• 土信田は今季14ゴールで得点ランキング同率首位=中台運動公園陸上競技場で(嵜田将礼撮影)

土信田の5戦連続ゴールで筑波大を撃破し最終戦を勝利で飾る‼︎わずか1ポイント差で優勝を逃すも大健闘の準優勝

[サッカー部](2021年11月14日 17時50分)

JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦 第17節延期試合・筑波大戦が11月13日に中台運動公園陸上競技場にて開催された。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

【スコア】
☆駒大1-0筑波大

【得点者】
83分:[駒]土信田 悠生(中村 一貴)

【メンバー】
GK
1 松本 瞬[4年=前橋育英高]

DF
28 小針 宏太郎[2年=鹿島Y]
6 猪俣 主真[4年=三浦学苑高]
5 相澤 佑哉[3年=熊本Y]

MF
14 島崎 翔輝[4年=国際学院高] (→74分 11 中村 一貴[4年=駒大高])
8 江﨑 巧朗[4年=ルーテル学院高]
12 宮嵜 龍飛[4年=駒大高] (→76分 25 飯田晃明[1年=丸岡高])
2 桧山 悠也[4年=市立船橋高]
7 荒木 駿太[4年=長崎総科大附高]

FW
10 土信田 悠生[4年=高川学園高]
9 宮崎 鴻[4年=前橋育英高] (→87分 32 鷹啄トラビス[2年=市立船橋高])

【SUB】
GK 21 深澤 颯人[3年=武南高]
DF 3 會澤 海斗[4年=水戸商業高]
DF 17 篤 快青[2年=広島県瀬戸内高]
DF 25 飯田 晃明[1年=丸岡高]
MF 18 上野 正騎[2年=熊本Y]
MF 20 仲田 瑠[3年=長崎総科大附高]
FW 15 米谷 拓海[4年=駒大高]


関東リーグもいよいよ最終節。今節勝利し、その後の明大対流経大の試合がドローならば優勝が決まる駒大は、筑波大との負けられない一戦に臨んだ。

試合は筑波大がボールを握りつつ、駒大がロングボールやサイド攻撃から得点を狙っていく展開。「前半0-0で行ければいいという感じで、失点をしないという意識で入った」と主将・猪俣主真が話すように集中力高く守りつつ、桧山悠也や島崎翔輝のセンタリングから筑波大ゴールに迫る。しかし、相手の長身GKに阻まれなかなか土信田悠生や宮崎鴻へボールが届かない。それでもプラン通りの0-0で試合を折り返した。

引き分けでは優勝の可能性が消滅するため、確実に1点が欲しい後半。刻一刻と時間が経過し、なかなか得点が奪えない中でベンチが動き出す。74分に島崎に替えて中村一貴、76分に宮嵜龍飛に替えて飯田晃明と、立て続けに選手をピッチへと送り出す。すると、その2人から試合が動く。83分に右サイドで飯田がタメを作り、中村へスルーパス。「速めのボールを入れて、土信田か宮崎鴻を早めにキーパーの前に入らせろと言った」と、秋田浩一監督の采配がズバリ的中。ニアサイドへ走り込んだ土信田がワンタッチで相手GKの脇を抜く技ありゴールで待望の先制点を獲得。守備では耐える時間帯もあったものの無失点で終え、1-0で勝利。最終戦を勝利で終え、優勝へと望みを繋いだ。

その後に行われた明大対流経大の試合では、明大が先制したものの流経大が後半2得点でひっくり返し逆転勝利。流経大が優勝を決め、駒大は勝ち点1差で惜しくも優勝を逃す形になったが、大健闘の準優勝を果たした。

リーグ戦は閉幕したが、1ヶ月後にはインカレが開幕。目標の全国制覇へ、挑戦はまだ終わらない。


秋田浩一監督
ーースコアレスの時間が長く続いたがどのような心境だったか
「これを勝てば彼らの人生の通過点かもしれないけど、一つのことを成し遂げるという意味では点数を取って、という話をして中村一貴を出した。速めのボールを入れて、土信田(悠生)か宮崎鴻を早めにキーパーの前に入らせろ、と言った。それがたまたまだが一本だけあってそれが入ったので、良かったと思う」
ーー土信田選手はリーグ戦5戦連続ゴールになったが監督から見て好調の要因はあるか
「好調かどうかは僕には計り知れないが、泥臭く一生懸命やっているから良いと思うし、それ以外ないと思う。高さはあるが、もう少し瞬間的な速さやボールを止める場所、シュートに行く速さというのをもっと身に付けないとストライカーとしては厳しい。膝から下で(強いシュートを)打てるようなのがもっとできるようになると、もっと点数も増えると思う。今日も何回かあったと思うが、これからなのでそれを楽しみに期待して、というところ」
ーー総得点46点は暫定で首位だが(駒大の試合後に流経大が47へ更新)得点力の要因はどう分析するか
「まず最初に失点も多いからあまり......。でも深井(正樹)コーチが来て、やっぱり彼らの時代も総得点は一番多かったと思う。あとは地道なシュートの練習とかも一生懸命やっているので、荒木(駿太)、宮崎鴻、土信田、あとは下(のカテゴリー)に何人かいるが、それが良かったと思う。そこらへんはやっぱり絶えず努力し続けないと厳しいと思うが、そういう意味では深井の影響は大きいと思う。実は僕もストライカー出身なのでそんなことを言ったらあれだが、一応彼も元得点王なので、そういう意味では刺激や教わることも多くてそれを吸収しようというのもあって良いと思う」
ーー今シーズンを振り返って
「何とか復活を目指してやってきて、コロナだったり思うようにいかないことも沢山あったが、学生が真摯に向上心を持って取り組んできた結果。地味だがきっちりやるというのは大事だと思うので、これからも続けていきたい。インカレに関しては総理大臣杯は一回戦で負けてしまったというのもあるので、頂点を目指して頑張りたい」


