• 三大駅伝初出場となった紺野=海山道駅付近で(加藤桃香撮影)

  • 初出場ながらチームに大きく貢献した片西=津駅付近で

  • ラストスパートをかける伊勢=JA松坂本店付近でで(小倉笑香撮影)

  • 安定感のある走りで力強さをみせた大塚=伊勢神宮付近で(加藤桃香撮影)

全日本駅伝返り咲きならずも、次に繋がる4位!

[陸上競技部]第48回全日本大学駅伝対校選手権大会(2016年11月07日 05時54分)

第48回全日本大学駅伝対校選手権大会が11月6日、愛知県熱田神宮〜三重県伊勢神宮の8区106.8kmで行われた。結果は以下の通り(シード獲得校のみ)。

1区の工藤は早大、東洋大と終始先頭争いを繰り広げたが、東洋大の最後のスパートに離され3番目にタスキをつなぐ。2区・西山は順位を落とす場面も見られたが巻き返しを図り3位を維持した。しかし、3区で三大駅伝初出場となった紺野が速いペースで追い上げてきた後方グループの勢いにのみこまれ、順位を6位まで落としてしまう。地元ロードを走ることとなった下。出雲駅伝に続き力強い走りを見せたが順位を一つ上げるに留まった。5位でタスキを受け取った中西も前を走っていた山学大を抜く力走。6区は片西。前を走る中学大に一気に追いつき、後半でさらに突き放した。7区を走った伊勢も粘り強く走りきり3位をキープした。アンカーの8区を担ったのは大塚。山学大の留学生ランナーに抜かれ一つ順位を落としたが自身の設定タイムを30秒近く上回る好走を見せ4位でフィニッシュした。8人中4人が三大駅伝初出場というフレッシュなメンバーが経験を積んだ今大会。大八木監督が「箱根は狙います」と宣言するなど、出雲に続いて表彰台を逃したものの箱根駅伝につながる4位となった。


★総合成績★
1位 青学大 5:15:15
2位 早 大 5:16:11
3位 山学大 5:16:50
4位 駒 大 5:17:41
5位 中学大 5:19:36
6位 東洋大 5:19:49
シード校のみ掲載


★個人成績★ 
1区 工藤有生(政3) 43:47〈3〉(3)
2区 西山雄介(経4) 38:49〈7〉(3)
3区 紺野凌也(歴3) 28:13〈12〉(6)
4区 下史典(経2) 41:13〈4〉(5)
5区 中西亮貴(地3) 35:42〈8〉(4)
6区 片西景(地2) 36:23〈6〉(3)
7区 伊勢翔吾(経2) 35:21〈6〉(3)
8区 大塚祥平(営4) 58:03〈3〉(4)
※☆は区間賞、<>は区間順位、()は総合順位

◆大八木弘明監督
「(今日は)箱根に向けて若い選手が経験を積めた。2年生を試すことができた。(収穫は)5区以降の2年生が後半に粘れて、20kmもなんとかやれそうというのが見えた。若い学年はよく頑張ってくれたが3年がよくない。下も、もうひと頑張りしてくれればエース格までいける。(特によかったのは)6区の片西。20kmにつながる走りができたと思う。前半つっこんでも後半突き放せた。本人も気持ちよく走れたと思う。(4年生の2人は)悪くはなかった。無難にまとめてくれたという感じ。(想定外は)3区と5区。(4位は)やっぱり悔しい。うちにもプライドがあるし、3番以内に入りたかった。(箱根に向けてのチーム状態は)70%くらい。少しずつ出来上がって来てるかなという感じ。(今後は)中堅の2年、3年がもっと力をつけていけるようにしたい。もう一回駒大らしい選手をつくって、2、3年生がもう一皮むけられるようにつくっていきたい」

