• 「小さい頃から駒澤大学に憧れていた」という金谷紘大=駒澤大学駒沢キャンパスで(近藤龍撮影)

  • 「花尾恭輔(商2)を見て駒大に進学した」という久保貴大

  • 目標の人に三浦龍司(順大)を挙げる小牧波亜斗

  • 6月6日の大会で5000m 13分47秒86の記録を出した佐藤条二

陸上部新入生特集2021 vol.1

[陸上競技部](2021年07月25日 17時05分)

本年度の駒大陸上部には、1年生が17名入部した。本学の陸上部に入ったきっかけや今年度の目標、4年間の目標などを聞いた。
(聞き手・清水呼春、宮澤希々、大﨑陽凪、東海圭起)

5回に渡ってお届けする『陸上部新入生特集』。第1回目は金谷紘大選手、久保貴大選手、小牧波亜斗選手、佐藤条二選手の4名をご紹介します。(本取材は6月下旬に行われました。)


「まずは自分が目標で立てた設定タイム達成できるよう頑張りたい」
◆金谷鉱大(かなや・こうた)
法学部政治学科
出身校:駒澤大学高校(東京)
5000m自己ベスト:14'28"21
座右の銘:継続は力なり

――駒大進学のきっかけと理由
「出身校が駒大高校で、付属で上がってきたというのもある。小さい頃から駒澤大学に憧れていたため、高校進学の時から駒澤大学入学を見据えて決めていた」
――大八木監督やコーチの印象
「高校の時から何度か合宿や練習に参加していて怖いイメージはあるが、入ってみたら優しさもある人だった」
――目標としている人と理由
「具体的に誰というのはない。同期も先輩も強い方が多く、自分はまだまだ力がないので一人ひとり(全員目標にしている)」
――田丸颯選手(営1、後日掲載)と金谷選手、お互いにライバルとして名前を挙げているが
「田丸が自分のことを思っているのと、自分が田丸を思っているのとは意味が違うと思う。高校3年間一緒にやってきて特に長い距離ではなかなか勝てていなくて、今も力は向こうの方がある。また4年間一緒にやっていくことになり、4年間で切磋琢磨していずれかは勝ちたい」
――座右の銘「継続は力なり」の理由
「中学校の頃から継続していったのが力になったため。4年間で上手くいかないこともたくさんあると思うが、継続していったらいつかは結果が出るというのを自分のモットーとして4年間やっていきたい」
――自身の走りの持ち味
「粘り強い走り。ラストの切り替え」
――今年度の目標
「1年目から箱根出走はなかなか現実的ではないため、まずは自分が目標で立てた5000mや10000mの設定タイムを記録会などで達成できるように頑張りたい」
――大学4年間の目標、意気込み
「今はまだ全然自分に力はないが、将来的には三大駅伝に出走したいので、そこで駒澤大学に貢献できるような走りができれば良いと思う」


「今年は5000mで14分10秒を切れるように。夏合宿をパーフェクトにこなすのも目標」
◆久保貴大選手(くぼ・たかひろ)
経済学部経済学科
出身校:松山商業高校(愛媛)
5000m自己ベスト:14'46"80
座右の銘:粉骨砕身

