• 松浦高校(長崎)出身の藤山龍誠=陸上部道環寮で(菅野真由子撮影)

  • 滋賀学園高校(滋賀)出身の安原太陽

  • 加藤学園高校(静岡)出身の山本蓮

  • 水戸葵陵高校(茨城)出身の片岡龍聖

陸上部新入生特集2020 vol.4

[陸上競技部](2020年05月12日 13時25分)

昨年度、駒大陸上部は「原点と意欲~努力の継続~」というスローガンのもと、出雲2位、全日本3位、箱根8位という結果を残した。今年度は「原点と新化~覚悟をもって頂点へ~」を掲げ三大駅伝での優勝を狙うチームに、17人の新入生が入部。駒大陸上部に入ったきっかけや、4年間の目標などを聞いた。(聞き手・菅野真由子、笹井美里、小野美早紀、黒岩美彩紀)

4回に渡ってお届けする『陸上部新入生特集』。第4回は藤山龍誠選手、安原太陽選手、山本蓮選手、片岡龍聖マネージャーの4名をご紹介します。なお、この特集は事前に選手の皆さんにお答えいただいたアンケートを基に行ったインタビューになります。(本取材は3月上旬に行われました。)


「5000mで14分20秒前後を目標にして練習していきたい」
◆藤山龍誠 (ふじやま・りゅうせい)
仏教学部仏教学科
出身校:松浦高校(長崎)
5000m自己ベスト:15分06秒74
座右の銘:千里の道も一歩から

―入寮日は
「3月4日です」
―同部屋の久綱一輝(政3)選手とはお話ししたか
「優しくて、結構接しやすい先輩だなという印象です」
―自己ベストはいつ出したのか
「高校3年生の10月くらいです」
―長崎というと山下一貴(20年卒、現・MHPS)選手がいるが関わりは
「学年も離れているのであまりないです」
―同期の花尾恭輔(商1)くんは
「わりと高校の時から話していたのもあって、今も1年生の中だと仲が良いほうだと思います」
―「強く厳しいチームに入りたかった」とあるが監督の印象なのか
「それもありますし、僕が中学生の時に駒大が強かったのもあって。ここ最近また復活してきているのもあって、寮生活が厳しいっていうのも聞いていたので。そういったところで自分のレベルアップができたらいいなと思って駒大を選びました」
―昔から駅伝は見ていたのか
「陸上を中学から始めたので、その時期くらいから興味がありました」
―入寮してから監督、コーチとお話ししたか
「練習の合間とかに少し喋ったくらいですが、話しました」
―少し喋ってみても「偉大な方」って印象は変わらないか
「そうですね(笑)。威圧感というか、ちょっと接しづらい部分というのはまだあります」
―目標に中村匠吾(15年卒、現・富士通)さんを選んだ理由は
「駒大の卒業生で、いまも駒大で練習されていて。一番身近な人の中で一番すごい人だと思ったので選ばせていただきました」
―ライバルに花尾くんを上げたのは
「同郷で(同期の中では)一番知っている存在なので」
ー高校の時から意識していたのか
「力的にはだいぶ離れているので……。向こうがどう思っているかは分からないけど、自分の中では一つ意識としてありました」
―座右の銘を「千里の道も一歩から」にした理由は
「やっぱり何事も一つひとつ積み上げていかなかいといけないと思っていて。多くのことを望んでもそれを全部手に入れることは多分できないと思っているので、小さな努力からやっていこうということで、これを選びました」
―持ち味の「粘り」を生かせるのは
「駅伝とかハーフマラソンとか一人で走るっていう時に、『周りに人がいないからいいや』じゃなくて、そういう時にしっかりと我慢ができるほうなのかなと思っています」
―1年後にどうなっていたいか
「ある程度チームの中で通用するためには(5000m)14分20秒前後では、最低限いかないといけないと思っているので、この1年そのあたりを目標にしてしっかり練習していきたいと思います」
―大学4年間の目標である「箱根優勝」はいつ達成したいか
「4年間で達成したいと思っていますけど、やっぱり自分たちが最終学年になった時に優勝できたら嬉しいだろうなと思っています」
―走るとしたら何区がいいか
「何区という希望はないんですけど、走りからすると復路のほうが向いてるのかなって思います」


「箱根の5区を走りたい」
◆安原太陽 (やすはら・たいよう)
文学部地理学科地域環境専攻
出身校:滋賀学園高校(滋賀)
5000m自己ベスト:14分22秒03
座右の銘:継続は力なり

―入寮してどうか
「高校のときは自宅から学校に通っていて、初めてのこのような寮生活になって普段とは違う環境に変わってまだ慣れてないことが多いけれども、徐々に慣れていきたいと思います」
―同部屋は前垣内皓大(商2)選手だが
「すごく優しいです。色々と教えてくださります」
―駒大を選んだ理由は
「関西よりレベルの高い関東で競技を続けていきたかったのと、箱根で活躍したいと思いました」
―大八木監督の印象は
「とても選手思いな方で熱い指導をされている。選手をすごく大切にされているなと感じました」
―駒大進学のきっかけは
「藤田コーチから『以前駒澤が強くて何回も優勝していた時期があったけれど、今はできなくなっているがまた連覇をしていきたい』という話をされたときに自分もそこに加わりたいと思いました」
―昨年度の三大駅伝で印象に残ったシーンは
「高校のときに同じ駅伝を走らせて頂いた田澤(廉・経2)さん。強くなって大学でも活躍されていたことがとても印象に残りました」
―目標としている選手が中村匠吾さんだか
「オリンピックの出場が決まったときからテレビの前で応援させて頂いています」
―ライバルが「自分自身」とは
「自分の体に負けないようにしたいと思って自分自身と書きました」
―座右の銘が「継続は力なり」ということだが
「高校のときの監督がずっと言っていた言葉で、練習を継続できれば必ず走れると言われていたので」
―自分の持ち味が「レース中に積極的に前に出る」ということだが
「小学校のときから続けているレーススタイルなので大学でも続けたいです」
―今年度の目標が「山登り」ということだが
「箱根の5区を走りたいです。高校1年生ぐらいの頃から箱根を見始めて、自分も山登りをしたいと思いました」
―今年度の目標の「自分の色を失わない」とは
「自分の持ち味であるレース中に積極的に前に出ることを変えないで勝負したいと思いました」
―大学4年間の目標は
「三大駅伝に全て出場して、全てで区間賞を取ることです」