◆藤田敦史コーチ
「(今日の総評は)3番に入りたかったというのが正直な感想。これから箱根まで時間があるので、その部分をチーム全体として強化をして箱根に向けて戦えるチームを作らなくてはならない。(今回良かった選手は)やはり大塚。昨年よりも早いタイムで一色(青学)に迫るタイムを出した。結果的に見て、あの状況の中であの走りは本当に力がなければ出来ない。その中でやってくれたというのは非常に良かった。(若手の選手や初出場の選手が多かったが)初めて走る選手に全日本駅伝を経験させることができたということは非常に収穫だった。片西はラストスパートをかけ、後ろを大きく引き離したということは今後駅伝につながるなと思った。ハイペースの中でもあの走りができればこちらも箱根でも使いたい気持ちになる。(箱根駅伝に向けて今後の意気込み)やはり戦力から見ても、青学が頭一つ抜けていることに変わりはない。しかし、戦力的には駒大とさほど変わらない早稲田がここまで青学を苦しめることができたのは、前半の流れが良かったからだと思う。だから、駒大も前半の流れをしっかり作ることで今日の早稲田のような駅伝を作ることができる。また、そうゆう存在にならなければ駅伝自体がつまらないものになってしまう。これから2ヶ月しっかりやっていく」

◆工藤有生(政3)
「(今日の調子は)合宿もしっかりできていたので、自信をもって良い調子でいけた。(監督・コーチからは)様子を見て行くように言われていたが、ペースが遅かったので無視して行った。(初めての1区だったが)やはり駆け引きがあって難しいと思った。(他大のエースと走ってみて)自分も戦えるという自信がついているので、次に生かしていきたい。(昨年と比べて成長した点は)ラストの切り替えができなかったので、昨年に比べたら成長したといえる点はないかもしれない。(目標にしていたことは)区間賞を狙っていきたかったがだめだった。(初出場の選手が多いチームだったが雰囲気は)みんな自信をもって走っていた。(箱根に向けて)個人では区間賞を狙って、チームでは優勝を目指して頑張りたい」

◆西山雄介(経4)
「(今日は)出雲駅伝で失敗してしまった分、全日本駅伝ではしっかりとした走りをしようと思っていた。今回は順位についてはもちろん、初出場の選手が多かったので4年生としてふさわしい走りで負担を無くそうと考えていた。(初出場の選手については)全体的に後半にかけて粘りのある走りをしてくれたが、前半で抑えすぎだと思った。しかし、初出場は良い経験になって次に活かせると思うので、今回駅伝で走ったことを忘れずにジャンプアップしてほしい。(昨年の走りと比べて)昨年は抜かれてから粘りの走りができずチームに迷惑をかけてしまった。今年は抜かれてからもしっかりとした走りで粘れたと思うが、箱根でエース区間を走るには中間走に課題があると感じた。(留学生選手と競り合っていた時は)出られたらそのままついていこうと思っていたが、予想よりペースが上がらなかったので、様子見て自分から攻めていった。(箱根駅伝に向けて)出雲、全日本と悔しい結果に終わってしまった。全日本より長い距離を走るのでこれからしっかり走り込んでいく。2ヶ月間、優勝のためにやれることを全てやって、箱根で出し切れるようにしたい」

◆紺野凌矢(歴3)
「(今日は)ここまでの調子はすごく良かったが、いざ走ってみると前半から体が動かなかった。初駅伝で気負ってしまい硬くなってしまった。(初の三大駅伝出場だが)3区という前半の区間だった。監督が自分の気持ちの強さをかって選んでくれた。どんな順位できても、強気で前を向いて走ろうと思っていたがその期待には全く応えられなかった。不甲斐ない走りをしてしまった。(監督からは)前半は落ち着いて入って、勝負は後半からだ、と言われていた。(走っている時の心境は)あまり覚えていない。とにかく必死に走っていた。(箱根を見据えた今後への意気込みは)今回失敗してしまったので、箱根の出場は厳しくなると思う。一度駅伝を経験できたことは気持ちの余裕にもなると思うので、同じ失敗を繰り返さないようにしたい。箱根前のハーフマラソンでしっかり結果を出して、チームに貢献する走りができるよう頑張りたい」

