• 3号弾でチームに勝利をもたらした4番鵜飼=明治神宮球場で(篠原 由之撮影)

  • 今季初スタメンに選ばれた角田(近藤 龍撮影)

  • 今季初先発を務めたエーアン(坂下 涼弥撮影)

  • 6試合ぶりに白星をつけた福山(篠原 由之撮影)

「ここで打たないと4番ではない」中日・ドラ2鵜飼の3号弾で逆転勝利!

[硬式野球部]東都大学野球秋季1部リーグ対青学大2回戦(2021年10月15日 21時06分)

東都大学野球秋季1部リーグ対青学大2回戦が10月14日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

青学大000220 100=4
駒 大000 03300×=6

<打者成績>
      打安点
[4] 林(琢) 520
[7]8 浦口 400
[9] 与倉 420
[D] 鵜飼 212
[5] 新田 211
[8] 大森 301
H7 佐藤(勇)001
[3] 近藤 210
H 保谷 001
3 佐々木(魁)100
[2] 岩本 400
[6] 角田 410

〈投手成績〉
         打安点
エーアン 41/3 1743
 村越 1/3   411
 松村 11/3  500
○福山 3   1010

リーグ優勝のためにもこれ以上は負けられない中行われた対青学2戦目。
マウンドには今季初先発となるエーアンリン(現1)が上がった。1回表に左前安打を浴びたものの、2回表、3回表を三者凡退で抑える。試合が動いたのは4回表。青学大主将の泉口に右越え本塁打、ルーキー佐々木に左越え本塁打を浴び、2点の先制を許す形に。続く5回にも左越え二塁打を打たれ、村越祐野(歴4)が救援に上がった。しかし村越も四球を与えた後に左前適時打と犠打を浴び2点を献上することになった。
ここまで打線は無安打、投手陣は4失点で大倉孝一監督も「基本的に負け試合」と評する展開であったが、まだ勝利を諦めていなかった。
打線が青学投手陣を捉え始めたのは5回裏から。大森廉也(法2)と近藤翔真(営3)が得点にこそつながらなかったが連続安打と暴投で三塁まで迫った。続く6回裏は林琢磨(市3)が安打で出塁、続く浦口がゴロで林を処理している間に一塁に進むと、続く与倉良介(法3)が中前安打、鵜飼航丞(商4)が四球で満塁とする。5番新田旬希(商4)がボールを見極め、四球で出塁したことにより押し出しで1点。続く代打の佐藤勇治(現4)が死球、保谷駿(経3)が犠飛を放ったことでこの回一気に3点を獲得した。勢いそのまま7回裏も林が中前安打と盗塁で二塁まで進み、与倉の内野安打と相手失策で1点を追加。2死二塁の場面で4番鵜飼が今季3本目となる左越え2点本塁打を放ち、同点から一気に逆転。これがそのまま決定打となった。7回表から上がった福山優希(社3)が相手の反撃を封じ込めて試合終了。駒大はリーグ優勝の可能性をかろうじて残すことに成功した。

◆大倉孝一監督
――駒澤(大)は定期的な(同じような)試合が多いような気がするが、今日は劇的な試合で勝ちになった。そこをひっくり返せた最大の要因は何か。
「基本的に負け試合だった(笑)。7回以降ランナーを溜めることができたこと。3点(とったこと)は想定外だったが、1点でも入った瞬間に一気に勝負体制に入ることができた」

――最後は4番(鵜飼選手)が決めてくれたが、鵜飼(選手)のバッティングはどうだったか。
「前の試合(対青学戦1戦目)でも(バッティングの)“間合い”という話はしたが、自分のスイングができる間合いになってきているので、ストライクが来れば、チャンスはあるという風に思っていた」

――福山(投手)はビハインドでの登板ではあったが、かなりムードがいい状態で(マウンドに)立つことができたと思うが。
「7回から(の登板)だったが、5回の状況で勝ちに行くとなったときに、福山(投手)を投入するという風に、福山(投手)にも、バッテリーにも伝えていたので、それ(登板)まで前半で(試合を)作っていく考え方で(対青学戦)2戦とも戦った」
――今日のような4点差をひっくり返したという試合は今後上を向いていくうえで非常に大きな1勝になると思うがどうか。

「4点差を返すと言ことは相手の投手が弱ければ打って返せることもあるし、連続的に一人ひとりが出ていくことの積み重ねで4点を跳ね返すこともある。跳ね返すという要因にはいろいろな要因がある。いくつもの要因を持っているチームを目指すということ。今日はその一つができたと思う。簡単な言葉で返せないが、一つのいい試合になったと思う」

