• 関東チアリーディング選手権大会。目標としていたノーミスの演技

  • 大会前のインタビュー、私たちの質問にも満面の笑みで答えて下さったブルージェイズのみなさん。(左から)松村さん、高野さん、菅埜さん(キャプテン)、関さん、大下さん

  • テーマは「アグレッシブ」。攻めの姿勢を全面に出した演技を繰り広げた

  • 関東予選通過のアナウンスが告げられ、見事JAPAN CUPへの切符を手に入れ、喜ぶ選手たち

  • 試合後の集合写真。今大会の自分たちの演技が納得のいくものだったか、全てはこの表情が物語っている=国立代々木競技場第2体育館前で

BLUEJAYS ”チアリーディング部”

[チアリーディング部BLUE JAYS]チアへの想い~関東選手権大会~(2004年07月04日 00時00分)

放課後、駒沢キャンパスの体育館から元気あふれる声が校内に響き渡る。BLUEJAYS”チアリーディング部”である。 応援ではなく、競技としてのチアリーディング。大会前、キャプテン・菅埜めぐみ(地3)をはじめとする5選手のインタビューから、チアリーディングにかける想いに迫る。
「憧れ」から「憧れられる」立場へ
今のチームの状態はどうですか?
菅埜 今のチームは とてもやりやすいです。新生チームで良い成績(今年5月に行われた全日本選抜)を残せたのでチームの雰囲気も良くなってきています。
松村 私たちが1年生のときと比べチーム内の雰囲気は変わりました。(1年生のときは)人数が少なくて…10人ちょっとだったので、大きな技もあきらめてたこともありました。
高野  前までは先輩に育てていただいていたという感じでした。でも今は、みんなで成長していっているという感じです。
2年生の二人はどうですか?
大下  先輩たちが良い相談相手になってくれます。なのでのびのびと出来ます。
関   まわりの2年生が支えてくれるので色々辛いことがあっても励ましてくれますし、味方についてくれるので感謝しています。でも高校のときとは違います。大学は全部自分たちで作り上げていかなければいけないから大変です。
みなさんがチアを始めたきっかけは?
菅埜 駒大高の時、(野球部が)甲子園に出場し、それを観に行ったときにチアを見てて楽しそうだと思ったのと、新入生歓迎会のときに見た演技がかっこいいなと憧れたからです。
松村 プロ野球が好きで、ジャイアンツのファイヤーガールに憧れてです。 
高野 高校で1年間やっていて。大学入って友達同士のつながりで入りました。チームはすごく良く、入って良かったです。
関  中3のとき、姉が行っている高校の文化祭で、チアの演技を見たときにやりたいと思いました。
大下 高校ときにダンスがやりたくて…チアがダンスと思っていて(笑)こんな大変なものとは思わなかったですけど今は大好きです。
仲間を信じることの大切さ 「絆」
チアをやっていて学んだこととは何ですか?
菅埜  人間関係、人のつながり方、スポーツですけど気持ちが重要視されます。思いやりとか学びました。辛いことがあって乗り越えられる。精神的にも強くなったと思える競技。
松村  信頼性。同じものをやるので、上の人を信じなきゃ怖いし、上の人も(下の人を)信じてくれないと怖いと思う。他にこんな競技は無い。
高野  団体競技は続いたことが無かったから、チアはみんなが自己主張が強く、みんなの考えが尊重されるスポーツなので人付き合いの難しさを学びました。
関  高校の頃、キャプテンをやらしてもらってチアをどう引っ張るかまとめるかを学びました。どんなに先生に怒られても泣かない忍耐力を身に付けました。辛いときに支えてくれる仲間がいて、色々なことを学んだ。仲間を学びました、知りました。
大下  感謝の気持ちです。教えてもらった人にはもちろんですし、支えてくれた家族にも思っています。
見ている人に感動を
今大会の意気込みを聞かせて下さい
菅野  4ヶ月やっきて…この演技は新歓でも選抜大会でも色々なイベントでやったのでその全ての集大成、本当のラスト。今まで苦しかったこと、辛かったこと、みんなで頑張ってきたことを全て出したい気持ちでいっぱいです。自分たちが納得できる演技と見てる人たちに感動を与える演技をしたいです。みんなで気持ちを一つにして頑張ります。
松村 2月から演技をずっと練習してきて、この演技が出来るのは今大会が最後なんで、絶対に満足できる演技として…4ヶ月やってきたのに納得いかなかったから嫌だから楽しんでやりたいです。
高野 予選突破。まわりのチーム、(自分たちの)成長を見ていてくれた人たちにいいチーム、演技になったねと言われるような演技をしたいです。
関  演技でいつものお礼をしたいです。いい演技をみせることで元気を与えたり、家族に感動を伝えられる演技をしたい。全力で突っ走りたいと思います。
大下  予選通過は当たり前なんですけど、このメンバーでできるのも最後だと思いますし、悔いは絶対残せないですし、楽しんでいい結果を残せるようにしたいです。
全員  テーマは「アグレッシブ」 です。攻めていこう、攻め気を忘れずにという意味で。表情、心からの笑顔、それを目指して。自分たちが楽しまないとお客さんに楽しんでもらえないから楽しんで行こう。
 演技は気持ちによってすごく変化するので、気持ちを盛り上げて100%以上の演技をしたい。大会本番は審査員、観客に見てて感動を与えられる完成度以上のものを、ただ出来にだけこだわるのではなくて、気持ちが伝わるように、チアの先輩、OBの方に凄く力を貸していただいていたので、いろんな方に恩返しのためにも何か伝わる演技が出来ればいい!
関東チアリーディング選手権大会
 6月12、13日、国立代々木競技場第2体育館で第6回関東チアリーディング選手権大会兼JAPAN CUP2004チアリーディング日本選手権大会・関東地区予選が行われました。
 今大会は関東一を決めると同時に、規定の審査得点をクリアしたチームは9月に行われるJAPAN CUP2004チアリーディング日本選手権大会の出場権が与えられることになっています。



