• 区間賞を獲得した馬場=津駅付近で(田中碧撮影)

  • 其田は主将らしい力強い走りを見せた=鼓ヶ浦駅付近で(曽根彩花撮影)

  • エース区間である2区で快走する工藤=南福崎交差点付近で(大木菜美撮影)

5連覇ならず...意地の3位!

[陸上競技部]第47回全日本大学駅伝対校選手権大会(2015年11月01日 14時42分)

第47回全日本大学駅伝対校選手権大会が11月1日、愛知県熱田神宮〜三重県伊勢神宮の8区間106.8kmで行われた。結果は以下の通り(シード獲得校のみ)。

★総合成績★
1位 東洋大 5:13:04
2位 青学大 5:14:08
3位 駒 大 5:15:33
4位 早 大 5:15:36
5位 東海大 5:17:42
6位 明治大 5:17:51
シード校のみ掲載

★個人成績★ 
1区 中谷圭佑(経3) 43:19<4>(4)
2区 工藤有生(政2) 37:52<2>(2)
3区 西山雄介(経3) 27:52<10>(3)
4区 其田健也(営4) 41:00<4>(4)
5区 下 史典(経1) 34:59<8>(4)
6区 馬場翔大(商4) 35:39<1>(4)☆
7区 高本真樹(経2) 36:13<9>(4)
8区 大塚祥平(営3) 58:39<3>(3)
※☆は区間賞、<>は区間順位、()は総合順位

 前人未到の5冠がかかった全日本駅伝。1区・中谷は前半青学大の一色や東洋大の服部勇馬と競り合う。残り3kmで早大の中村が仕掛け、一色、服部、中谷が後を追う。負けじとラストの1kmでスパートをかけるも4位でタスキリレー。エース区間を走るは工藤。引き離された距離を5.7km地点で先頭集団の4秒までに詰め、区間2位の快走。西山は苦しい表情を堪えつつ早大の木村と3位争いを繰り広げるも順位を一つ落とし、3位でタスキをつなぐ。4区其田も早大の武田と白熱した攻防を繰り広げるも4位と苦しい結果に。5区は1年生ながら駅伝初参戦の下。先頭との差を詰めることはできなかったが順位を保つ。6区の馬場は安定した走りで先頭を捉え、追い上げていく。3位の早大との差を約14秒まで詰め、堂々の区間賞を獲得。7区高本も駅伝デビュー戦。3位早大に遅れをとるものの、懸命に後を追う。4位でタスキを受け取った最終走者の大塚は、勢いに乗り早大に食らいつく走りで3位でゴール。
 5連覇に及ばず、悔しい結果になった。

◆大八木弘明監督
「(総評は)3区の流れが厳しかったが、距離が離されなければ面白かった。下は初出場で緊張していたのか、後半の伸びが良くなかった。高本も同様に後半の伸びがまだまだだった。西山はプレッシャーに耐えられなかったのではないか。馬場は良かった。大塚はかろうじて逃げることができたというところか。(他大は)東洋大はミスなく完璧だった。全日本はミスしたら勝てない。(配置について)3・4区間の配置はミス。もう少し慎重に考えてやるべきだった。(箱根へ)中堅の底上げをしていきたいし、箱根に向けて下・高本らが20kmをいいペースで走れるようにしていけたらいいだろう」

◆其田健也
「(今日を振り返って)東洋大と比べてラストの1kmが全体的に走れなかった。主将として流れを変える走りができず、まだまだだと感じた。(全日本初出場だが)5連覇がかかっており勝ちたいという思いがあった。事前にある程度イメージはした(監督からは)前と差があったので、自分の走りをするように言われていた。(チームの状況)まだまだ勝ちに対するイメージが足りない。そこをもっと綿密にやっていかなければならない(初出場の下・高本は)いい経験ができたので、つなげていってもらえればいい。(箱根へ)全日本など負けているので箱根では勝ちたい」

◆馬場翔大
「(今日のコンディションは)悪くなかった。条件も良かった。(6区を任され監督からは)区間賞を狙うことを考えて走れといわれていた。そのことは出来たと思う。(区間賞をとった今の気持ちは)2年ぶりにとれて嬉しい気持ちもあるが、欲を言えば区間新記録を出したかった。(箱根駅伝に向けて)後半粘れなかったという課題もあったが悔いのないレースが出来た。箱根も最後の試合なので、しっかり悔いのないように終わりたい」

◆大塚祥平
「(調子は)出雲から良く、いい練習ができていたので、自信を持って今日は臨めた。(4位でのタスキリレーは)どの順位でもらっても気持ちは一緒。前と1分くらいの差だと聞いていて、狙えると感じていたので自分の走りをしようと思った。(3位でのゴールは)全日本は相性がよく、いい走りができればチャンスもあると確信していて、優勝を狙っていたので悔しい。ただ、4位と3位では僕の中では全然違うので、それはよかった。(箱根に向けての課題は)初めて駅伝を走った人があまりよくなかった。箱根は10人になるので、今回補員だった人も含めて、1人1人が自分の走りをできるようにしなければいけない。(箱根への意気込みは)3年連続になるので、今年こそはエース区間を走りたい。チームも総合優勝を狙っているので、勝利に貢献できるような走りをしたい」

