• 荒木は途中出場からミラクルゴール(三塚結衣撮影)

  • 上野は縦突破から何度もチャンスを演出した(嵜田将礼撮影)

途中出場の荒木が"ミラクルゴール"で決勝点‼︎上武大を撃破し2回戦へ駒を進める

[サッカー部](2021年07月12日 19時16分)

「アミノバイタル®️」カップ2021 第10回関東大学サッカートーナメント大会 1回戦・上武大戦が7月12日に開催された(会場非公開)。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

【スコア】
☆駒大1-0上武大

【得点者】
86分:[駒]荒木 駿太(深澤 颯人)

【メンバー】
GK
21 深澤 颯人[3年=武南高]

DF
4 岩本 蓮太[4年=長崎総科大附高](→64分 5 相澤 佑哉[3年=熊本Y])
28 小針 宏太郎[2年=鹿島Y]
33 藤田 和也[1年=長崎総化大附高]
24 野村 天真[2年=C大阪U-18]

MF
13 辻 稔貴[3年=静岡学園高](→60分 14 島崎 翔輝[4年=国際学院高])
18 上野 正騎[2年=熊本Y](→69分 7 荒木 駿太[4年=長崎総科大附高])
20 仲田 瑠[3年=長崎総科大附高](→80分 8 江﨑 巧朗[4年=ルーテル学院高])
23 小島 心都[2年=湘南工科大附高]

FW
27 田海 寧生[2年=丸岡高](→51分 30 阿部 耀仁[1年=専大北上高])
9 宮崎 鴻[4年=前橋育英高]

【SUB】
GK 22 石綿 樹[4年=相洋高]
DF 6 猪俣 主真[4年=三浦学苑高]
DF 19 松本 ケンチザンガ[2年=浦和東高]
FW 10 土信田 悠生[4年=高川学園高]


今年のアミノバイタルカップがいよいよ開幕。この大会で6位以内に入ると、8月から行われる総理大臣杯へ関東代表として出場できる。1回戦の相手の上武大は、昨年の初戦で3-1で勝利した相手。しかし、今年は苦戦を強いられることとなった。

GKから丁寧にビルドアップし、攻撃を構築してくる上武大を相手になかなか駒大らしいリズムに持っていけない立ち上がり。裏へ抜け出され、GKと1対1になるなどピンチの場面を迎える。それでも上野正騎のスピードを活かした突破や、仲田瑠の正確なキックから上武大ゴールに迫る。すると33分にその上野が左サイドを突破し、中央へセンタリング。ゴール前で待っていた宮崎鴻がヘディングでドンピシャで合わせ、ゴールネットを揺らす。これは惜しくもオフサイドの判定でノーゴールになるが、前半のうちに良い攻撃の形を生み出し、後編へ臨む。

後半もなかなか得点を奪えないでいると、島崎・相澤・荒木・江﨑と温存していた主力メンバーを投入。上武大に傾いていた流れを引き戻す。すると、スコアレスのまま延長戦へもつれるかと思われた86分。GK深澤颯人のパントキックがそのまま荒木駿太へと届き、振り返りざまにトラップしたボールが伸びてそのままゴールへ。「狙ったというとあれですけど…」と試合後に語る”ミラクルゴール”で先制に成功。試合はそのまま終了し、格下相手に1-0の辛勝という形にはなったが、何とか2回戦に駒を進めた。


次戦は中1日という過密日程で神大と対戦。関東2部所属のチームだが、格上の慶大を1-0で撃破するなど決して侮れない相手だ。



◆秋田浩一監督
ーー4-4-2で、選手も普段リーグ戦で使われていない選手を使われたが
「一番は学校の試験や就職試験の問題というのが一つ。それと、試合に一番絡んでいるサブの連中は、こういう公式戦をなかなかやれないので、試しに。これから暑くなるので、今のメンツだけではちょっと厳しいかなというところもあったので。きっちりやれば勝ってくれると思っていた」
ーー後半から何人か主力の選手を出されたが、本来ならば温存させたかった感じか
「連戦なので、どちらかと言えば。でも勝負なので、勝たないと次に行けない。荒木はスタミナがあるし江﨑もあるので。荒木はあれ(得点シーン)を狙ってやったならすごいと思うし、一生出ないかもしれない。助けてもらった」
ーー藤田和也選手、阿部耀仁選手と、1年生が2人デビューしたが
「藤田は目立つ感じではないが、何でもこのくらいはこなす。なので、もうちょっと上を、高みを目指して欲しいなと思っている。阿部は使っていけばもうちょっと色々なプレーが出てくると思う。少し引っ込み思案なところがあるので、何回か試合で使ってあげるとほぐれてくるかなと思っているので、今日はサブで行ってうちがリードしたら使いたいなと。全然違う状態で使うことになったので、少し誤算ではあったが、これも彼にとっては経験なので」
ーー1-0という結果はどう受け止めているか
「(アミノバイタルカップは)リーグ戦じゃないので、トーナメントなので次に行ければ良いかなと思っている。1日2日で修正できるかどうかは分からないし、メンバーも変わるが、もちろんダメなところは(伝える)」
ーーもう少し戦って欲しかったというのはあるか
「あります。もっと走って欲しかった。僕も歳を取ったのであまり怒らないようにしているが、もうちょっと戦って、ファイトして欲しかった」
ーー次戦、神大戦に向け意気込み
「神大とはいつも春に(練習試合を)やっていたが、最近はやっていないので、久々にやれるので楽しみ」


