• 104球で完投した福山=明治神宮球場で(近藤 龍撮影)

  • バックスクリーンに直撃弾を放ちベンチに戻る鵜飼

  • 三塁打を放ち喜びを見せる与倉

  • 先制打を決めた近藤

  • 2安打1打点を挙げた大森

福山104球完投&鵜飼のバックスクリーン直撃弾で3季ぶりに白星発進!

[硬式野球部]東都大学野球秋季1部リーグ対中大1回戦(2021年09月13日 20時41分)

東都大学野球秋季1部リーグ対中大1回戦が9月13日、明治神宮球場で行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

中 大000 000010=1
駒 大010 22002✕=7

<打者成績>
        打安点
[4] 林(琢) 410
[7] 浦口 400
[9] 与倉 420
[D] 鵜飼 522
[5] 新田 310
[8] 大森 321
[3] 近藤 211
[2] 岩本 411
[6] 小園 411

〈投手成績〉
          打安点
○福山 9    3141

異例の入替戦無しが決定している今季リーグ戦。開幕戦の相手となったのは昨季優勝手前まで上り詰めた中大であった。
今季も初先発を務めるのは鉄腕福山優希(社3)。1回表は失策で出塁を許すも後続を併殺に打ち取る投球を見せた。続く2回表は中越え二塁打を浴び、犠飛で三塁まで進まれるが、続く打者を飛球に打ち取り、危機を切り抜けた。
奮闘する福山を援護すべく打線は2回裏から攻撃を始める。鵜飼航丞(商4)が中前安打を放ち、続く打者が犠打などで鵜飼を三塁まで前進させると、近藤翔真(営3)が中前にボールを運び、先制に成功した。
4回裏に入ると与倉良介(法3)が右中間越えの三塁打を放ち無死三塁に。続く鵜飼が中央のバックスクリーンに直撃させる今季初号弾を放ち、2点を奪った。5回に入っても勢いは止まるところを見せなかった。相手失策や四球、盗塁によって一塁に浦口輝(営3)、二塁に林琢真(市3)が入ると、続く与倉が三塁線へ絶妙なバントを決め、これが内野安打となり、満塁とした。この場面で打席に立ったのは大森廉也(法2)。大森の打席で相手投手が暴投しその間に林が本塁に戻り1点を追加。大森が遊撃手前適時打を放ち、さらに1点を獲得し点差を広げた。
8回表に入るとこれまで無失点で抑えていた福山が左越え二塁打を浴び、その後打者を左犠飛に打ち取るも、処理している間に1人戻り、失点となった。しかし8回裏、大森が左前安打を放ち、続く岩本皓多(経2)が適時二塁打で取られた分を取り返すと、小園琉世(市3)が左前適時打を放ち、ダメ押しとなる1点を追加した。
9回表は福山が三者凡退に打ち取り、試合終了。駒大は3季ぶりとなる白星発進となった。


◆大倉 孝一監督
ーー白星スタートとなったが、監督の目には今日の試合どう映りましたか。
「福山が落ち着いてゲームを作ってくれたので打線も落ち着いて攻めることが出来ました。」
ーーリーグ戦が始まるにあたって、選手たちにはどんな声を掛けましたか。
「コロナでオープン戦が多く出来なかったりしましたが、東都のチームの中には全く活動が出来なかったチームもあったので、とにかく野球をやらせてもらえるのだから出来る最大限の準備をして臨もうじゃないかと話しました。」
ーー優勝するために新たにテーマや課題はありましたか。
「今日の試合は完投だったのでピッチャーの継投をリーグ戦の中で作っていくことが課題だと思います。それが最後までにどう出来るかだと思います。」
ーー内容的にかなり手応えを掴めたのではないでしょうか。
「滑り出しとしては思いっきり出来て、なおかつ勝ちという結果だったことは良い入りだったと思います。ただ、内容については他のピッチャーの状況も分からないですし打つ方は水物ですし、まだまだ色んな展開があると思います。」
ーー打線が活発になったのは夏の成果が出たのか
「夏の成果と言いたいのですが、コロナも出ましたし、オープン戦が出来たのも8月11日からで、出来ることしか出来ていないのでそういった意味では選手たちが思いっきり行くということの準備をしたことだと思います。」
ーー監督から見て鵜飼選手にどんな期待を掛けているのか。
「誰が見てもポテンシャルがあるというのは分かるので、経験を積んで実戦で使える様になればと思って辛抱強く使えた。」

