• チームの「紅一点」。左から、今井、茂木、中原=駒澤大学玉川キャンパスサッカー場で(宮下 響撮影)

新年初企画!マネージャー対談【前編】「マネージャーだからこそ…」

[サッカー部](2018年01月24日 00時56分)

年が明け、新シーズンに向けて本格的に始動した駒大サッカー部。今回は、獅子吼の男たちを支えるマネージャーの茂木まどか(営3)、中原早絵(G2)、今井雪花々(G1)に話を伺った。(聞き手:宮下 響)


−自己紹介をお願いします
今井(以下:今):今井雪花々です。めっちゃ緊張してます。
中原:(以下:中):中原早絵です。マネージャーを続けて6年目になるので、こういった機会をいただけて光栄です。
茂木(以下:茂):茂木まどかです。うまくしゃべれるかわからないですが、よろしくお願いします。

−高校時代の部活は
今:駒澤大学高校(以下:駒高)でサッカー部のマネージャーをしていました。
中:私も駒高でサッカー部のマネージャーをしていました。
茂:私は吹奏楽部でした。

−駒大サッカー部のマネージャーになろうと思ったきっかけは
今:最初はマネージャーをやらないと決めていたが、いろいろな人に進言されたりして自分の中でまた考えるようになった。高校の部活を1月に引退して、何かに打ち込みたいのと、目標のある生活をしたいと思ってマネージャーになることを決めた。
中:高校でマネージャーをやっている時に大学ではやりたいと思わず、絶対に遊ぼうと思っていたが、高校選手権の影響が大きかった。全国優勝を目指していたが、ベスト8で敗退してしまった。部活から離れて今までやってきたことを振り返って見たら、大学生活でも大きな目標に向かって行きたい気持ちがあった。自分はプレーできないけど、少しでも選手のそばでサポートして目標を達成したいという気持ちになった。また一から初心に戻って大学でもマネージャーをしようと思った。
茂:本当は高校の時にサッカー部のマネージャーをやりたかったが、自分の高校のサッカー部は女子マネージャーを募集していなかった。それでも憧れはあったので、大学でもやろうと思った。駒大に進学したのも、どうせやるなら強いチームでやりたいという気持ちがあったから。

−チームの第一印象は
今:最初ここにきて話したのがキャプテンの渡邉黎生(G4)さんとかだったので、すごく話しやすかった。
中:大人っぽい印象を受けた。高校の時はコーチとかが当たり前のことをいちいち言っていて、それをみんなが守っているからこそのまとまりがあったが、大学では自分たちが行動しなくてはいけないと練習を見ていて思った。自分の意志次第で変われるということを第一印象として思った。
茂:二人とも第一印象すごくない!?
中:駒高があったから、比較して考えられただけです(笑)
茂:私はみんな大きくてみんな速いなあと思った。練習をピッチのすぐそばで見ていたらすごく速い印象だった。

−マネージャーの主なお仕事は
茂:ピッチ内だと、基本水を運ぶ。
中:試合中も常に次のハーフタイムに向けて準備をしている。時間を測って、「何分になったらこれをやる」というのをあらかじめ決めて、タイミングよくボトルやゼリーを用意する。
茂:試合の時はいろいろな準備…とか(笑)
中:選手のユニホームをたたんだりとか。
茂:練習だと、基本水を運んでる(笑)夏だとすぐに水がなくなるから、めっちゃ大変。練習毎にボトルを置く位置を変えたりしている。グラウンドではボトルのことを考えてる。
中:あとは、けが人が出た時に、アイシングを作ったり。練習後にもアイシングが必要な場合があって、あらかじめ作っておく。
茂:ピッチ外だと、使ったビブスの洗濯をしたりしている。ビリビリのゼッケンは全部雪花々が縫ってくれている。私たちは最近やってないけど(笑)
中:1年性がビブスをやるっていう流れがある。ピッチ外のものは分担してやっていますね。時期によって仕事量の差が激しい。あらかじめ予測をしないと大変。
茂:リーグ戦の登録手続きとか、チームの継続手続きをしたり、チームの運営に関わる事務もこっちでやってます。
中:それが一番責任が重いというか、練習してきた選手も、それがなければ意味がないので。ちゃんとやらなくてはって思う。

ー主務さんに話を聞いた時に、遠征先の宿を予約していると伺ったが
茂:私やってる!それも、スタッフと相談してホテルと連絡を取って、夕食の時間やお風呂の有無を聞いたり、部屋割りを決めたり…

−部屋割りを決めるのは大変じゃないですか?
茂:楽しい!!すごい楽しくて!「こことここは絶対一緒でしょ〜?」とか合わせていくのが面白くて(笑)
茂:でも一番大変なのはお金だよね?
中:お金かなあ。やっぱり一番はお金。ピッチ外のことは幅広いと思う。

−一番辛いことは
茂:辛いと思ったことは私はない。
今:仕事関係で苦だとおもったことはない。
中:それ(仕事)があると思って入部してるので、覚悟はできている。
茂:辛いとはまた違うけど、夏の時にマネージャーだけでは水が回らないんですよ。すぐなくなると選手に迷惑がかかるじゃないですか。そういう時は他の人の手を借りなくてはいけないのが、しょうがないけれど、申し訳ないというかしんどい。
茂:あとは、部室が寒いこと。一番今辛い(笑)
一同:(爆笑)
今:勝てない時期とか、「どうしたら勝てるんだろう」とか、「どういう風にしたらいいんだろう」と考えるのが嫌ですね…。
中:プレーしないからこそ、どうやったらもっと良くなるのかというのが…。
茂:気持ちの面で辛いよね…。