 会場に入るとそこは熱気に包まれていた。今か今かと競技開始を待ちわびている観客。そのスタンドに囲まれるようにして中央の舞台上では選手たちが最終チェックをしている。事前に選手の方に話は聞いていたが、まさかここまで盛り上がりを見せているとは正直思わなかった。
 会場のボルテージが最高潮に達し、競技は始まった。会場全体から湧き上がるコールに私たちはまたもや驚いた。選手も観客も会場にいる全ての人たちが演技をするチームの全てを応援している。 他のスポーツでは見ることのできない「一体感」がそこにはあった。BLUEJAYSの出番を待つ間、私たちはチアリーディングというスポーツがここまで「熱い」ものだったのかということを肌身を持って体感することができた。
 そして、大学の部の4番手で駒大チアリーディング部・BLUEJAYSの演技が始まった。事前インタビューでの「心からの笑顔、それを目指して。自分たちが楽しまないとお客さんに楽しんでもらえないから…楽しんでいこう」という言葉が印象深い。正にその言葉通りに心から楽しんで演技をしているように感じた。2分30秒という時間の中に、今までの4ヶ月間の喜怒哀楽を全てをつぎ込んでいるのだと感じた。祈るように見つめる中、最後の大技が完成し見事にBLUEJAYSはノーミスで演技を終えた。その瞬間、会場から一斉に拍手が選手たちに送られた。
☆試合直後のキャプテン・菅埜さん
「とりあえずノーミスでやるということを大前提に、気持ちのこもった演技、表情、表現に気をつけました。内容はノーミスでしたし、今まで応援してくれた方への恩返しができました。感動してくれたと思いますし、私たちの気持ちも伝わったと思います。(今年の)2月からやってきた全部の苦労が報われました」
 見事BLUEJAYSは大学部門では50チーム中10位、全体(中、高、大、社会人)でも99チーム中23位に入ることができ、9月に行われるJAPAN CUPへの切符を手にした。閉会式後のインタビューで菅埜さんは「本当にうれしいです。また、気合を入れて頑張ります」と心強く言ってくれた。彼女たちの成長はまだまだ止まらない。
(取材・皆川義直 藤井淳、カメラ・深瀬めぐみ)
BLUEJAYSメンバー
キャプテン・菅埜 めぐみ(地3)
石本 菜都子(英3)、榎本 綾(英3)、木村 祐希(英3)、木室 美穂(営3)、高野 みどり(政3)、田代 夏世(歴3)、松村 奈緒子(仏3)、大下 弥咲(福2)、関 祐美子(経2)、生田目 祐希(福2)、西澤 由佳(国2)、和田 明恵(法2)、高橋 樹里絵(経1)、高橋 舞子(営1)
JAPAN CUP2004チアリーディング選手権大会への出場権を獲得したBLUEJAYS。JAPAN CUPは9月3日(金)~5日(日)、国立代々木競技場第2体育館で行われます。 是非会場へ足を運んでみて下さい!

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