれるから。
― 全日本インカレに向けての意気込みをお願いします。
土屋:まず自分たちよりも下の相手には絶対に負けないこと。これは大前提。基本的に関東のチームがベスト8に入ってるから。優秀の美を飾るにはやっぱりね。東京体育館で大泣きすることかな。
― 最後にファンへ向けてのメッセージをお願いします。
土屋:やっぱりファンは多いほうがいいからね。盛り上がるしね。ファンのためにやっているわけではないけど。
杉田:ファンがいるからこそが頑張れる。
土屋:そうだね。足を運んでほしいですね。黄色い声援もほしいですね(笑)
杉田:21年ぶりに1部に昇格して頑張っているので今まで駒大のバレーを見てくれた方もそうでない方も成長していく姿を見守っていただけたら幸いです。今後とも駒大バレー部の応援をよろしくお願いします。



勝利のミサンガ
駒大バレー部には勝利の女神がいる。女子マネージャーの 2 人である。 2 人ともバレー部に入った理由は違う。しかし「駒大バレー部の力になりたい」と心一つに日々選手をサポートしている。
  そんなマネージャーは秋季 1 部リーグが始まる前に千羽鶴で「結束」というお守りを作った。「選手の反応はいまいちだった」というが、始めて踏む 1 部の舞台を前に勇気をもらったはずだ。
  開幕 8 連敗を喫した順大戦から 1 週間後の中大戦の前にミサンガを選手に渡した。「直接渡してないから反応はわからないけど、喜んでもらえたと自負しています」とマネージャーは照れ笑いした。その中大戦から入替戦を含め3戦全勝。まさに「勝利のミサンガ」。駒大バレー部が 1 部残留を決めることが出来たのは、女子マネージャーの愛が起こした奇跡かもしれない。マネージャーは今 1 年生。後 3 年間でどんなジンクスを作ってくれるのだろうか。来季も燃える駒大バレーで 1 部に旋風を巻き起こしてくれるだろう。この先も駒大バレー部の活躍を見守ってほしい。

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