◆中谷圭佑
「(今日の走りは)正直なところ区間賞を取りたかったが、取ることができず悔しい。それがチームの結果に影響してしまった。チームの順位を決める1区がしっかり走れなかったことは反省点だと思う。(レース展開は)1区に各校のエースがそろっていた。そのためどこまで勝負できるか、ということを考えていたが、ペースが上がったところでしっかり食らい付けなかった。予想していた最低ラインでタスキを渡せたのは良かったが、もっと良いイメージを持って走っていれば変わったと思う。(何度か仕掛けていたが)出雲の時のように後ろを離したいという気持ちはあったが、エースがそろった今回は通用しなかった。今回のレースを通して、まだまだ力がないことを痛感した。(区間配置について)4日前に知らされた。監督が区間配置について迷っていたので出雲の時よりも決まるのが遅かった。その分自分の中で準備が足りていなかったと思う。そういったところで自分の気持ちの弱さが出てしまったと思う。(青学大、東洋大に対する意識は)両校ともに1区でエースを使ってきたのでしっかり自分も駒澤のエースとして勝負できれば、思っていた。しかし、それを意識し過ぎてしまったことがチーム全体の結果に響いてしまったと思う。(副キャプテンとして)一昨年、昨年と比べて選手層の薄さとつなぎの区間が全く走れなかったことが課題だと思う。下の選手の力をもっとあげていかないといけない。(5連覇に対するチームの意識は)5連覇がかかっていたことと得意な駅伝であるということを意識し過ぎてしまった。(箱根に向けて)三大駅伝が2つ終わって優勝ができてないという状況に追い込まれているが、まだ時間があるのでいくらでも変われると思う。チーム全体で優勝を狙っていきたい」

◆西山雄介
「(今日のレースは)駒沢の5連覇がかかった試合だったが、その流れを完全に断ち切ってしまった。今日の敗因は自分の走りにある。チームに申し訳ないという気持ちと悔しい気持ちでいっぱいだ。(早大と競り合っている時の心境は)これ以上は順位を落とせないという気持ちがあった。しっかり競り勝つことを頭に入れて走った。(区間配置は)来年のために前半の区間を経験させたいという監督の思いがあった。結果的には最低な走りになってしまった。反省点と課題を一から見直し、しっかり立て直していきたいと思う。(出雲での走りと比べて)出雲で出た課題を全日本で修復し、自分の理想とする走りをすることが目標だった。しかし実際には出雲よりも悪い走りになってしまった。(今後の課題は)精神面、走力など全てを見直さなければならないと今回の駅伝を通じて痛感した。(箱根では)このような失敗を繰り返すことなく、チームに貢献できるように頑張っていきたい」

◆工藤有生
「(今日の走りは)東洋と並んで走る場面があって、やっぱり東洋は意識していたが、そこで自分の力不足を感じた。(区間は)一週間前から聞いていた。出雲の時は怖じ気づき、前半から調子が悪く後半も追い上げられなかったので、今度はそのようなことがないように意識してレースすることを考えていた。(監督からは)とにかく力を出してほしいと言われていた。(今後は)チームを見直してしっかり勝負できるような形にして、箱根駅伝に臨みたい」

◆高本真樹
「(今日は)自分的には悪くはなかったが、走り始めて体が動かなかった。初出場という緊張はなかったが、うまく走れずにチームに迷惑をかけた(初出場に関して)駒大で出る以上は優勝を狙う上でしっかり走らなければならないと思っていた(箱根へ)失敗したというのを引きずらずに切り換えてリベンジしたい」


◆下史典
「(今日の走りは)前半はリズムを作って中盤は粘り、後半は切り替えて走る、というのが自分のやるべき仕事だった。しかし前半のリズムを作れず中盤は粘れず、つなぎの区間である中間の区間で自分の仕事ができなかった。(初出場でしたが)出雲駅伝のメンバーから外れ、悔しい思いをした。その中で初めて出場して、出雲の分も走ろうと思っていたが、自分の力を発揮できなかった。(監督からはどのような指示が出されていたか)前半落ち着いて入り、中盤は粘って、後半は勢いのあるタスキ渡しをするように言われていた。(区間配置については) 水曜日に知らされた。(今後の抱負は)1週間後のハーフマラソンに初めて出場するが、そこでしっかりと結果を出して、箱根駅伝のメンバーに絡めるようにしたい。箱根駅伝に出場させてもらえたらしっかりと自分の走りをしたいと思う」

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