• 先制点となるFK弾を決め、喜びの表情を見せる中原=味の素スタジアム西競技場で(宮下 響撮影)

  • 室町(右)は体を張ったプレーで今大会3アシスト。ランキングも2位に浮上した

  • 昨季の悔しさをバネに戦った須藤。この日は思い切り良い守備で無失点勝利に貢献した

  • 3試合連続でゴールマウスを守った角井は無失点勝利に手応えを得た

  • 今大会初先発の高田は豊富な運動量でピッチ内を駆け回るダイナモだ

総理大臣杯出場決定!!No.10が開いた全国への扉 中原2発&OG誘発で専大撃破!

[サッカー部]アミノバイタルカップ2018第7回関東大学サッカートーナメント大会・3回戦・対専大戦(2018年07月19日 00時49分)

アミノバイタルカップ2018第7回関東大学サッカートーナメント大会・3回戦・対専大戦が7月18日、味の素スタジアム西競技場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。


【スコア】
駒大3−0専大

8分:[駒]中原 輝(FK)
38分:[駒]専大のオウンゴール
51分:[駒]中原 輝(室町 仁紀)

【メンバー】

GK
1 角井 栄太郎[4年=三浦学苑高]

DF
2 須藤 皓生[4年=駒大高] 
3 星 キョーワァン[3年=矢板中央高]
4 伊勢 渉[4年=神戸国際附高] 
28 真下 瑞都[2年=矢板中央高](→89分 5 鈴掛 涼[4年=清水桜が丘高])

MF
6 大塲 淳矢[4年=藤枝東高]
16 薬真寺 孝弥[2年=長崎総科大附高](→90+5分 17 福地 拓也[4年=瀬戸内高])
10 中原 輝[4年=ルーテル学院高]
12 高田 和弥[4年=C大阪U-18](→85分 31 深見 侑生[3年=駒大高])

FW
9 高橋 潤哉[3年=山形ユース](→81分 18 矢崎 一輝[2年=駒大高])
11 室町 仁紀[4年=東京Vユース](→90+3分 8 川崎 貫太[4年=流経大柏高])


この試合に勝てば関東4強が決まり、同時に総理大臣杯の出場権を得る大一番。味の素スタジアム西競技場における専大とのここ数年の対戦は激戦となっており、この日も猛暑の中熱い戦いが繰り広げられた。

メンバーは2回戦から1人入れ替え。右サイドハーフに運動量を誇る高田を起用して臨んだ。2回戦で口の中を裂傷した高橋は縫合した唇を大きく腫らしながらこの大一番に強行出場した。
気温は30度を超え、ジリジリと照りつける日差しが選手たちを包む中、この日の試合は獅子吼のNo.10・中原輝の独壇場に。8分にペナルティエリア手前の右でFKを得ると、中原が左足で鋭く縦に落ちるボールでゴールを狙う。これがややニアサイドに寄っていたGKの頭上を超えるスーパーゴールとなり、大学初の直接FK弾で先制に成功。その後も主導権は駒大に傾いたまま。31分にまたも右サイドからFKのチャンス。キッカーの中原はペナルティエリア内にクロスを入れると、相手の頭に当たってゴールイン。オウンゴールで点差を2に広げた。

後半に入って序盤に試合を決めたのは、またしても中原だった。右サイドからロングスローが入ると、ニアサイドで室町が頭で後ろへそらす。ゴール正面で中原が相手を背負いながら収めると、素早く反転して左足を振り抜く。これがゴールに突き刺さり、専大にとどめを刺す3点目。こちらも大学初の1試合2得点という中原の"初ものづくし"で試合を決めた。その後は守備意識が高まるあまりややディフェンスラインが下がる場面も散見されたが、最後まで戦い抜いた駒大が5月以来の無失点勝利。昨年あと一歩で届かなかった全国の舞台に駒を進め、アミノバイタル杯でも準決勝に進んだ。次戦はリーグ開幕戦で大敗を喫した法大と対戦する。