――駒大進学のきっかけ、理由
「中学から陸上を始めたが、その時に全国で活躍していた花尾(恭輔)先輩が駒大に進学していたというのが理由のひとつ。また、自分は甘い考えが少しあるため、厳しい環境に身を置いて自分の競技力を向上させたいと思い、志望した」
――大八木監督やコーチの印象は
「(大八木監督は)練習メニューについて話す機会が結構あるが、親身になって相談に乗ってくれる。個人個人のペースに合わせて的確な指示をしてくれる。最初は少し怖かったが、今は怖いという印象はなくなり、陸上に対して熱く、詳しい方だなと思っている。藤田コーチは考えがしっかりまとまっていて、目指すべき方向を指示してくれる。とても接しやすいコーチ」
――目標としている人とその理由
「5年ほど前に卒業した中村佳樹さん。自分の高校と近い高校(愛媛、松山北高校)出身の中村さんが箱根の10区を走ったシーンがとても印象に残っている。また(中村さんは)その後愛媛マラソンでも優勝するなど活躍しているから。自分が高校3年生の時に中村さんと一緒の試合で走って、その時も速かったので憧れている。
在学生の中で憧れている選手は花崎(悠紀)さん。花崎さんは自分と同部屋で、陸上に対する考えをしっかり持っており、自分自身の体も理解しているので練習の加減にも気を付けている。そういう所に憧れている」
――ライバルとその理由
「同級生の小牧(波亜斗)。同じ学部で話す機会が多く、陸上に対する想いも強いので負けたくない。一番は、高校の時に伊那駅伝という長野で行われた全国規模の駅伝があり、その時に一緒の区間を走り、大差で負けてしまっているから。同じ大学に入ったので、切磋琢磨しながらもその時のリベンジを大学4年間で果たしたい」
――座右の銘「粉骨砕身」の理由
「中学の頃に陸上で使うハチマキに書いていた言葉。自分の身を粉にして全力を尽くし、何事にも引けを取らずにひとつひとつのことに全力で取り組みたいから。中学校の時に出会ってからずっと大事にしている」
――自身の走りの持ち味は
「自分はみんなと比べてスピードやスタミナはまだ足りないと思うが、苦しくなってから粘りの走りが出来るということが強みだと思う。みんなが辛くて苦しいときに、ペースアップしてラストスパートできるというのは自分の持ち味。生活の面でも常に厳しい方向へ行って粘り強さを身に着け、走りに生かしていきたい」
――今年度の目標は
「まだまだ力が足りないので、まずは故障をせずに体力をつけていきたい。具体的な目標としては、5000mを、14分10秒を切って走ることができるようになりたい。箱根駅伝出場を最終的な目標にしているので、20km以上の距離に対応できるようなスタミナをつけたい。1か月後には夏合宿があるが、そこに向けて体力をつけていき、夏合宿をパーフェクトにこなすというのも目標」
――大学4年間の目標と意気込み
「駒大で生活させていただいているので、感謝の気持ちを持って競技に精進していくということと、人間的にも成長し、社会に出た時に大八木監督のような何事にも熱い人になるというのが目標。競技では4年間で箱根駅伝出場が目標で、出場するだけではなくチームの総合優勝に貢献できるような走りをしたい。自分のタイプ的には復路が合っていると思うので、そういった所で粘り強い走りをして総合優勝に貢献したい」


「大学4年間の目標は、箱根6区で区間賞を取ること。5000mで日本選手権に出ること」
◆小牧波亜斗(こまき・はあと)
経済学部現代応用学科
出身校:洛南高校(京都)
5000m自己ベスト:14'18"93
座右の銘:過去がどんなに眩しくても未来はもっと眩しいかもしれない

――駒大進学のきっかけとその理由
「箱根駅伝に出るならここかなというのは頭の中にずっとあった。近年になって強い先輩方が入られたというのを見て、ここにしようというのが第一のきっかけ」
――大八木監督やコーチの印象
「監督は、練習では厳しくしてくれているともあるが、選手一人一人をしっかり見てアドバイスなどをもらっている。生活面では優しく接してくれているため、オンとオフの切り替えが指導者としては自分に合っていると思う。コーチも走りが違ったらどこか悪いのかというのをすぐに見てくれたりするので、故障を防いだり競技力向上にもつながるようなアドバイスをよくもらっている」
――目標としている人とその理由
「三浦龍司(順大)さん。高校で2年間一緒に練習してきて、同じような練習をしてきた人が世界に行くような選手になった。練習面とか全部見てきた中で、この人に近づきたいという思いが高校時代も今もあるため」
――三浦さんオリンピック内定について
「自分たちが高校の時からオリンピックというのを目指していて、見ているところが違うな、と思った。有言実行、コンスタントにタイムを出しているのはすごい」
――ライバルと、その理由
「若林宏樹(青学大)。高校に入る前からお互い知っていて、高校入学してからもずっと一緒に同じような結果で戦ってきていて、1年目は負けたり2年目は勝ったりを繰り返していた。今となっては少し上に行ってしまったがそれでも背中を追いたい」
――座右の銘「過去がどんなに眩しくても未来はもっと眩しいかもしれない」の理由
「高校時代に駅伝で区間賞を取ったなどの過去があるが、そういった過去にすがりついていては大学に入ってからの結果はついてこないと思う。大学の結果の方がもっとすごい結果があるというのを自分の中で持って、もっと上を目指していこうと思っている」
――自身の走りの持ち味は
「力強いというのがあるため、ラスト1000mとかの切り替えが自分の持ち味。持ち味はラストのキレ」
――今年度の目標
「タイムは、5000mで13分台が目標。この1年間を通して箱根や全日本などを見たりして経験して、2年目以降に生かしていくことも目標」
――大学4年間の目標、意気込み
「箱根駅伝6区で区間賞を取ること。5000mで日本選手権に出ること」


