• 清水は2度目の夏関タイトルとなった=大宮けんぽグラウンドで(小野美早紀撮影)

  • 谷井は主将として更なる高みを目指す

  • 優勝決定直後にはハグを交わした

  • 表彰式後に笑顔を見せる2人(伊藤奏子撮影)

清水・谷井ペア夏関制覇!!セカンドセット追いつかれるも安定感ある強さを発揮

[硬式テニス部](2021年11月26日 10時57分)

2021年度関東学生テニス選手権大会本戦女子ダブルス決勝が11月25日に大宮けんぽグラウンドで行われた。結果は以下の通り。

〈女子ダブルス決勝〉
○清水里咲・谷井涼香 2(6-2、7-5)0 草野京香・照井妃奈(筑大)●

【清水・谷井ペア 決勝】
女子ダブルス決勝は同じく二次予選から勝ち上がった筑大ペアと対戦。ファーストセットは清水のボレーや谷井の粘り強いストロークといった個々の持ち味を生かした、安定感のある強さを発揮。3-0と好調な滑り出しを見せた。その後リターンゲームで相手にゲームを取られる場面もあったが、ブレイクを許さず6-2でファーストセットを先取。セカンドセットも得意の形をつくり40-0で第1ゲームを取る。第2ゲームは相手の粘り強いストロークが光り、デュースの末、落としてしまう。しかし、その後主導権を渡さず5-1とした。迎えた第7ゲームで相手のサービスやスマッシュが要所で決まり、ブレイクされると筑大ペアの勝負強さが光るプレーが目立ち始める。「決勝だったため勝ち急いでしまい、焦ってしまった。」と振り返るが、焦りが隙を生みそこを見逃さなかった相手が猛攻し、5-5とする。追いつかれた後は谷井のボレーや2人のコースを狙った鋭いストロークを繰り出し、ついに相手の逆転を許さず7-5として夏関決勝で勝利を収めた。

◆江口淳一総監督
ーー今日の二人のプレーについて
「ファーストセットは入りが良く勝ちたいという気持ちも見えていて、セカンドセットも良い入りだった。涼香は初めてのタイトルで、こんなに勝ち上がってきたのも初めてだったので、意識しすぎて球が緩くなってしまったり、(コートに)入れにいってしまったりする、勝ちびびりという状態になっていた。そこから相手に追い上げられたのが危なかった。優勝できたが、ハラハラした」
ーー相手の印象は
「上手い。やることが一貫している。2セット目もどんどん打ってくるし、甘い球は逃さないし、ストロークが深い。すごく強いペアだったと思う」
ーー夏関全体を振り返って
「里咲は夏関で1年生のときにも優勝しているし、学生時代に何回もベスト4に入っているので、最後卒業する前にもう一回タイトルを取れたのは良かったと思う。課題は、女子の(男子もあまり)シングルが勝ち上がれなかったこと。やはり関東は層が厚くレベルが高いので、しっかり練習を積み重ね、次のインカレインドアで今回の反省を生かして試合に臨みたい」
ーー今大会での収穫は
「1年生男子で植木(海音・法1)が上がったり、女子の丸(希星・法2)とかがコンスタントに上がってきたこと。里咲が今回でいなくなるので、その穴をみんなで埋めていかなければならない」