◆岡田 誠史コーチ
「(全国が決まったが)いけないよりはいけた方が嬉しいので、嬉しいです。(4年ぶりとなるが)前は一回戦で負けてしまったので、まあ2回戦ぐらいは行きたいなあと。(中原のパフォーマンスは)セットプレーが生かせた。暑い時はセットプレーというのはW杯もそうだった。そのほかはチャンスが相手がバテてきた時に数回あっただけなので、よかった。(中1日でメンバーを変えずに臨んだが)気持ちだけ。気持ちで頑張れということ以外は言ってない。(怪我から復帰して連戦をこなした真下について)え?まあ普通です。ロングスローがあるので、それ以外は普通です。(ベスト4まできたが)僕がこの大学に来てから優勝したことがないので、1回くらいは優勝したい。全国大会に出られたことが一番嬉し…良かったので、学生たちも良かったと思う。(次戦に向けて)暑いからもう頑張るだけ。いつものサッカーをずっと続けて頑張れば、今年は頑張っているのでそれなりにやれると思う」

◆大塲 淳矢 (法4)
「(今日の試合を振り返って)相手がそんなに前から来ることなく、引いてきたので、自分たちの圧力でどんどん押し込むことができて、隙を見せずに戦うことができたと思う。(今日意識したこと)暑かったし、相手も連戦で疲れがあると思ったので、相手を走らせようということを意識した。(試合前に監督やコーチからどんなことを言われたか)自分たちのサッカーをやり通すということだけを言われた。(監督の指示に対する今日の達成度は)今日は守備陣のミスも少なかったし、相手陣地で試合を展開する時間が長かったので、完璧にできていたと思う。(早大戦以来の無失点の勝利だったが)こういったトーナメントの試合は無失点に抑えていけば、PK戦にならない限りは負けないので、今日は本当に守備陣が頑張ってくれたと思うし、全員が集中して、一致団結できたからこそ無失点に抑えられたと思うので、その点は非常に良かったと思う。(いい時間帯に先制点を奪えたが)あれは(中原)輝の個人技というか、でもその過程で、ファールが取れたというのは、全員がしっかりハードワークしていたとか、そういったところもあったと思う、本当にいい時間に先制点を取ることができて、落ち着いて試合を勧められたと思う。(途中集中力が切れかかってしまった時間帯があったが、どう立て直したか)あの時間は、ラインが引きすぎていて、相手にボールを持たれて運ばれる場面が多くなったので、自分たちのゴールの近くで相手にプレーされてしまった。なので出来るだけラインを上げて、前線もちゃんとプレスに行かせて、相手にボールを前に運ばせないようにという声をかけた。試合中に修正できたので良かったと思う。(大臣杯が決まった感想)率直にうれしいという気持ち。(次戦への意気込み)とりあえず大臣杯出場は決まったので、少しでも組み合わせを良くするために勝利を目指していきたい」

◆中原 輝(経4)
「(全国が決まった今の気持ちは)素直に嬉しい。でもまだ実感はあまり感じていない。(大学初の直接FKでのゴールになったが)まあ、任されている以上は結果が出せてよかった。日頃から地道にキックの練習をしていたので、こういう大事な試合で決められてよかった。(自身初の1試合2得点になったが)1試合2得点は初ですね。うまくスローインからムロ(室町)が競って、ニアサイドでTJ(高橋)が相手を引きつけてくれた。うまく自分のところにボールを触れたので、ゴールまでの位置は感覚だったがイメージ通りだった。(厳しい戦いを戦った心境は)暑い方が自分たちには勝つチャンスがある。運動量や頑張ることを駒大は大事にしているので、それがハマったと思う。(次戦に向けて)リーグ戦で負けている相手なので、しっかりリベンジを果たす。タイトルがかかっているので、しっかり勝ちたい」

◆室町 仁紀 (商4)
「(今日の試合を振り返って)前半最初の良い時間帯で(中原)輝が良いシュートを決めてくれて、その後相手に押し込まれてピンチになる場面もあったが、(星)キョーワァンが体を張って守ってくれたりというのもあって、全体的にはしっかり戦えていたと思う。(今日意識したこと)暑かったり、専大は今日が3試合目だったということもあって、走り勝ったらこの試合には絶対勝てると思ったので、運動量の部分を意識した。(試合前に言われたこと)ヘディングはいつものようにやれということと、サイドの裏へ抜け出す動きをするように言われた。(早大戦以来の無失点の勝利となったが)勝てていた時期は失点を0に抑えることができていたので、またここから失点をなくして勝っていけるようにしたい。(3点目のシーンを振り返って)前半須藤とスローインの時に合っていなくて、ハーフタイムに話し合って修正して、後半最初のスローインでは合って、相手に競り勝ったら(中原)輝が良いところにいて、決めてくれたので、ほぼ輝のゴールかなと思う。(連戦でのフル出場は大変だったと思うが)自分は運動量が持ち味なので、連戦の中でどれだけ動けるのかというのが監督からも求められていると思ったので、キツかったが、そこは役割として果たそうと考えていた。(昨年のアミノバイタルカップでは悔しい思いをしたと思うが、今回大臣杯出場を決めた感想は)素直に嬉しい。4年間ずっと全国大会に出れなくて、自分たちの代で、最後のチャンスで勝ち取れたというのはすごく嬉しい。(次戦の意気込み)2日空くので、しっかりリフレッシュして決勝に進めるようにチーム全体でまた気を引き締めてやっていきたい」

