独占インタビュー・空手道部（福満美和子　佐藤愛美　若林梨沙）

[空手道部]空手選手として、大学生として(2004年06月17日 00時00分)

奥家沙都美、水野庸子という２大エースが卒業し、自身は今夏セルビア・モンテネグロ(旧ユーゴスラビア)で行われる学生世界大会の代表に選ばれるなど、飛躍の年を迎えた福満美和子（法３）。１年生ながら名門駒大のレギュラーの座を射止め、東日本大会団体組み手の部で３位入賞に貢献した佐藤愛美（国１）と若林梨沙（商１）。空手選手として、そして大学生として忙しくも充実した日々を送ると言う彼女たちの素顔に迫った。
３６５日あったら３６２日練習です
―今日はよろしくお願いします。さっそくですが、みなさんはどんな子供時代を過ごされましたか。
若林　自分はカエルを捕まえていました。あと山登りとか外で遊ぶコでした。やんちゃで、女の子の可愛い遊びがヤだったんで外で駆け回ってました、半袖短パンをはいて。
福満　いっしょです。田舎はそんな感じです。男の子と遊んでた野球とかサッカーとか。あとクワガタ捕ってた。そんな感じです。
佐藤　自分は女の子と遊んでる方が多かったです。女の子でした、普通の（笑）
―空手をはじめたきっかけは何ですか。
福満　私は地元のお父さんの友達が空手の先生で、「やらないか」って言われてスポーツ少年団に入らされてやってました。
若林　私は空手をやるつもりで道場に行ったんじゃなくて。親友が空手をやってたんですけど、親友が空手をやってるコを好きになってしまって。自分はそのコを見に行ったんですよ、道場に。そしたらなぜか道着を着てました。そんなすごい何気ないきっかけで始めました。
佐藤　お父さんと弟２人が先にやってて。で自分はなんか違うことやってたんですけど、道場の師範に「お前も空手やれ」って言われて空手の道に引っこ抜かれました。
―他のスポーツ経験とかはありますか。
福満　かなりあります！ちっちゃい時は野球。で陸上、水泳、そんな感じです。
若林　若林は水泳、陸上、ドッチボール、バスケくらいです。
佐藤　水泳、テニス、スキーぐらいです。
―高校時代はどんな感じでしたか。
福満　高校は忙しかったです。空手やってる記憶しかないんで、３６５日あったら３６２日練習です。
―では正月が・・
福満　（即座に）正月もないです！正月中は合宿で夏休みの３、４日間くらい。
若林　自分は充実してました！勉強も部活も最高でした。何もやり残したことはありません。ほんと充実してました！
―思い出とかはありますか。
若林　全部です！あ、思い出は一番はやっぱ部活ですね。スゴイよかったです。
佐藤　最初スゴイ辛かったんですけど、最後終わった時はスゴイああ、やってよかったなって思いました。
―なにが辛かったですか。
佐藤　休みもなかったし、練習もスゴイ辛かったし。学校が栃木だったんで寮生活してて。『宇都宮の刑務所』て言われてました（笑）
大学は自分でやらなきゃいけないっていうのをわからしてくれる
―駒大をなぜ志望されたんですか。
福満　高校がきつかったんで、なんか大学はもういいかなと思ったんですけど。でもインターハイ終わって、なんかやり残したところがあって駒大から来ないかって話があって、色々話を聞いてると楽しそうだったので決めました。
若林　強い先輩たちがいっぱいいたんで。 いろんなとこ考えましたけど、一番なんかこう周りを信頼してできそうだったんで。（高校の）監督も駒大だったんでそれもかなりありますね。
佐藤　自分もいっしょなんですけど、いろいろ大学（の大会）の結果とか見てて、常　に上位に駒澤の名があったから、強いところにいきたいと思って、師範や周りの人の勧めとかもあって駒大を選びました。
―いまは高校の時に比べて自由ですか。
一同　全然自由です！
－佐藤さんと若林さんは高校と大学で変わったことってありますか。
佐藤　高校ん時はやらされてる部分もいっぱいあったし、アレしなさいコレしなさいって言ってくれる人がいたけど、大学は自分でやらなきゃいけないっていうのをわからしてくれる感じです。
若林　高校は自分で動かなくても周りが色々言ってくれたんで、ああそうすればい　いのかって考えて動くっていう。考えて自分が動くっていうことをあまりなかったんですけど、大学では自分が何もしなければ周りは何も言わない。なので自分で切り開いていかなきゃいけないってわかって、自分というものを持って大事にしていかなきゃいけないなと思いました。