◆清水里咲(国4)・谷井涼香(英3)ペア
――試合開始時刻が遅くなったが
清水:朝も練習したため、最初は早く試合をやりたい気持ちもあった。こういうこともあると割り切ってやっていた。
谷井:急に試合が遅くなったが、このような状況は試合ではよくあることなのでしょうがないと思い試合に臨んだ。
――決勝で緊張やプレッシャーは
清水:プレッシャーはなかったが、2セット目は少し緊張した。
谷井:「ここまで来たから優勝」というプレッシャーはあったが、緊張はしなかった。自分は里咲さんとは逆に2セット目の最後の方はそんなに緊張しなかった。
――調子は
清水:結構良かった。
谷井:最初は良かったが、2セット目は勝ちを意識してしまい、そこで引いてしまった。良かったとは言えない。
――試合の入りは良かったが、ファーストセットを振り返って
清水:試合の入りは自分たちのプレーができた。3ー0から3ー1になったときに、流れが(相手に)いってしまったと思ったが、キープをすることができた。このままいけるのかなとは思った。
谷井:3ー0までいって、そこから最後まで上手くいくわけがないと思っていた。ファーストセットはいつも通りの試合展開かなと考えていた。
――セカンドセットの5ー1までを振り返って
清水:相手がはまってくれたのと、強気なプレーで5ー1にすることができたのではないか。
谷井:相手のプレーが途中、荒くなりミスが多くなった。そこを落とさずに取ることができた。後は強気なプレーだと思う。
――そこからデュースまで持ってこられたときの心境は
清水:決勝なので相手もそれなりに勝ってきていた。ここで上手いこと6ー1では終わるわけはないと思っていた。でも5ー5までいくとは思っていなかった。2人とも気持ちは落ちなかったが、ミスと勝ち急ぎがでてしまった。優勝もかかっていたため、今大会で1番焦った。
谷井:シングルでもそうだが、5ー1とか5ー0から5ー4まで取られることがある。やはり自分も勝ちを意識しすぎてしまった。気持ちは引いていなかったが、プレーでは引いてしまった。サービスゲームなどを上手く取ることできなかった。勝つときはいつも緊張しないため、最後の5ー5は全く緊張しなかった。緊張がなかったことが最後の勝ちにつながったのではないかと思う。
――今日の相手の印象は
清水:今まで試合をやったことがない相手だった。照井選手は初めて試合をした。相手は1部に所属し、メンバーに入っている方たちで油断はできないと思った。シードの選手を倒してきているので、強いイメージはあった。
谷井:以前はめちゃくちゃ強いという印象ではなかったが、決勝まできたので強いと思っていた。片方がラリーでもう片方がボレーというのを自分たちと同じで確立しているペア。チャンスではやってくるだろうという印象だった。
――相手のボレーが決まるシーンも多かったが
清水:やはり勝負強いなと思った。決勝にきている理由が何かあるのだろうと思っていたが、勝負強かった。
谷井:決勝までくるには何か強いものがあるのだろうと思っていた。勝負強さ、特にリターンが良かったのでそこが強かったのだろうと思った。
――今大会の本戦は全てストレートで勝ったが
清水:ストレートでは勝ったが、2セット目が危ない試合が多すぎた。ファイナルセットまでもつれてもおかしくないくらい相手に流れを取られたこともあった。最終的にファイナルセットにいかせることはなく、大事なところで取れたのが良かった。
谷井:1セット目の方はこれでいいのかというくらい、いつも上手くいった。2セット目は競りあっていたが、スーパータイブレークになる前に試合をしっかり取り切れたことが勝った要因であると思う。
――デュースに強いと思うが
清水:デュースになったときはリードしていても負けていると頭で設定し絶対に取るという気持ちで挑んでいる。でもそう上手くいかないので、デュースに戻ったときは自分たちのプレーをしようと2人で話をしている。リードされたとき、相手は絶対攻めてくるので引かないでいくことにしている。
谷井:自分がデュースサイドでデュースサイドを先に取らないと里咲さんも取れない。だから緊張はしたが、レシーバーのときは里咲さんがリターンで何本も取ってくれた。今日は緊張せずにデュースのときにデュースサイドで取ることができたと思う。
――今大会の収穫は
清水:4年で引退だが、来年からは実業団に行く。関東大会を重ねると度胸が据わる。自分にとってメンタル的にすごく自信になる。ダブルスは特に駆け引きが多いので、メンタルが強くなったと思う。
谷井:ここまで強豪選手にたくさん勝ったことがまず強みになった。前にも言ったが、ボレーの練習をしてすぐには上手くならず、失敗をし、だめなところもあった。それでも練習をして良いプレーが今大会何ポイントかあった。やはり練習は裏切っていないのだなと思った。
――インカレインドアの目標は
清水:インカレで悔しい思いをしたので、夏関でもう1度頑張ろうと思っていた。優勝したこの勢いでベスト4を目指したい。
谷井:ハードスケジュールではあるが、里咲さんとなら予選を上がって勝ち上がることができると思う。優勝を目指す。
――今日の試合でペアに感謝をしていること
清水:ペアがラリーをしてくれないと自分はボレーをすることができない。ラリーをしてくれて感謝している。自分がサーブのとき、ペアがここぞという場面でボレーにでてくれることはありがたい。
谷井:圧倒的なボレー。自分が気持ち的に緊張した場面でもゆるいサーブでも強気に出てくださることに感謝している。大事なところで勢いよく里咲さんがボレーをしてくれる。里咲さんのボレーがあるから自分も引かずにプレーをすることができたと思う。そこは感謝している。
――優勝した感想は
清水:1年生のときに優勝をしたときは元主将の4年生とペアを組んでいた。最後の4年生で優勝をすることができるのはうれしい。練習は裏切らないということを部員に大会を通して伝えたい。
谷井:率直に言って実感はないが、うれしい。駒大に入ってまさかダブルスがすごく上手い里咲さんと1年生の頃から組ませていただけるとは思っていなかった。最後に優勝をすることができて感謝しかない。自分はもう1年あるが、里咲さんと日々練習を頑張ったということ、練習は裏切らないことを部員に伝えたい。主将としてダブルスはもちろん今回はだめだったシングルスも結果を出したい。

発行冊子最新号一覧背景(左)

硬式テニス部の前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)
発行冊子最新号一覧背景(左)

前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)