◆下史典(経2)
「(今日の調子は)調整も出来ていたので、良かったと思う。(監督・コーチからは)3位以内の順位でしっかり襷を渡せるように、後半上げていくよう伝えられた。(地元での開催は)沿道にもたくさんの人が来てくれていて、それが力になり走ることができた。(昨年と比べて成長したところは)夏合宿で去年はBチームだったが、今年はAチームで練習することができたため、スタミナがついて自分の中では自信を持ってレースに臨めた。(箱根に向けて)距離も延びるので残りの期間で調整をし、合宿でももう一度練習を積んで、主要区間を走れるように頑張りたい」

◆中西亮貴(地3)
「(今日は)練習ができていたので、自信を持って臨めた。初めての駅伝ということもあり、思い切っていこうという気持ちだった。(監督からは)練習は出来ているから自信を持っていこうということと、後半上げていけばよいと言われていた。後半を意識して走った。(後半はどうだったか)前半ゆっくり入りすぎて前と少し離れてしまった。後半詰めることができたが、もっと前と詰められればよかった。(駅伝初出場だったが)駒大のタスキをかけることへのプライドを持って走ろうと思っていた。納得のできる走りはできなかった。もっと中央学院との差を広げて、先頭との差も縮めたかった。(箱根駅伝に向けて)出雲5番、全日本4番と悔しい結果になってしまった。箱根まで期間はあるので、力をつけるためにもしっかり練習していきたい。チームで意識を高めて、箱根優勝を目指したい」

◆片西景(地2)
「(今日は)夏合宿からしっかり練習できていたので、自信を持って行けた。(監督からは)デビュー戦だが、緊張せず自信を持って行けと言われていた。(駅伝初出場だが)出雲までは、2年生の中で下しか駅伝を走っていなかったので、自分と伊勢がしっかり走って学年として一段階上がっていきたいという気持ちがあった。つなぎ区間なので、区間上位の走りをしたいと思っていたが、納得の出来ない区間順位だった。(順位を1つ上げる走りをしていたが)順位を上げられたのは最低限のことで、後ろの山梨学院との差をもっと広げたかったということが反省。(箱根駅伝に向けて)走ることが出来れば初出場となるが、全日本の反省を生かして優勝に貢献できる走りをしたい」

◆伊勢翔吾(経2)
「(初めての大学駅伝だったが)あまり緊張すること無く始めらた。しかし、もっと結果を求めたいというのがあった。(駒大のリードを広げたが)結果としては区間6位で、区間3位以内に入れたわけではない。駒大は区間3位以内の走りをしなければと思った。(監督からは)前半抑えて後半はしっかり上げろと言われていた。実際は前半で入りすぎて、後半上がれなかったが、全体としてはまとまりがある走りができたと思う。結果は区間6位で達成感はあまり無い。(中谷選手の欠場についてチームは)かなり前の練習の段階で無理そうなことはしっかり皆分かっていたことなので、動揺はしなかった。(大塚選手に襷を渡す時の心境は)今回結果のタイムが良かったように、頼れる先輩なので、そこは皆でしっかり繋いでいけばやってくれると思っていた。(箱根までの課題点は)区間の距離が長くなってくるので、しっかり対応していきたい」

◆大塚祥平(営4)
「(今日は)前半追い風で、ペース早くいけるなという感じがあった。実際に設定タイムより30秒早く走れた。15kmから登りもある中でペースがそこまで落ちることはなかった。(去年との違いは)去年はタイムよりも1分先を走っていた早大を追いかけて順位を上げることを目指していた。今年はニャイロ選手(山学大)に抜かれてはしまったがタイムにこだわっていけて、思うより走れた。(監督からは)単独走になるだろうということと、気温が高いことを言われていたので、後半粘っていけるようにと言われていた。(箱根に向けて)あと2ヶ月を箱根に合わせて、納得のできるような走りをしていきたい。箱根では自分はやはり高校からの目標であり、重要区間でもある5区を走りたい。5区の準備はまだ具体的にしているわけではないが、合宿などでしっかり準備していきたい。チームとしてはしっかり優勝争いに食い込めるように一丸となって頑張っていく」

※掲載が遅れましたことをお詫び申し上げます。

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