日本勢メダル独占!守った空手母国の誇り
[空手道部]松濤杯争奪世界空手道選手権大会・2日目(2004年09月24日 16時21分)
9月23日、日本武道館で松濤杯争奪世界空手道選手権大会・2日目が行われた。決勝種目が集中し、この日は祝日ということもあってか2階観覧席はほぼ満杯となった。各国の応援団や日本選手たちが指導する道場の子供たちから応援の声が飛び交う。
この日最初の決勝種目、女子団体形では東千春が跳躍から着地の動作を失敗するというアクシデントを乗り越え日本勢に最初の金メダルをもたらした。この勢いを受け、日本勢の快進撃が始まる。男子団体形に始まり、最終種目男子団体組手まですべての種目で日本勢が金メダルを獲得した。日本人同士の対決となった女子個人戦組手決勝。接戦を制した奥家沙都美は今春駒大を卒業し、在学中は水野庸子と共にエースとして駒大を引っ張った。「何度も試合をしているのでお互いの手の内をわかっていた」と奥家が話す通り、試合はこう着状態がつづき制限時間をすぎても決着がつかず再試合へ。勝負は一瞬だった。開始の合図とともに奥家が放った中段突きが見事に一本をとり、栄冠を手にした。
日本勢の快挙に蔵迫研朗日本代表監督は「やっぱり負けちゃいけないとうのが日本の使命。選手たちが自身を持って戦ってくれた結果」と空手母国の名誉を守った選手たちの健闘をたたえた。また現役学生として代表に選ばれながらも今回は出場することができなかった若林梨沙(商1)は「次は自分が出て個人も団体もとりたいですね」と大先輩たちの偉業に刺激をうけたようだ。
今夏アテネオリンピックが開催され、柔道や水泳、体操といった日本勢の活躍が目立った。空手道は現在オリンピック正式種目として採用されていないが、この2日間もう一つの日本代表たちが日本武道館を熱狂させた。そして駒澤大学空手道部という絆でむすばれた7人の侍たちが日本勢の快挙に貢献したことはいうまでもない。
以下は結果と出場選手(駒大関係者のみ)
[女子団体形]
日本代表 ☆優勝
東千春
[男子団体形]
日本代表 ☆優勝
斉藤祐樹
栗原一晃
[男子個人戦形]
小林邦雄 3位入賞
斉藤祐樹 ベスト8
[男子個人戦組手]
小林邦雄 準々決敗退(ベスト8)
[女子個人戦組手]
奥家沙都美 ☆優勝
[女子団体戦組手]
日本代表 ☆優勝
水野庸子(大将)
水野庸子
「楽しんでできればよいと思っていた。(社会人1年目で初タイトルは)団体戦ですが、これを機に国内や国外でたくさんのタイトルを取りたいです」
奥家沙都美
「最高にうれしいです。もう試合前はどうなるかという気持ちでした。昨日から調子は悪くなかったので出る技にまかせようと思っていました。(再試合後の一本は)おもいっきりいった結果が技ありじゃなくて一本だった。次の試合でも今大会で見つかった課題を克服してがんばりたいです」
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