「5000mで14分10秒、10000mで29分台を出したい」
◆山本蓮 (やまもと・れん)
経営学部市場戦略学科
出身校:加藤学園高校(静岡)
5000m自己ベスト:14分51秒93
座右の銘:遠回りすることが一番の近道

―駒大進学の理由は「陸上を始めたときからの憧れだったから」というが、始めたのはいつか
「中学校が終わって、高校から始めました」
―中学までは何をしていたか
「野球をやっていました」
―どこに憧れたのか
「高校で陸上をやると決まったときに初めて箱根駅伝を見て、そのとき沿道で応援していて、一番駒澤大学が印象に残りました。それが大きくて、高校1年生からずっと駒大の陸上部に入りたいと思っていました」
―陸上をやろうと思った理由は
「中学1年生のときから、陸上部の選手と関わりがあったので。野球では全校大会まで行ったので8月まで長引いたのですが、活動が終わって時間ができてから、陸上をやってみようと始めました」
―監督に初めて会ったのはいつか
「3年の11月くらい。記録会に大八木監督がいて、そのときに話をさせてもらって、入って良いよということになりました。自分から入りたいですと言いました」
―目標としている人に中村匠吾さんを上げているが
「MGCで初めて走る姿を拝見して、スパートがあったり、暑さのなかでも体力が落ちなかったりなど、すごく印象的で。入学して間近で見て、一緒に練習して、素晴らしい選手だなと思いました」
―ライバルに渡邉響太(東洋大・1年)くんを挙げているが
「高校で同じチームメイトだったのですが、一回も勝てなかったので。同じ大学に行くことも考えたのですが、やはり勝負して勝ちたいと思いました。例えば同じ区間で走って勝負できたらと思います」
―座右の銘は「遠回りすることが一番の近道」というが
「これはイチロー選手がインタビューされているときに言っていた言葉の中で、一番印象に残っているものです。速くなるには近道はできなくて、走って走って速くなっていくしかないと思うので。遠回りしているかもと思っても、それが一番速くなる方法かなという感じです」
―今年度の目標は
「5000mで14分10秒、10000mで29分台を出すことです」
―三大駅伝には、何年生までにエントリーしたい、出たいというのはあるか
「自分はベストも遅いので、早く三大駅伝の選手になれるよう自分を追い詰めようと思っていて、早くて3年生で箱根駅伝を走れればという気持ちです。ただそういう弱気な姿勢が(自分の)だめなところなのですが、今の時点だと上には行けないので。ここから伸びるも落ちるも本当に自分次第。3年目にエントリーに入って、4年目に走れたらいいなと思います」


「マネージャーとして選手が走りやすい環境を作る」
◆片岡龍聖 (かたおか・りゅうせい)
法学部法律学科
出身校:水戸葵陵高校(茨城)
座右の銘:なし

―マネージャーになろうと思ったきっかけは
「主に将来のことを考えてなのですが、将来は陸上を指導する側に行こうかなと思っていて。高校で自分がキャプテンをやらせてもらっていて、選手目線で3年間やってきて、ここで見えない目線はサポート側から見るしかないと思ったので。丁度高校の先生からもそういうすすめをいただいて、駒沢大学はどうかということになった。去年の夏の野尻湖合宿にもマネージャーとして参加させていただいて、そのまま入部が決まりました」
―高校の先生と、監督やコーチがやりとりして決まったのか
「そうですね。主に藤田コーチを経由していたと思います。もう一人同じ茨城出身の赤津(勇進・現1)が入ってきているのですが、その赤津を見に茨城の大会に来ていたときに、自分の高校の先生が『マネージャーとしてどうですか』という風に駒大に声をかけてくださって、そこから話が進んだ感じです」
―チームの印象は
「夏合宿に1週間ほど参加させていただいて、仕事の内容とか多少は分かったのですが、やっぱりいままで選手だったぶん全然違うサポートになるので、まだ慣れないです。何をやったらいいかなって」
―同部屋の伊藤聡汰(歴3)さんとは話したか
「部屋にいるときとかは色々と教えてくださって、マネージャーの仕事も伊藤さんがメインで教えてくださるので」
―目標が「走りやすい環境を作る」だが、具体的にどんな環境にしたいのか
「マネージャーとしてタイム計測もそうですが、ボトル準備とか補助的な部分からしっかりしていかないとと思う。環境がしっかりしていればしているほど選手も走りに集中できると思うし、大会の前日とかも調整にあてられると思うので。しっかりとそういう面でのことをマネージャーとして行っていきたいです」
―赤津選手との関わりは
「親しかったわけではないです」
―監督やコーチと直接お話したか
「最初からマネージャー志望で入部するのが今年初めてのことらしいので、選手からマネージャーになっている場合だと(各レースの)コースの良いところ悪いところが分かっている分、最初からマネージャーだと覚えるのは大変だよみたいなことは言われました。そこは自分でカバーしていけたらなと思っています」


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