◆鵜飼航丞(商4)
――(7回裏のホームラン)ナイスホームランだったが、あの打席はどのような思いで(打席に)入ったのか。
「もうここで打たないと4番じゃないという思いと、必ずランナーを返そうという思いで打席に入った」

――打った球種とコースは。
「打った球は真っすぐでコースはインコース」

――簡単な球ではなかったように見えたが。
「どうやって打ったかはあまり覚えていない。詰まった(打球だった)ので、(スタンドに)入らないと思ったが、入ってくれた。

――ドラフト後で心境の変化はあるか。
「勝ちにこだわって挑めた。それほど変わりはないと思う」

――“間合い“とは具体的にどのようなところが変わったのか。
「ゆったり(間合いが)とれるようになったことで、ボールを長く見ることができるようになった」

――そのあたりが(間合いの取り方によって)今日の2つの四球にもつながっているのか。
「今日は(相手バッテリーが)ボール球を振らせに来ていたので、それを見切れたことはよかったと思う」

――ホームランを打つ1球前のシンカーをファールにして逃げたのはよかったか。
「最後ももう一つその球(シンカー)で来るかと思ったが、逆にインコースに来てくれてラッキーだった」

――間合いをつかめたのはいつだったのか
「青学戦の2、3日前。全体練習が終わった後、監督に1時間くらい200球ほど投げてもらって打ち込んだ。(笑)」

――この練習の効果で2試合連続で(ホームランを)打てたというのは、身についたり、定着したり、自身がついたりしたのでは。
「朝のバッティング練習もとてもよかった。打席でもそのときのイメージで打てる甘い球だった。継続していきたい」

――シンカーを警戒している中で真っすぐをとらえることは難しい技術だと思うが。
「もともとインコースは反応で打つようにと監督にも言われていた。それが試合でできた。初めてあそこのボールを(インコース)をホームランにできたので、自分でも正直驚いている。成長したと思う。監督のおかげ。(笑)」
――今日のような4点差をひっくり返したという試合は今後上を向いていくうえで非常に大きな1勝になると思うがどうか。

「前半は負けゲームの展開だった。後半から一人ひとり繋いでいけたことが逆転に繋がり、こういうチームが勝てるチームだと思うので、そういう試合が多くなればいいと思う。」



◆福山優希(社3)
――負けている展開だったが、いいムードでの登板だった。どのような思いでマウンドに上がったのか。
「前回の青山戦、その前の試合から不甲斐ないピッチングが続き、チームの勝利に直結するようなミスをしていた、投げるだけでは取り返せないが、なんとか(取り返そうという)気持ちをもって投げた」

――気持ちよさそうに投げているように見えたが。
「あまり気持ちよくはなかった(笑)」

――気持ちという話があったが、自分の中でどのように修正、切り替えようとしたポイントがあったのか。
「気持ちとしては毎試合抑えるという気持ちで投げているが、コントロールミスが何試合も続いていたので、逆転してくれたことは関係ないという感じで、とにかく一球一球丁寧に投げる攻め方をした」

――フォームであったり、必要具であったり、選択肢がいろいろある中で変えたものはあるか。
「青学はすごく振ってくるバッターが多く、対国学戦からインコースのボールが甘くなって打たれることが多かったので、(打者が)ケガしないところに投げる、シングル(ヒット)は仕方ないという感じで、むやみに勝負しにいかないという風に投げた」

――4番(鵜飼選手)がホームランを打った時はどのような気持ちだったか。
「本当に心強いなという気持ち」


――今日のような4点差をひっくり返したという試合は今後上を向いていくうえで非常に大きな1勝になると思うがどうか。

「どの試合でも負けていい試合はない。(勝ちを)積み重ねていくしかない。」

次戦、1部リーグ対日大第1回戦は10月18日(月)9:30~明治神宮球場で行われる予定です。

*Twitterで試合の速報、Instagramで試合の様子をお届けする予定です。併せてご利用ください。
(Twitter:@koma_baseball)(Instagram:@komaspo_offcial)

■神宮球場へのアクセス
 JR中央線「信濃町」駅、「千駄ヶ谷」駅から徒歩15分
 地下鉄銀座線「外苑前」駅から徒歩5分
 大江戸線「国立競技場」駅A2出口から徒歩10分 

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