• 飯田晃明(三塚結衣撮影)

  • 4年生に見劣りしないダイナミックなプレーが魅力の選手だ(嵜田将礼撮影)

【飯田晃明インタビュー】地元開催のインターハイ戦う後輩たちへエール。「福井の人を元気付けられるような試合を」

[サッカー部](2021年07月12日 22時04分)

今年の5月から6月にかけて千葉県で行われた「U-20日本代表候補トレーニングキャンプ」に参加した飯田晃明(地1)。今季、関東大学リーグでは入学後、即スタメンに定着。関東大学選抜や今回の日本代表候補など、さまざまな選抜にも選出されている世代注目のルーキーだ。今回は、代表合宿をはじめとする今シーズンの話を聞き、地元開催のインターハイに挑む母校の丸岡高の後輩たちにエールを送ってもらった。(聞き手:三塚結衣、木幡朱里)


――初めての日本代表候補合宿の感想は
「代表の活動をしたのが初めてだったので、うまい人が多く集まる中で自覚とか駒大を背負って、合宿に行くので自覚を持って行った。そこで良いプレーをすることができたら次も選ばれたり、プロのスカウトが見ているので、(プロへの)チャンスを切り拓いていける。駒大で試合に出させてもらって、そういう場を秋田(浩一)監督を通して掴ませて貰った。刺激もあり、良い代表合宿になった」

――駒大と代表候補でのサッカーの違い
「駒大は縦に速いサッカーで、いかに速くゴールに持っていくかというスタイル。代表では繋いで繋いで、スペースを見つけてパスを出して仕掛けて、などどちらかと言うと駒大と違い、ゆっくりと前へ進むという感じで、1日目の練習はやりにくさがあったが徐々に慣れた。そういうところにいったら、その場で適したサッカーをこなせる選手にならないと、生き残っていけない。ライバルがいるわけで、自分が一番になるという部分はずっと思っている。1年生として試合に出て、最近は出られないが、何が駄目なのかというのは腐らずに常に自分の中で追求していかないと駄目だと感じている」

――大学で求められていることと代表での違い
「駒大では、自分は声を出すことを求められているが、代表では当たり前にみんなやっていることで、刺激になった。1年生だからといって声を出さないというわけにいかないので、自身を持って声を出すことはやっている」

――合宿での手ごたえは
「1日目はお互いにまだコミュニケーションを取り合えてなくて、少し上手くいかないことがあった。2日目、3日目とやっていくごとに「自分はこういうことがみんなとは違って少し勝っているな」とか「こういうところをもっと伸ばさないといけないな」とか、課題と自分の長所、どちらも見つかった。どちらもできるようになったら絶対プロになれると思っている。課題の部分というのはずっとやり続けないと直らないところなので、練習が終わった後の自主練だったりで意識してやっていきたい。昔は努力しなくても上に行けると思っていたが、高校選抜に入った時とかに改めて全国の上手い選手たちのプレーを見て、自分が通用しないことが分かった。努力をすることは改めて大事なんだなと最近感じ始めたし、やはりやり続けることが大事なのかなと感じ始めた」

――合宿中にボランチとセンターバックで起用され、ゴールも決めたようだが感触は
「駒大では中盤で起用したいと言われていて、今はずっとCBの右で出ているが、やはりどこでもこなせる選手になりたいとずっと考えている。ここが駄目で、じゃあ誰にしようと考えたときに「こいつは中盤でも使えるし、DFでも使えるし」と頼ってもらえる選手になれれば、どんな場面でもこいつを信頼して使おうと思って貰える。今はまだそういう信頼が100%は無いから試合に出られていない。ゴールとかではなくて、信頼できる選手になりたい、というのが一番強い。自分は福井から上京してきて、遠いところから両親にお金を出して貰って、ここの大学でサッカーをしたいという気持ちで来ているので、絶対にプロになって恩返ししたいと言うのもある。見ている人を元気付けたいとか地元の人たち、後輩やサッカーをしている人を勇気付けれるように、少しでも自分がそういう選手になっていけるようになりたい」

――大学と高校での違い
「まず、プレースピードが圧倒的に違う。丸岡と駒大のサッカーは少し似ているが、やっていて自分が一番違いを感じるところは、大学サッカーは頭を休めたらやられる。目の前の選手へのアタック、プレスを強く行く。全国でもここまで速くプレスをかけているチームはいなかった。大学サッカーは改めてすごいと感じたし、駒大ではそれをやらないと試合に出れない」

――今後どのような選手になりたいか。
「毎日努力して、頑張って信頼される選手になることが目標。後期はまた何十試合とあるが、常に出られる選手になれるよう全力でやる。信頼できる選手に少しでも近付いて、来年になったら欠かせない存在になれるよう、4年生に頼ってばかりではなく4年生に負けないよう声を出したり、プレーで4年生に示したい。一緒にやるためにはそういうところを頑張らないと出られないと思っている。勉強も大事だがサッカーをしに来ているので、サッカーのことだけを24時間常に考えてやっていきたい。睡眠、食事の質で次の日のプレーが変わってくるので、もっと意識してやっていきたい」

――大学進学後、丸岡高校の小阪康弘監督と連絡は取っているか
「まず、大学に来る前にプロになって地元に帰ってこいと言われた。(大学進学後も)週1で怪我の状態や調子を伝えたり、丸岡の後輩たちの状況を聞くなど連絡を取っている。自分のことを気にかけてくれてありがたい。絶対にプロになって恩返しをしたい」

――インターハイを戦う後輩たちにエールを。
「今年は地元開催。去年、自分たちはインハイが無くなって、夏に何もできずに終わってしまった。後輩たちは夏の大会で後悔して欲しくない。夏の最後の戦い、自信を持ってプレーして欲しい。ずっとベスト16という結果なので、その上のベスト8を目指して地元の人を元気付けられるような試合を見せて、丸岡高校の存在を福井県中に知れ渡らせて、丸岡高校に進学したいと思ってもらえるように頑張って欲しい」

発行冊子最新号一覧背景(左)

サッカー部の前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)
発行冊子最新号一覧背景(左)

前後のニュース

発行冊子最新号一覧背景(右)