◆猪俣主真(歴4)
ーー今日の試合を振り返って
「前半0-0で行ければいいという感じで失点をしないという意識で入った。ピンチもあった中で0-0で折り返せたのは良くて、後半、耐える時間帯もあって苦しい時間帯もあったが、悠生が得点を決めてくれてそこからはチームで守れたので良かったと思う」
ーー勝てば優勝の可能性が残るということで、今季一番プレッシャーのかかる試合だったと思うが
「試合前とか前日も緊張したりとかはあったが、その中でも緊張して当たり前だと思ったし、ここまでやって来たからこそその緊張があると自分の中で言い聞かせて心に余裕を持たせようとしていた。結果うまく勝てたので、その緊張も良かったと思う」
ーー今シーズンを振り返って
「開幕戦で法大に負けて入りは良くなかったり、前期0-5で流経大に負けたりとか苦しいこともあったが、後期は勝てる試合が多かったり、連勝はそこまで多くなかったと思うがコツコツ積み重ねられた結果が今になってあるのかなと思う。どんな形にしろインカレに上手く繋がると思うので良かったと思う」
ーーインカレに向け
「大臣杯では初戦で負けてしまって、やっぱりそこが難しいと思うので、初戦から120%の力を出せるように、最後の大会などで悔いのないように終われるように頑張りたい」
ーーチームの団結力について手応えはあるか
「(今日も)4年生で試合に出させてもらっているのが9人いて、そこの団結というのはあると思う。他のチームより、チームを思う気持ちだったり仲間を思う気持ちというのは負けないと思っているので、そこは前面に出せていけたかなと思う」
ーー今シーズンから深井コーチがメインで見られていたようだが変化は
「去年からそのような形だったが、攻め方の面で前に蹴るだけではなくて前に蹴った後の繋がりだったり、オフェンスに関わる人数だったり入り方というのを色々と教えて頂いた。自分たちは教えて頂いたことを徹底してやることだったり、試合で出せるように意識してやっていた」
ーー攻撃のバリエーションが増えたということか
「そうですね。今まではフォワードに当ててその裏とかスペースに走らせたり、サイドの速い選手のクロスというところしかなかったが、細かいパスを入れながら自分たちの武器である頭(空中戦)を使って落とした後にどう繋げるかといったところが増えたと思う」


◆土信田悠生(英4)
ーー今日の試合を振り返って
「前半は無得点でチャンスがあったが決めきれなかった。みんなが最後まで粘り、1点を取って勝つことができて良かった」
ーー得点シーンを振り返って
「中村一貴が持ち上がったときに目が合って、絶対にクロスが来ると思った。うまく決めることができて良かった」
ーー得点王が見えた試合だったと思うが
「自分的には得点王というより、リーグ優勝したいという思いが強かった。自分の点で勝つことができて良かった」
ーー今シーズンの得点力の要因は
「深井コーチに細かい部分を教えてもらったり、自主練でチームのみんなに合わせてもらったりしていた。その結果、点を取れていたと思う」
ーー深井コーチの教えとは
「細かい動きの部分や、ゴール前の動きを教えてもらっていた。それがかなり結果につながっていたと思う」
ーー今シーズンのリーグ戦を振り返って
「勝てない試合があり、苦しい時期にみんなで練習から頑張っていこうと話をしていた。それが今優勝できる位置にいるということにつながっていると思うので、良かったと思う」
ーーロアッソに決まった経緯は
「3年生の頃にロアッソ熊本のスカウトで駒大OBの筑城さんから声をかけていただき、試合にも何度か来てもらった。夏に練習参加をし、その後正式にオファーをもらい、行くことを決めた」
ーーインカレに向けての意気込み
「日本一になるチャンスがある。自分たちが立てたインカレ日本一という目標を、チーム一丸となって取りたい。またここから頑張っていこうと思う」


リーグ戦の結果により、駒大はインカレ関東第2代表に決定。12/11(土)に東海地区第1代表 対 東北地区第1代表の勝者と対戦する。

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