世界という舞台でみせた『闘志あふれるプレー』・田中 信成(駒澤4年)

[ユニバーシアード2003]中国戦・今日のヒーロー(2003年08月26日 22時00分)

今日の試合後、キャプテンの岩政はこんなコメントを残した。「ノブが体を張って頑張ってくれるとチームがのってくるところがある」。田中信成、彼には誰にも負けないものをもっている。両足から繰り出されるダイレクトパス、これも必見だがそんなものより彼には誰にも負けない「ハート」がある。その闘志あふれるプレーはチームに最後まであきらめない気持ち、勝利への意欲をかりたててくれる。
 この試合、負傷退場したシーンもまさにその象徴的なプレーだった。どっちが届くかわからないルーズボールを彼は精一杯チームのために取りに行った。本当にキツイ場面で一歩足をだせば届くボールに足を出せる選手はそういない。しかし、彼はそれが出来る男だ。だから駒澤でも信頼され、ユニバでもたった何ヶ月かの間でレギュラーを勝ち取った。田中はいつも「ガツガツした潰し役になりたい。それしかできないから。ただ頑張るそれだけです」という。今日はその『闘志』がチームに乗り移りPK戦を気迫で乗り切った。「PKの前に「ノブのぶんまで頑張ろう」と言って、みんなでその分頑張ってくれましたよ。感動しましたよ。ちょっと涙流すのがはやかったですけど、あのノブの痛々しい姿をみると…、どうしようもなく出てきましたね」(西田監督)という監督の言葉が田中の存在の大きさを物語っている。ケガをしてしまい残念ではあるがケガの様態をみると準決勝、決勝の出場は無理のようだ。しかし、田中の『闘志』はPK戦をみるかぎりチームのなかで脈々と生きていた。

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