• Iリーグの中心として戦い続けた鈴木翔=駒澤大学玉川キャンパスサッカー場で(宮下 響撮影)

  • 古家は後方から積極的な攻撃参加を見せた(宮下 響撮影)

  • 精度の高いキックを供給した今井(宮下 響撮影)

  • 矢崎合はキャプテンとして最終ラインを支えた(宮下 響撮影)

  • 宮崎はチーム唯一の得点を豪快なヘディングで奪った(宮下 響撮影)

【Iリーグ】4年生最終戦は惜しくも敗れるが、気持ち全開の真っ向勝負に!

[サッカー部]インディペンデンスリーグ2018関東1部 順位決定戦・対産業能率大学戦(2019年11月23日 09時59分)

インディペンデンスリーグ2019 4位ブロック順位決定戦・対産能大戦が11月2日、駒澤大学玉川キャンパスサッカー場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

【スコア】
駒大1-3産能大

25分:[産]原 虎之介
53分:[駒]宮崎 鴻(今井 達大)
60分:[産]原 虎之介
90+2分[産]白鳥 速己


【メンバー】

GK
1 鈴木 悠太[3年=神戸弘陵高]

DF
2 古家 秀太[4年=矢板中央高](→88分 9 平島 祐貴[4年=国見高])
3 矢崎 合[4年=帝京大可児高]
4 中山 裕己哉[4年=山梨学院高]
5 鈴木 翔太[4年=駒大高]

MF
6 今井 達大[4年=星槎国際高](→80分 11 三石 海斗[4年=京都外大西高])
7 宮嵜 龍飛[4年=駒大高](→76分 12 坂口 快晴[4年=都城高校])
8 中村 一貴[2年=駒大高](→66分 14 島崎 翔輝[2年=国際学院高])
10 保坂 泰輝[4年=韮崎高](→63分 15 村上 弘有[3年=市立船橋高])
14 石井 陽向[1年=前橋育英高]

FW
9 宮崎 鴻[2年=前橋育英高]


Bチームが出場しているインディペンデンスリーグで駒大はリーグ戦を4位で終え、各ブロックの4位同士が対戦する順位決定戦に回った。この試合に勝てばブロック内で1位となれるだけに勝利を掴みたい一戦。スタメンにはこの試合が最後のIリーグとなる4年生を多く編成して臨んだ。

試合は前半から最終ラインの古家、鈴木翔が積極的な声かけとともにラインを押し上げ、相手を押し込む展開に。前線では、保坂や石井が中心となってテンポの良い攻撃を見せる上々の立ち上がりを見せた。しかし、25分に一瞬の隙を突かれて失点を喫すると、徐々に焦りの色が見え始める。ここは中山、矢崎が相手のカウンターを冷静に処理する場面が光り、前半に追加点を与えず折り返す。

ハーフタイムに深井正樹コーチから「15分で2点取れ」との指示が飛ぶと、後半8分には絶好の位置でFKを獲得。キッカーの今井から放たれたクロスに走り込んだ宮崎が頭で叩き込んで同点に追いついた。そこから一気に逆転を狙うが、その直後に相手に追加点を献上。あとがない状況になるが、4年生を一気に投入して勝負に出る。最前線に入った三石が持ち前のスピードを生かして裏への抜け出しを見せるなど、駒大に流れが傾きつつあった。終盤にはゴール前で坂口が相手に激しく寄せられながらも繋ぐ決死のプレーを見せると、サイドでこれを拾った平島がドリブルで敵陣深い位置まで攻め込む。しかし、ここは得点には結びつかなかった。徐々に前がかりになり、何度もゴールに迫ったものの、後半アディショナルタイムに失点して万事休す。気迫溢れるプレーを90分間展開するが、惜しくも敗れてしまった。

◆深井正樹コーチ
「(試合を振り返って)順位決定戦で法政大学に6-0で勝てれば1位トーナメントに行けるという中で、6-1と大敗した。4位ブロックになってしまったので、ブロック内の1位を目指して13位で終わろうという話で、前回は勝って今日を迎えた。次がなかったので、これまで頑張ってきた4年生を中心にメンバーを構成して、その中で勝てるであろうメンツで臨んだ。勝たせてあげられなかったので、悔しい気持ちが強い。(古家、鈴木翔は1年間Iリーグの主軸として貢献したが)彼らは練習から一生懸命ひたむきに努力を重ねていた。Iリーグでは中心になってくれたし、苦しいことや辛いこともあったと思う。僕たちが目指している『やれることをやり続ける』ということが彼らには出来ると思うので、それを次のステージでも、会社のため、家族のために努力ができる人間だと思うので頑張って欲しい。(宮崎の評価は)彼は体の強さがあるので、上(トップ)でやれる可能性もある。ただ、連続してまだまだできないし、後半の最後はバテていて気力でやっていたと思う。もっとやってくれないとという気持ちもある。(今日の試合から選手たちに何を感じ取って欲しいか)途中から出した選手も含めて、4年生が全員苦しいことにも全力に取り組んできたかというのは、僕はこの1年しか見ていないからわからないこともある。でも、積み重ねが足りないからこのような結果になってしまったと思う。今日の敗戦を糧にしてこれからの人生に『駒大で頑張れなかった』ことを学んでもらって、こつこつ頑張れる人間になって欲しい。それを4年生が見せてくれたと思うので、後輩たちは4年になってからではなくて、今のうちから努力できる人になって欲しい。(Iリーグ全体を振り返って)最初は専修や法政に大敗したけど、なんとか勝ちを拾える試合も出てきた。苦しみながらも少しずつ彼らが成長した証なので、それは大いに評価している。やり続けたりとか、自分のできることを一生懸命やれば大学生相手なのでやれないこともない。それをIリーグで学ばせてもらった1年です」

