• 来季、サガン鳥栖への加入が内定している荒木駿太(岩渕隆悟撮影)

  • 豊富な運動量もさることながら、ドリブルやシュートなどの技術も高く魅力のある選手だ(嵜田将礼撮影)

【荒木駿太インタビュー】サガンティーノへ「自然と心が熱くなるプレーを」

[サッカー部](2021年07月12日 21時32分)

2022シーズンより、J1所属のサガン鳥栖へ加入が内定している荒木駿太(市4)。高校ではプリンスリーグ九州得点王を獲得し、日本高校選抜に選出されるなど輝かしい成績を残してきた。駒大でも1年次から出場機会を獲得し、昨年度は3年生ながら関東大学リーグ1部アシスト王に輝くなど、今後更なる活躍が期待される注目の選手だ。
今回は、その豊富な運動量で駒大サッカーの中心を担う荒木に、これから始まるプロでのキャリアについて、そしてサガン鳥栖のサポーターに向けメッセージを語ってもらった。(聞き手:岩渕隆悟)

――オファーをもらった時の心境
「プロになるというのは小さい時からの夢だったので、実際にオファーがきて、最初は本当になるのかな?というか」

――実感が湧かなかったという感じか
「そうですね。実感が湧かなかったんですけど、強化部の人が来て仮のサインを書いたときに「あ、本当に行くんだな」というのを改めて感じたというか。ちょっと名前を書くときに緊張して震えちゃったっていう。なんか、そこですごい色んな感情がありましたね。すごく嬉しかったです」

――鳥栖でのキャンプ、トレーニング環境の印象
「設備はめちゃくちゃ良くて。練習着とかも全部洗濯してくれるし、用意してくれるし、今自分でやっていることをほぼやってくれる。そこに関しては、ほんとにサッカーだけに集中できる環境だなと思う。練習に行ってもみんな質が高くて、ミスとかもほぼないし本当に上手くて「あ~これがプロなんだな」というのを実感させられた。自分は2週間行ったんですけど、2週間のなかでもすごく、自分の中で上手くなった感覚があった。プロに行って伸びる人も全然いるし、だからやっぱり上手い人たちとやっていれば、自然と自分も強化される。鳥栖は自分のプレースタイルと結構合ってると思うので、だから鳥栖を選んだというのもあります」

――荒木選手は福岡出身だが、鳥栖に決めたのは家族の影響も大きいか
「そうですね。九州でプレーしたいっていうのは大学入ってからずっと思ってたので、九州に帰れて嬉しいです」

――鳥栖以外に練習参加は
「鳥栖以外はなかったですね。早めに鳥栖に決めたという感じで」

――同期について
「孫大河(立正大)は身長が高くてヘディングが強い。ロングフィードもすごく良いので、前から良い選手だなと思っていた。佐藤響(流経大)は速くて強い。その中でも上手いというのはすごいことだし、相手チームにいてすごく嫌な選手。(菊地)泰知(流経大)は高校選抜でも一緒にやっていたので、自分が動いたところにピンポイントで出してくれたり、すごい自分の動き出しを見てくれているので、高校選抜の時に思ったのは「一緒にプレーしてて楽しいな」と。高校選抜の時は2か月くらいだったんですけど、また泰智と一緒に長い期間出来るのは楽しみ。梶谷政仁(国士大)はデカくてゴツくて、点も決められて、相手チームにいてだいぶ怖い選手なので、それが味方になるっていうのはすごく心強い。自分のプレーも活かしてくれると思うし、活かせると思う。みんな4人とも来年一緒にチームメイトでできるのは、めちゃくちゃ楽しみにしています」

――尊敬する選手は
「ずっと言ってるんですけど、原口元気選手(ウニオン・ベルリン)。上手くて、走れて守備も出来てっていう選手で、監督が前に言ってたんですけど「お前は全然守備もしなくて、ドリブルして個人プレーが多かった」みたいな。海外に行って結構守備も求められるから、走らないと出られないと監督も言っていた。それで代表でもあれだけ守備ができて、上手くて点を取れてアシストも出来るっていうのは、自分の中ではすごい尊敬できるし、真似したいというのはあります」

――プロを意識したきっかけ、時期
「小学校・中学校の時は、ただただプロサッカー選手になりたいと言っていた。でも別になれなかったら…みたいな」

――なれなくても仕方ないという感じ?
「みたいな感じでやってたんですけど、高校で安藤瑞季(水戸ホーリーホック)と一緒になって、アイツはすごいプロへの意識が日頃から高くて。高校の時は、瑞季がいたからプロへの意識がすごい高まったというか。それで、高校卒業して、高校からプロ行く人も結構いて、身近な人がプロになっていく中で、なんか...すごいなっていうのがあって。そこから本気で目指したいなっていうのはあった。一番はそうですね、瑞季に負けたくないっていう気持ちでずっとやってる自分はいた。大学に入っても先輩とかがプロになっていく中で、身近な人がプロになるっていうことで、自分のプロへの意識も強くなったのかなって思います」

――対戦したい選手、負けたくない選手は
「先輩、後輩や、中学・高校・大学と関わってきた人たちには絶対に負けたくないという気持ちはある。安藤瑞季であったり(安藤)翼さん(SC相模原)であったり、(星)キョーワァンさん(松本山雅)、中原輝さん(モンテディオ山形)とか、高橋潤哉さん(アスルクラロ沼津)とか。結構上になるんですけど吉岡雅和さん(アビスパ福岡)も駒大の先輩で。そういう人達には戦った時には絶対に負けたくないし。でも、そういう人たちとプロの舞台で戦えるっていうのは、めちゃくちゃ楽しみではあります」

――一緒にプレーしたい選手
鳥栖で1番一緒にプレーしたいのは、林大地選手ですね。大学の時から大体大(大阪体育大学)とは試合していたので見てたんですけど、鳥栖に入って1番林大地選手とは一緒にプレーしたいです」

――具体的に一緒にどういうプレーを目指したいか
「アシストもしたいし、自分が点を決めて喜び合いたいっていうのもあるし、とにかく2人で崩して点を決めたいっていうのは、自分の心の中で思ってます」

――得意なプレー、自分の特徴
「自分の1番の特徴は、運動量っていうのはあるので。ファン・サポーターの方には、そういう運動量や裏の抜け出しっていうのを一番は見て欲しい。かつ、点をとるところ、アシストをするところ。あとは、駒大で教わった気持ちのあるプレーだったり、そういうのを見て欲しいです」

――ファン・サポーターの方々へメッセージ
「ずっとJ1にいて、歴史のあるクラブでサッカーができることの感謝を忘れずに、ファン・サポーターの人たちが見ていて楽しいとか、自然と心が熱くなるプレーを見せたいと思っています。自分が内定した時もすごいメッセージをくれたりしてたので、恩返しというのもなんですけど、プレーで、結果で、恩返しできるように頑張っていきたいなと思います」

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