―福満さんは、去年奥家さん、水野さんという２大エースがいましたが、今年は世界大会の代表に選ばれるなど飛躍の年となりましたが、心境の変化はありますか。
福満　去年、おととしは２人強い人がいて、みんなに言われたことは「２人いるんだ　から思いっきりやりなさい」って言われてて、「負けても勝ってもいいから１年生だし、２年生だし」って言われてたんですけど、やっぱり２人が抜けると大会ごとに気持ちがあせったりとか不安なところがありました。でも今年は４年生が中心となって一致団結で頑張って生きたいと思っています。
―大石師範はどんなひとですか。
福満　師範はすごいね。
若林　いい人で自分たちのことをわかってますね。抑えつけないで、みんな成長させるって感じ。人間的にも尊敬できる。
佐藤　師範の喜ぶ顔が見たい。
福満　そう、見たい。胴上げしたい。
空手してなかったらなにやってるかわかんない
―他の学生がサークルを楽しんだりしているのを見てうらやましいとか思うことはありますか。
福満　思わないです。なんか空手をやりに 来てるっていうのも一つだし、思う時は思　いますけど、でも自分たちはそういう人たちじゃ絶対できない経験をさせてもらってるんで。なんか違う面で充実してるんで空手してなかったらなにやってるかわかんない、休みとかね。
―勉強などを含めた大学生活はどですか。
福満　勉強は・・文武両道できるようにがんばってます！
―空手をやってきた上で楽しかったことは何ですか。
福満　大学ってどうかわかんないですけど、１人１人夢が違ったりと団体で何かに向かうことってないじゃないですか。サークルはサークルでそういう仲間があるかもしれないですけど、部活はなんかみんな目標が同じなんで、スゴイ練習がきつくてもわかりあえる人がいたり。
若林　仲間ですね、仲間。
―空手部さんは仲いいですよね。
若林　はい、いつも一緒にいます。
佐藤　その中からまた礼儀とかも学べるじゃないですか。
―ところで休みの日はなにをしてるんですか。
福満　休みの日も動かない？
若林　自分寝てます、お昼まで。
佐藤　寝てます。
福満　私は逆に繰り出したいタイプ、ボーリングとか。
若林　自分、昼まで寝て、夕方から自分の時間を大事にする。家にいて本読んだり、音楽聴いたり、買い物一人で行ったりしますね。自分の時間はハッチャケなきゃやっていけないんで。
福満　たまに休みがあるからいいよね。
若林　そうですね。
佐藤　毎週休みだったら、多分…。
福満　なんか違うんだろうね。
もっともっと強くなれるように何事にも一生懸命になりたいです
―今後の目標を教えてもらえますか。
福満　全日本優勝もですけど、みんなが伸びればいいと思ってます。
若林　恵まれてる環境なんで、その環境を活かして出る大会を全部優勝したいですね。
佐藤　優勝することと、あともっともっと強くなれるように何事にも一生懸命になりたいです。 若林　あと師範の胴上げをしたい！
―最後に駒大生にメッセージをお願いします。
若林　なにをするにも自分というものをしっかり持っていれば何か開けると思うので、勉強にしろ遊びにしろしっかり自分をもってやっていってほしいです。
佐藤　なにか１つでも夢中でやれるものがあれば、絶対大学生活楽しいと思うので、何か１つ夢中になれるものを見つけてほしいです。
福満　ぜひ空手の試合を観に来てください！おもしろいんで。みんな勘違いしてるとこがあるんで、極真じゃないですよ！K-1とかじゃないですよ！（笑）
一同　お願いしまーす！
■福満　美和子（ふくみつ　みわこ）
Ｓ５８．１２．１９生 法学部法律学科３年
鹿児島県出身 鹿児島城西高卒 １６３ｃｍ、Ｏ型
好きなアーティスト　ＡＩ、ＰＵＳＨＩＭ
好きな食べ物　寿司
★７月にセルビアモンテネグロで行われる学生世界大会の日本代表
■若林　梨沙（わかばやし　りさ）
Ｓ６１．３．２生 経済学部商学科１年
長野県出身 松商学園高卒 １６３ｃｍ、Ｏ型
好きな食べ物　ベーグルパン、プリン
座右の銘　『一期一会』
主な戦績 インターハイ３位、選抜大会３位、全日本８位
今年度ナショナルチーム選手
■佐藤　愛美（さとう　まなみ）
S６０．７．２２生 文学部国文学科１年
東京都出身 宇都宮文星女子高卒
１７５ｃｍ、Ａ型
好きなアーティスト　ＥＸＩＬＥ、ＳＯＵＬ’Ｄ　ＯＵＴ
好きな食べ物　オムライス、アイス
座右の銘　『一世の雄』
主な戦績 インターハイ個人組手準優勝　 　　　　　　　
世界ジュニア・カデット大会出場（個人組手の部）
今年度ナショナルチーム選手