「今年の目標は5000mで13分40秒、10000mで28分20秒を切ること。三大駅伝全て出走したい」
◆佐藤条二(さとう・じょうじ)
経済学部経済学科
出身校:船橋市立船橋高校(千葉)
5000m自己ベスト:入学時 13'59"08  現在 13'47"86

――駒大進学のきっかけ、理由
「高校2年生の時にコーチが高校に来てくれて、夏合宿の誘いをもらい、野尻湖の合宿に参加した。その時に、雰囲気が厳しいがメリハリもあって良い大学だと思った。あとは、小さい頃から憧れがあった」
――6月6日の日体大記録会の5000mで自己ベストを出したが
「まず、出ちゃったなあという感じだった。もともとは13分55秒を目標にしていて、13分40秒台は夏明けで出せればなと思っていた。レースを走っている最中に出るかもしれないと思ったのと、調子も良かった。周りのメンバーも日本のトップを走る人ばかりですごく楽しいレースができたと思う」
――同学年の中で1番速いタイムを持っている心境は
「先輩たちが強い。特に2年生が強いのでその世代には負けるが、自分は1年生を走りで引っ張れる存在になりたい」
――大八木監督やコーチの印象は
「2人とも実績だったり指導がすごくて、過去にも(中村)匠吾さん(15年卒、現・富士通)だったりそういうすごい人たちを出している。練習の時はすごく怒ったりしているが、寮とか私生活では優しい方で、そういうメリハリというか、しっかり見てくれているのかなと思う」
――監督への取材で注目選手に選ばれたが
「最初はあまり話せなかったが、練習ができていくうちに声をかけてもらったりして自分は気にかけられているのかなと思ってきていた。日体大記録会が終わってから、1回1回の小さなことでも声をかけてくれて、しっかり目に止めてもらえていると思った」
――目標としている人とその理由
「ヤコブ・インゲブリクトセン選手。同世代で、世界陸上で4番に入っていた。差別ではないが、ヨーロッパ人なのに黒人にも勝っていると言うことで強いと思った。勝負感が強い選手で、かつ、かっこいいため」
――ライバルとその理由
「篠原倖太朗(地1)。高校から合宿やレースで何度か戦ったりして、勝ったり負けたりしているが1番信頼し合えるというか、仲も良い。4年間しっかり切磋琢磨しながらしっかりチームの戦力になれるように2人で頑張りたいと思った」
――自身の走りの持ち味は
「高校時代筋トレをたくさんやってきたので、タフさと持久力が持ち味だと思う」
――今年度の目標は
「5000mで13分40秒を切ることと、10000mで28分20秒を切ること。駅伝は、三大駅伝全て出走することで、箱根に関しては1区でしっかり戦えるようにしたい」
――大学4年間の目標、意気込みは
「1年目は先輩たちにしっかりついていくこと。2年目からは、駒澤にはこの選手と名が知れるような、有名じゃないですけど、みんなが知っているような存在になって、チームを引っ張れる選手になりたいと思う。あと日本選手権で、上位で戦える選手になりたい」

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