• 松谷は鬼気迫る表情で、相手を突き押す=松ヶ根部屋で(齊藤太一撮影)

  • 四股を踏む松谷=松ヶ根部屋で(齊藤太一撮影)

  • 若手力士は黙々と稽古する=松ヶ根部屋で(齊藤太一撮影)

OB松谷、松ヶ根部屋での奮闘

[相撲部]松ヶ根部屋訪問(2008年04月07日 20時57分)

大相撲の西幕下25枚目で活躍している、相撲部OB松谷裕也(05年度卒)の所属する松ヶ根部屋(千葉県船橋市)を7日訪問した。大学相撲とはひと味もふた味も違う大相撲の厳しさが、随所に見られた。
 元大関・若嶋津が親方の松ヶ根部屋。稽古場に入ると、湿っぽい熱気が記者を襲った。力士の汗が稽古の熱で蒸発して、気温が上がっているようだ。年上の力士は若手を叱咤しながら指導する。若手は砂まみれになりながら、稽古に励む。稽古は6時半頃から始まり、10時前まで続いた。松谷はすり足、取組をこなし必死の稽古を積んだ。11時頃から昼食となり、ちゃんこ鍋を力士が囲む形で年長者から食べる。魚のだしが効いた鍋や、オムレツは味わい深い一品。記者も一緒に頂き、一気に腹が満たされた。
 最近、何かと話題の多い大相撲界はシビアで、生ぬるい世界ではなかった。松谷は鋭い突き押し、出足の相撲を見せ、5月の夏場所に期待がふくらんだ。

◆松谷裕也
「プロに入って3年で、そろそろ上(の地位)に向かっていかないとね。突き押しで最初から攻めないと、絶対勝てない。この頃は身体が動いて、割といい稽古ができてるよ。速い突き押しができたら、相撲が広がる。止まったら負け。最近は腰が重かったけど、腹筋や背筋したらよくなった。初場所終わってから、はやりの酸素カプセル(ベッカムカプセル)にも入ってるし。頭がすっきりして、短時間でもよく寝た感じになる。今年はまだ1場所4勝しかしてないから。勝たないと」

【プロフィール】
松谷裕也(まつたに・ゆうや)
1984年2月9日福岡県生まれ
大分・宇佐産業科学高出、05年度仏教学部仏教学科卒業
大学後輩の高田在秀(現日本通運)と同じ出身高校
177㎝128㎏
第82回東日本学生準優勝
第34回東日本学生体重別3位

なお来場所、大相撲夏場所(幕下)は5月11日~25日に両国国技館で行われる。
■アクセス
JR「両国」駅から徒歩5分。


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