• ユニークな筋トレを行う選手=国立沖縄青年の家で(古田早季撮影)

  • シャドーボクシングをする高野(左)と清水=国立沖縄青年の家で(古田早季撮影)

  • ミットへ全身全霊の力を込め打ち込む湯本=国立沖縄青年の家で(古田早季撮影)

  • 男子と同様の練習をこなす浪床=国立沖縄青年の家で(古田早季撮影)

  • ボクシング部の偉大な母、西村マネージャー=国立沖縄青年の家で(古田早季撮影)

「今日の我は昨日の我に勝つ!」

[ボクシング部]沖縄合宿(2007年03月01日 13時33分)

 沖縄県渡嘉敷島で2月18日~27日まで合宿を行っていたボクシング部。春のリーグへ向けて、ハードな練習に取り組んだ。選手は朝5時半に起床し、まだ夜も明けないうちから合宿所のある山頂からふもとまでの坂道往復約2キロを走る。そして午前中は2時間、体育館で基礎練を中心に筋力アップを図るメニューをこなす。昼をはさみ午後は3時間、4つのグループに分かれた選手はボクシング場と体育館を使ってローテーションでマスボクシングなどの実践的な練習に励んだ。「今日の我は昨日の我に勝つ」と全員で復唱し、限界まで己を追い込むその姿からは只ならぬ気迫を感じる。しかしそんな中にも、熊本ヘッドコーチの考案したユニークな筋トレメニューなど選手を和ませる要素も取り入れ暖かな雰囲気で終始練習は行われた。空き時間には海へ泳ぎに行き、適度に息抜きも。ただ辛いだけでは終わらせない、それが駒大流なのだ。
◆譲れぬ想い
 「俺ら4年は誰もお前らに階級譲る気ないからな」。ミーティングでキャプテンの平井啓太(営4)は下級生たちに厳しい口調で話した。今年4年生は8人と多く、7階級全てを4年生で揃えることが出来る。しかし後輩もめきめきと実力をつけており「味方だけどライバル。意識する」と4年生は対抗意識を燃やしている。階級争いを制するのは誰なのか、もう一つの戦いにも要注目だ。
◆Wエース 清水、湯本
 ボクシング部の中核を担う不動のエース、清水聡(営4)と湯本隆広(営4)。4年生にとって最後のリーグ戦もあと1ヶ月程で始まるが二人は「自信はある。この合宿を通して自信がついた」と力強く語ってくれた。「あの二人は安定感があるね」と熊本ヘッドコーチからの信頼も厚い。「何があっても勝つ」。全勝優勝の一端を担う清水・湯本の闘志はみなぎっている。
◆プレーヤーの紅一点、浪床
 ボクシング部唯一の女子プレーヤー、浪床郁美(国3)。合宿でも男子に混じり、ほぼ同じ練習メニューをこなしていた。12月、初めての実戦の大会で顔にあざまで作ってしまった浪床は「もう実戦は辞めようかなとも思った」と悩んだそうだが「かっこいいボクシングが出来るようになりたい」と実戦を続けることを選んだ。春のオープン戦へ向け、黙々と練習する姿には男子顔負けのかっこよさがあった。
◆ボクシング部のお母さん
 4年間ボクシング部を見守り続けてきた西村涼子マネージャー(経4)。「彼氏と思って尽くす」雑用の一切を1人で引き受けてきた。合宿では仕事をしていて寝る暇がない事もあったという。言うことは言う。やることもやる。「怖いと思われても、誰かが言わなくてはいけない。時には甘やかしますけど(笑)」そう母のような優しい表情で選手への思いを語ってくれた。「うちの代が優勝に限りなく近いと思う」一緒にやってきた仲間の活躍を誰よりも楽しみにしているのは彼女かもしれない。だからこそ今回のリーグでの優勝が選手から西村マネージャーへの最高のプレゼントになる。

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