• 今大会2点目を挙げた薬真寺=味の素スタジアム西競技場で(石曽根 和花撮影)

  • 真下は怪我から復帰して3試合連続先発出場

  • 壁の外から巻かれたFKは惜しくも角井の手が届かず(阿部 虎徹撮影)

  • わずかな出場時間の中で、最後まで諦めない姿勢を見せた川崎

  • 須藤は相手が裏へ出してくるボールを見事にケア。持ち前の身体能力は連戦でも衰え知らず(宮下 響撮影)

壁の外から…ディサロ弾に沈み決勝進出ならず

[サッカー部]アミノバイタルカップ2018第7回関東大学サッカートーナメント大会・準決勝・対法大戦(2018年07月24日 11時27分)

アミノバイタルカップ2018第7回関東大学サッカートーナメント大会・準決勝・対法大戦が7月21日、味の素スタジアム西競技場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


【スコア】

駒大1−2法大

30分:[駒]薬真寺 孝弥
51分:[法]高木 友也
57分:[法]ディサロ 燦 シルヴァーノ

【メンバー】

GK
1 角井 栄太郎[4年=三浦学苑高]

DF
31 深見 侑生[3年=駒大高]
2 須藤 皓生[4年=駒大高] 
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
28 真下 瑞都[2年=矢板中央高](→89分 5 鈴掛 涼[4年=清水桜が丘高])

MF
6 大塲 淳矢[4年=藤枝東高](→84分 17 福地 拓也[4年=瀬戸内高])
16 薬真寺 孝弥[2年=長崎総科大附高](→84分 8 川崎 貫太[4年=流経大柏高])
10 中原 輝[4年=ルーテル学院高]
24 荒木 駿太[1年=長崎総科大附高](→68分 14 坂本 和雅[4年=聖和学園高])

FW
9 高橋 潤哉[3年=山形ユース](→61分 18 矢崎 一輝[2年=駒大高])
11 室町 仁紀[4年=東京Vユース]

【サブ】
GK 22 八木 大政[3年=熊本ユース]
DF 4 伊勢 渉[4年=神戸国際大付高]
DF 5 鈴掛 涼[3年=清水桜が丘高]
DF 20 猪俣 主真[1年=三浦学苑高]
MF 12 高田 和弥[4年=C大阪U-18]


3回戦で総理大臣杯出場を決め、勢いに乗る駒大の前に立ちはだかったのは難敵・法大だった。中1日という厳しい日程の中で専大戦からスタメン変更はわずか2人。決勝進出をかけたハードな戦いに挑んだ。

試合は序盤から法大のセンターバック・前谷崇博の空中戦の強さを前に思うように攻撃の形を作れない。裏を狙ったボールからサイドに素早くボールを配給し、局面の打開を狙う時間が続いた。対する守備陣は須藤、星の両センターバックが縦に早い攻撃を切り、得点を許さない。その中で、膠着し始めた試合にスイッチを入れたのは駒大だった。相手GKが前に飛び出した隙をついた薬真寺が鮮やかなループシュートを流し込み、先制点を挙げる。この1点を守りきって前半を折り返すが、悲劇は後半に待っていた。

後半に入ると、ハーフタイム後から入って来た相手にドリブルで翻弄される展開に。徐々に陣形を崩されると、51分には左サイドに駆け上がって来たサイドバックにミドルシュートを打たれる。これが深見の足に当たってわずかに軌道が変わり、不運な形で同点に追いつかれる。
さらにその6分後、この日要所要所で駒大ゴールに襲いかかったディサロ燦シルヴァーノがついに牙をむいた。ペナルティエリア右隅付近でFKを与えると、左足で壁の外から狙われて逆転ゴールを与えてしまう。ビハインドになった駒大は運動量が落ちて来た高橋、荒木を矢崎、坂本に交代して巻き返しを図ったが、好調・中原のリズムに中の選手がついて来れず。1点が遠く、惜敗を喫した。

この結果、同じく決勝進出を逃した明大との3位決定戦に回ることとなった。


◆秋田 浩一監督
「(準決勝敗退となったが)残念ですね。走れなかったから負けて当然だったかな。(後半の立ち上がりに2失点を喫したが)1点目はもうちょっと深見が詰めていれば…まあでも今日に限ってはよくやっていた。僕はいつもGKに一歩前に出ろと言っていたが、出れていなかった。(攻撃の形については)よそのチームと違ってボールを縦に運んでチャンスはあった。前半も(中原)輝のアウトのシュートやセンタリングもあったので、やっぱり俺らは俺らのやり方でも攻められる。でも、守れない。輝はある程度破れるので、もう一つが…今日は荒木がダメだったけど、もうちょっと荒木も慣れてくればもう少しやれると思う。今日はやっぱり高橋潤哉がこっちの言ったことをやらないし、ヘディングを競りにいけと言ったのに行かないし。自分のやりたいことだけをやってチームが望んでいることをしなかった。それが一番の敗因かな。駒大のフォワードではない。チームが勝つために、チームがこうやりましょうということをするのが大事だと思う。彼が成長するためにはそういうことも必要だと思う。自分の好きなことだけします、でも他のことはしませんという選手では、個性があっても認めないと思う。人間的に寂しいじゃないですか。いい選手というのは人間的に長けているというのは万国共通なので。いい選手はジェントルマンですから。(大塲を交代させたことについては)今日はバテていました。一生懸命やっていたんだけど、動ける方がいいと思ったので変えました。(明大戦への意気込み)うまく選手を使っていきたい。バテているのもいっぱいいるので。決勝戦ではないのでモチベーションも下がっていると思う。試合に出ていない子とうまく混ぜていきたいと思う。元気な方が走れると思うので。(どんな試合にしたいか)駒大らしく走るサッカーをしたい」