◆ 岩本蓮太(営4)
ーーゲームキャプテンとして意識したことは
「下級生が多く、4年2人で雰囲気とか皆んなを引っ張って行こうと思った」
ーー今日の試合を振り返って
「初戦で難しい試合だったが、トーナメントなのでまずは勝てて良かったと思う」
ーー前半をスコアレスで終えたことについては
「裏を取られたり、キーパーと1対1を作られる場面が危なかったが、失点しなくて良かった」
ーー今日の試合からの課題は
「日頃あまり出でないメンバーだったが、チームとしてやることは変わらないので、前からのプレスやサイドからの攻撃を増やして決めきらないといけないと思った。(次戦へ向けて)また気を引き締めていい準備をしてチーム皆んなで勝ちに行きたい」


◆藤田和也(市1)
ーーデビュー戦スタメンで意識したことは
「今日デビュー戦で1番意識したことは小さいことをしない、大きくはっきりとしたプレーを意識した」
ーー今日の試合を振り返って
「奪った後とか攻撃のテンポが悪く縦に速い攻撃が少なかった。バックラインがボールを持っている時、あまり相手は寄せて来なかったので、もっと落ち着いてプレーできた場面が多くあった」
ーー自身のプレイで評価出来た点、課題となった点は
「今日の自分のプレーは課題が多くでた。まず繋げるところを慌ててクリアして、また相手ボールにしてしまったこと。ラインの押し上げが遅いのと、味方とのコミュニケーションが全然取れていなかったこと。あと前半に一本裏をやられ、キーパーと1対1にしてしまった場面は、DFとしてやってはならないことだった」
ーー自身のストロングポイントは
「自分のストロングポイントはセンターバック、ボランチ、サイドバックをできること


◆ 荒木駿太(市4)
ーー今日の試合を振り返って
「最初、自分がベンチで見ている時はヒヤヒヤした部分もあった。でも「準備はしておけ」と言われていたので、出たら絶対に点を決めるという気持ちでアップをしていた。得点シーンは狙ったというとあれだが、トラップミスで。ミスはミスだが、ゴールはゴールなので、次に進めたというのは大きいと思う」
ーー得点シーンはトラップミス?
「そうですね、正直(笑)。回転がかかっていたので、(背後からのボールを右脚で)止めて、流して左脚で打とうと思っていたが、上手く(ゴールへ)行ったので。入ったので良かった」
ーー途中出場でどういう風にプレーしようと思っていたのか
「外で見ていて、裏が空いているないうのはあった。前半はデカいFW2人で、あまり裏に抜けるタイプではなかったので、苦しむ部分はあった。自分が入ったらしっかり裏に走って、ついてきたら足元で受ける、というのを考えながら入った。やっぱり裏が弱くて結構裏へ抜けられたし、ゴールはなかったがそこから何回かチャンスを作れたので、やりたいことはできたかなと思う」
ーー駒大でもあまり途中出場は無いと思うが
「4年生になって途中交代というのはあまり無いが、途中交代でも結果を出せる選手になっていかないとこれから先、使ってもらえなくなるし、サッカーで生活していくというのは難しいと思う。スタメンでも、途中出場でも結果を出せる選手になっていきたいというのはある」
ーー交代の時、監督から何か指示は
監督からは「お前がみんなを走らせてこい」と、その一言をもらって、自分が走れば、自分が声を出せばついてきてくれるかなと思って走った」
ーー順大、慶大など1部のチームが負けているが
「自分たちは1部で戦っているので絶対に負けちゃいけないし、(試合に)入る前にみんなで気持ちを引き締めて駒大らしくサッカーをしよう、というのはずっと言っているので、それが出来ていればこんな試合にはならなかったと思うし、今日は少しその部分で欠けていたかなというのは感じた。次の神大は、駒大らしく、仲間のために戦っていきたい」



次戦は7月13日(火)、14:00より神大と対戦する。
なお、アミノバイタルカップは全試合インターネットでライブ配信(一部録画配信)される予定。

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