◆鈴木 翔太
「(今日の試合を振り返って)前半の入りが良くて、セットプレーも取れていたけど点が取れなかった。一個アクシデントがあってすぐに点を取られたので、流れが掴めなかった。後半の入りも深井さんに『15分で2点取れ』と言われて1点を取って流れを取れた。そこで三石(海斗)や(坂口)快晴が入って4年が多くなって、自分たちがやってきたサッカーは出せた。そこで勝てないのは、自分たちの積み重ねが足りないところだと思った。残りの期間で積み重ねていきたい。(自身のパフォーマンスは)自分自身、最近はあまりいいプレーができていなくて、前回の試合も良くなかった。その中でも使ってもらえたのは4年生というのがあったと思う。出られない選手は僕が変なプレーをしていたら疑問に思うはずなので、正直今日も良かったとは思っていないし、(石井)陽向や中村一貴のほうがやっていたと思う。満足はしていない。(鈴木の定着でチームの調子が上向いたが)今日もそうだし、要所の試合で勝てなかった。東農大戦と法政戦で勝てなかったし、自分たちの良くない色になってしまった。これからチームもキワの戦いが続くので、そこを払拭できるようチャレンジしていきたい。(4年生への思い)(古家)秀太は試合に出られない時もしっかりやってくれていて、(矢崎)合も副キャプテンとしてしっかりまとめてくれた。自分はその2人より、試合で声を出すことしかできないので、そういう人たちの姿を見て自分も頑張っていかなくてはと思う。(後輩たちに何を感じ取って欲しいか)今日に関して言えば、陽向や一貴は俺たちのためにやってくれていたので、すごく嬉しかった。その反面、自分たちが情けなかった。自分が言える立場ではないけど、陽向とかは特にやらない時はやらないので(笑)今日くらいやれればAチームに絡んでいけると思うので、今日ぐらい気持ち入れてやって欲しい。(これからに向けて)きつい練習は続くので、そこに対して妥協しないでやること。自分に対して思い入れはないんだろうなあと思っていた陽向や一貴がこれだけ姿で見せてくれたのは励まされた。そういう人たちに情けない姿を見せないようにしたい」

◆古家 秀太
「(試合を振り返って)最終戦だったので、内容というよりは勝つということにフォーカスした。どんな形でも勝とうと思っていた。メンバーも4年生で固まっていたので、駒大の4年生としてラスト数ヶ月で自分たちが何を残せるのかを意識して戦った。(自身のパフォーマンスについては)2失点目は自分の対人が軽かったところもあって、自分的には気合が空回りしてしまった。平常心でいようと思っていたけど、最後だしやらなくてはいけないというのもあって、メンタルコントロールができなかった。逆に言えば、とにかくシンプルにやろうという意識でやった。(今シーズンを振り返って)夏にけがをするまではトップにいさせてもらって、なかなか試合に出られなかった。その中でも、自分のやるべきことはしっかりやろう、いつでもいける準備をしようという意識でやっていた。なかなかやってきたことや成果は目に見えなかったけど、やり続けたことが何年か先に続くと思うので、この経験は無駄ではないと思う。(4年生への想いは)本当は今日勝っている状況でサブの4年生を迎えたかったけど、きつい状況になってしまったことは本当に申し訳ない。けど、Iリーグというところは自分も4年間お世話になってきて、いろいろな人がトップチームに羽ばたいていった。自分としても心強いし、負けられない気持ちになった。言葉では言い表せないけど、成長させてくれたと思う。(下級生には何を感じ取って欲しいか)今日は陽向も深井さんに『一番戦っていた』と言われていたし、僕も見ていてそう思った。この場で満足するのではなく、どんどん上に上がって欲しいし、上でやれる素質はあるので頑張って欲しい。(残りの期間はどう過ごすか)もうやるしかない。関東リーグもあるし、自分は可能性が有る限りそこを狙い続けたい。明日から、いや、今からスタートして次の『トップチームの試合に出る』という目標に向かっていきたい。(トップで出たいという思いの中には、星キョーワァンと森本ヒマンの存在は大きいか)どんな時もあの2人の存在が自分を動かしていた。あいつらが活躍するたびに世間は騒ぐし、悔しい気持ちもあった。あの2人が自分に刺激をくれたので、絶対に一緒にやりたい。ずっと目標にしているので」

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