◆大塲 淳矢(法4)
「(今日の試合を振り返って)相手どうこうと言うより自分たちで失った試合なのかなというイメージが大きい。正直あの内容で負けてはいけない。自分たちの試合だったし、自分たちの方が攻めている回数も多かったので、あの内容で負けていたら上には行けないのかなという事を感じた。(試合プランとしてはハマっていた印象か)相手が最初からメンバーを出してこなかったのもあるし、相手のやりたいことはあまりやらせていない印象が強かったので、ハマっていたといえば、自分たちのサッカーがハマっていた部分は大きかったのかなと思う。(得点シーンについて)あれは自分たちの持ち味というか、高さが活きた得点。あそこで(薬真寺)孝弥が入っていけるというのも彼の一つの良さなので、あれはチームの良さが出たのではないかと思う。(前半の良い時間帯に得点できたことについて)クーリングブレイク明けのあの時間帯に自分たちの集中を切らさずに、相手の集中が落ちたところを狙っていくというのは、チームとして大事なことだし、あそこで集中力を高く保てたというのは、一つ良かったところかなと思う。(後半の2失点について)あれは自分たちの後半の立ち上がりが、あまり高い集中力が保てておらず、相手の背後にボールを飛ばす回数も少なくなっていた。それがあの失点につながったのかなと思う。(自身の交代について)少なからず、自分のプレーが監督の満足のいくものでなかったから交代させられたと思っている。悔しい部分は大きい。(次の3位決定戦について)前期何とか勝ち点を拾えた相手だが、勝ち切ることはできなかった。明大は最初からメンバーを出さずにフレッシュなメンバーで来ると思う。ただ、その明大を相手にこの連戦の中で勝てたら大きいと思うので、どん欲に3位を狙っていきたい。(昨年に引き続き、アミノバイタルカップの最終戦が明大となるが)去年のことはあまり意識はしていないが、明大には今まで僕らは負けていることが多いので、負けたくない。それだけ。(次の試合に向けて一言)これで勝って3位で大臣杯に行くのと、負けて4位で行くのとはだいぶチームとして勢いをもって行けるかという部分でも大きいと思うので、絶対に勝って3位で大臣杯本戦を良い形で迎えられるように勝ちを目指したいと思う」

◆星キョーワァン(法3)
「(2回戦以降フル出場しているがコンディションは)そんなに悪くはなく、普通にやれるくらいのコンディションだった。(前半は無失点で、後半の10分間で2失点したことについて)法大の交代してきた28番の選手のところを上手く自分たちがつかめなくて、上手く起点を作られて、そこから流れを持っていかれた。そこでファウルも増えてしまって、1つ目のフリーキックでキッカーの相手の9番も当たっていたのでもう1つフリーキックを与えてしまった。そこの時点で負けていたのかな、もったいなかったなという感じ。(法大との対戦は)リーグ戦の開幕は自分たちが何もできず、3点取られて負けていたので、今回は出ている選手も出ていない選手もみんなやってやろうという思いはあったと思う。その中で、自分たちはチャンスを取り切れなかったので、自分たちの弱さかなと思う。(アミノ最終戦の明大戦に向けて)3位と4位は響も結果も違うので、モチベーション的には決勝とはやはり変わってくる部分はあるが、やるからには絶対負けたくない。去年もアミノでやられているので、モチベーションは変わらず勝つという気持ちと、そこに向けてあとは最低限できる睡眠とか食事とかで明日もフルでいけるようにしっかり準備したい」

◆薬真寺 孝弥(市2)
「(今日の試合を振り返って)今日は幸先良く1点取れたが、その1点を守り切ることができなかったという大きな課題が残った。(試合の開始時刻が遅れたが)正直アップをするのも難しかったが、自分としては体を冷やさないということと、どれだけアップをしても良いと思っているので、試合の開始が遅れた影響はあまり受けずにやれたと思う。(今日意識したこと)今日は本当に勝って決勝にいくという気持ちだけ、点を取れたのは良かったが、最後まで動けなかったという課題が残った。チームとしても2失点してしまって課題が残ったので、全国へ向けて課題ばかりだなというのを感じた。(試合前にどんな指示を受けたか)自分はいつも動けとしか言われていないし、行けるところは行けといわれていた。点を取れたのは良かったが、まだ運動量が足りていないなと感じた。(自身のゴールを振り返って)キーパーも前に飛出していていなかったし、当てれば入るなという感じだった、決めることができて良かった。(3戦連続のスタメンだったが体調面でどんなことを意識していたか)早く寝ること、水分を取って、ご飯をよく食べて、後は普段通りの生活を心がけた。(3位決定戦対明治大学戦の意気込み)ここで負けて全国へ行くのと勝って全国へ行くのでは全然違うので、どんな内容であっても絶対に勝って全国へ行きたい」

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