−普段から心がけていることは
茂:私は、後輩が二人来てくれたので、私ばっかりが仕事をやっていたら次につながらない。うまく仕事を二人(中原、今井)に振り分けて、状況を確認したりしなくてはいけないと思う。二人の様子を見ていかなくてはいけないと思うようになった。
今:今後後輩が入ってくるかもわからないので…。いなくても、一人でもやっていけるように上級生の二人がやっていることを見るようにしている。
中:マネージャーも選手に良い影響を与えようと思っている。プレーしないぶん、選手が気がつかないこともあると思う。ちょっとしたことでも思ったことを伝える。

−主務・菊地晋平(G3)、副務・初見祐介(G3)との関係は

中:私は二人とも学部が一緒で、授業を一緒に受けたりもしていたので、主務・副務になる前から話しやすかった。2人になって安心した。

茂:今までの主務・副務は全員年上だったが、ここにきて初めて同期になった。前から二人とも仲が良いので、やりやすいと思っている反面、それが悪い方向に行ってしまう時も…。同年代で仲がいいからこそ、言い合いになってしまってちょっと揉めちゃうこともあるかな…。言いやすい分、言い過ぎちゃうかな…

今:前よりも話すようになって、近くなった感じがしますね。

茂:でも、(関係が)良いか悪いかで言ったら良いと思う。

−チームの中での立ち位置は

今:選手とスタッフ・主務・副務を繋げる役割だと思う。選手の意見をマネージャーとして意見を伝える役目があると思う。でも、マネージャーはあんまり目立ってはいけないし、空気的な存在になりたい…(笑)もちろん良い意味です!(笑)マネージャーがいないと成り立たないけど…でも…なんか…。

中:でもわかる!「私たち3人がいなかったらどうなっているんだろう」って時々考えることがあって、男の子が多い中で3人だけ女子じゃないですか。感覚も多分違ってるし、選手が辛い時や大変な時に、選手同士で言うよりは、マネージャーから言った方がまた違う受け取り方もあると思うから…。

茂:それは先輩とかから言われてきたね…。「マネージャーから言った方が効くよ」って。


−嬉しいと感じることは

茂:細かいんですけど、水のボトルを3人で動かすときに、次の練習を予測して、それぞれの動きを支持してそれがハマった時はすごく嬉しい。3人いるから「こうしたら早く動けるかな」とか試して成功した時は本当に嬉しい。あと、ボトルの飲み物の移し替えがうまく行った時!あとは、「ありがとう」とか言われた時はやっぱり嬉しいね。

3人:(納得の表情)

中:下のカテゴリーで頑張っている選手たちの成長の過程を見られた時かな…影で頑張っている姿を見てるからこそ、(トップチームに)上がって、活躍してくれたら嬉しい。


−昨シーズンで言うと?

中:私はIリーグ(インディペンデンスリーグの略。トップチーム登録以外の選手が出場するカテゴリー)に結構行っていて、玄徳(横山玄徳(歴2))や、何人かの1年生がトップチームで試合に出てくれた時は嬉しかった。玄徳がスタメンで出てくれた時は本当に嬉しかった。

茂:私は直道さん(荒木直道(経4))かな。最初はCチームでやっていて、社会人チームに登録されていた。そこでキャプテンをやって、3年の終わりくらいからトップチームに合流して最後は試合に出ていたので…。努力がすごい。そういうのが嬉しいなあって。

今:影でコツコツやっている人が試合に出ると本当に嬉しい。眞砂さん(慶太郎(商4))が途中出場で出た時(20節・東国大戦)は本当に嬉しかった。

茂、中:そうそう!それそれ!

−マネージャーの経験で、人生に活かせるポイントは

茂;先を見て動けるようになる。先輩が先取ってやっているのを見ていたので、自分のことにおいても予定の調整を今までより考えるようになった。これから社会人になっても、締め切りを守るというのは基本的だけどブレずにできると思う。

今:周りを観れる癖がついた。人数が多いから、「こう言う人はこう言うタイプ」と言うのがわかるようになった。人との接し方をこれからも考えられると思う。

中:選手に手伝ってもらうときに私が指示をしたりするときに学ぶことがある。なんか人を動かす力が人生に生きると思っていて、社会に出ても人とコミュニケーションをしていく中で、それぞれの良さを生かして組織全体がうまく回ればいいと思うので、それを今後につなげたい。

−2018シーズンの抱負を

今:強い世代って、後輩がしっかりしている印象がある。先輩の足を引っ張らないようにしていけたらいいと思う。

中:今年は先輩がいるラストの年。先輩のいいところを学んでいって、先輩にも自分の意見を言ってチームをサポートしていきたい。

茂:今年は何をやるにしてもどんどんいい方向に進んでいけるような、明るいシーズンにしていきたい。私自身も明るくラスト1年、1日1日を大事にしたい。チームとしては、インカレに出たいです!大臣杯にも出たい!




後編は近日公開予定。後編ではマネージャーだからこその思い出や、サッカー部で一番のイケメンは誰…?といった内容に迫っていきます。

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