◆鵜飼航丞(商4)
ーー白星スタートとなりましたが、今日のバッテイングを振り返ってどうでしたか。
「ホームランを打った時は、与倉が三塁打を打ってくれて犠牲フライを打ちにいく気持ちがあったので二本塁打と繋がって、本当に良かったのですが後半の三打席ではチャンスで打てなかったし、内容も良くなかったので反省して次に生かしていきたい。」
ーーホームランを打った感触は
インコース低めの甘い真っ直ぐで感触としては完璧でした。強振せずに行ったのですがうまく捉えられたので良く飛びました。」
ーーこのリーグに向けて鵜飼選手にとってのテーマや課題はありましたか
「テーマはとにかくランナーを返すことで、それが勝利に繋がるので勝負強さを意識して打点を稼いで点を取っていきたいです。」
ーーどんな秋季リーグにして終えたいですか。
「ラストのシーズンなので大倉監督が僕をずっと使ってくれていたので最後に恩返しをして優勝をしたいと思います。」
ーー本塁打を打ったコースは内角低めで難しいコースだと思うが、得意なのか。
「カウント的にインコースが来るかなと頭の中にあったので力まず振れた。
ーーインコースに来るのが頭にあったのは、春のリーグでそういう攻め方をされたのか。
「キャッチャーの方が若いカウントでインコースを使ってくるのが頭にあって、それを体験していたのでそろそろ来るかなと思っていました。ただ狙ってはないです。
ーー引っ張らずにセンターに打ち返したことについてはどう思いますか。
「ランナーがいなかったら引っ張っていたと思います。犠牲フライで良いという気持ちがあったのでセンター方向に打てました。
ーープロ志望届けはいつくらいに出すのか。
「そろそろ出します」
ーーその辺りの意識はあるのか。
「とにかく優勝したいので、そんなに意識はしていないのですが優勝したら自然に付いてくるかなと思っているので、優勝目指して頑張っています。
ーー結果が出ない中でも使ってくれてプレッシャーは感じなかったのか。
「下級生の時は先輩には申し訳ない気持ちはあったのですが、結果を出すしかないと思って練習しました。

◆福山優希(社3)
ーー完投勝利になりましたが、今日のピッチングを振り返ってみてどうでしたか。
「配球にしろ、自分の投げるボールにしろ、落ち着いて選べたというのは春の経験があったからなのでそこは良かった。」
ーー今日のピッチングで手応えのあったボールは何ですか。
「このボールというのはないですが、全体を通して配給でバッターの弱点を攻めていくのがテーマなのでそれが出来て良かったです。」
ーーどんな秋季リーグにしたいですか。
「4年生が最後というのもあるので何とか勝てるように一生懸命頑張りたいと思います。」
ーー春のリーグでは楽な展開はなかったですが、今日は大量点を貰いました。投げていて気持ちが良かったか。
「点差があったので、攻め方もいつもより落ち着いてバッターを見ながら岩本と話をしながら攻められたので良かったなと思います。
ーー春の疲れはどう抜きましたか・
「特に変わったことはしてないが、少しノースロー(調整)にしたりして。すぐに秋のリーグ戦に向けて準備しました。」
ーーノースローの期間はどれくらい作った。
「2週間です。」


次戦、1部リーグ対中大第2回戦は9月16日(木)11:30~明治神宮球場で行われる予定です。

*Twitterで試合の速報、Instagramで試合の様子をお届けする予定です。併せてご利用ください。またカウントダウン企画も予定しています。(Twitter:@koma_baseball)(Instagram:@komaspo_offcial)

■神宮球場へのアクセス
 JR中央線「信濃町」駅、「千駄ヶ谷」駅から徒歩15分
 地下鉄銀座線「外苑前」駅から徒歩5分
 大江戸線「国立競技場」駅A2出口から徒歩10分

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