◆角井 栄太郎(仏4)
「(全国大会の出場が決まった今の気持ちは)全国が決まったことは素直に嬉しいが、4位で行くのか、1位で行くのかというのはある。そこはもう一度全員で気を引き締め直して1位を目指したい。(前期の終盤に出場機会がやや減った中で、今大会は3試合先発。アミノバイタルカップにかける想いは強いか)アミノバイタルだというのもあるし、自分は前期の筑波戦で退場してしまった。その時に大塲と中原から『アミノバイタルは全部出て一緒に全国に行こう』と言われていた。約束を守ろうと思って強い気持ちでやってきた。(チームとして久々の無失点勝利となったが)この大会を通して無失点を狙っていたが、そう簡単には行かない。結果的に失点はあったが、今日の試合を無失点で抑えたことで、、ここからもう一度ゲームの入り方や終わり方がチームを通してわかったと思う。ここから無失点を続けて行きたい。(ボールをキャッチした際に一回転する狙いは)どこの試合でも後ろを確認しながらやらないと取られてしまう。中村航輔(日本代表・柏レイソル)とかもやっているので、意識してやっている。(次戦に向けて)リーグ戦では自分が出て負けている相手なので、もう一回(借りを)返してもう一コマ進めるようにしたい。一戦一勝を掲げているので、それをしっかりできるようにやっていきます」


◆須藤 皓生 (営4)
「(今日の試合を振り返って)天候も暑くて、でもこの試合にさえ勝てば全国へ行けるので、とにかく全てをかけてやろうという話をしていて、自分たちのやるべきことをひとつひとつやっていけば結果がついてくると信じてやったので、勝てて良かったと思う。(今日意識したこと)暑くて、集中力が切れる時間を作ってしまうと失点に繋がってしまうので、集中力を欠いたプレーをしないようにというのを心掛けた。でもそれがしっかりとできていたかと言われるとできていなくて、これは次への課題だと思う。(試合前にどんな指示を受けたか)前線の選手を動かしながら、自分が守備をしやすいようにやって、自分のゾーンを空ける事がないように守備していけということを言われた。(早大戦以来の完封勝利だったが)ここ最近の試合ではいつも先に失点をしていて、自分たちは守備から入ろうと言っていつも試合に臨んでいるにも関わらず、こうして失点が続いていたことは、情けないと感じていた。だからどんな形でも良いので、良い守り方をするというよりはとにかく粘り強くやるということを意識して、今日は抑える事ができた。(自分のスローインから3点目が生まれたが)前半、何本かスローインの場面があったが、室町とあまり合っていなかった。だからハーフタイムで話し合ってイメージを共有したら、後半最初のスローインがゴールに繋がったので良かったと思う。普段からどんなところに投げたら良いかというのは室町と話すようにしている。(昨年のアミノバイタルカップでは悔しい思いをしたと思うが、今年大臣杯の出場を決めた感想は)とにかくホッとしている。大臣杯には絶対行きたかったので、出場を決められて良かったという気持ちと、昨年は自分のミスで負けてしまい、先輩たちに迷惑をかけて、今年もチームに何か貢献できているかといわれるとできているとは言えないが、チームの一員として全国大会に出られるというのは非常に嬉しい。(次戦への意気込み)まだこの大会は終わっていないので、次も勝って、駒大のやるべきことをやって、しっかり戦えるように準備していきたい」

なお、準決勝は7月21日、味の素スタジアム西競技場にて14:00より法大と対戦する。

◆味の素スタジアム西競技場
〒182-0036 東京都調布市西町290
京王線「飛田給」駅より、徒歩5分、または西武多摩川線「多摩」駅より、徒歩20分

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