• 米田泰の先制点のシーン=相模原ギオンスタジアムで(嵜田将礼撮影)

  • 桧山は1ゴールを記録するなど攻守にわたって活躍した

”宿敵”法大相手に2発快勝!リーグ11試合ぶりの勝利で1部残留が確定

[サッカー部](2019年11月21日 00時29分)

JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦 第21節・法大戦が11月16日、相模原ギオンスタジアムで開催された。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

【スコア】
☆駒大2-0法大

【得点者】
31分:[駒]米田 泰盛
45+1分:[駒]桧山 悠也

【メンバー】
GK
1 松村 優太郎[4年=長崎総科大附高]

DF
4 真下 瑞都[3年=矢板中央高]
3 星 キョーワァン[4年=矢板中央高]
6 猪俣 主真[2年=三浦学苑高]
5 桧山 悠也[2年=市立船橋高]

MF
13 江崎 巧朗[2年=ルーテル学院高]
8 横山 玄徳[4年=千葉U-18]
16 加々美 文斗[4年=鎮西高]
10 薬真寺 孝弥[3年=長崎総科大附高](→87分 中間 俊亘[3年=広島県瀬戸内高])
24 米田 泰盛[3年=駒大高](→90+3分) 15 藤田 比呂[4年=札幌大谷高])

FW
9 高橋 潤哉[4年=山形ユース](→84分 11 森本ヒマン[3年=矢板中央高])


【SUB】
GK 22 杉本 陸[3年=新潟明訓高]
DF 19 松村 王貴[3年=洛北高]
MF 14 米田 大介[3年=浦和東高]
MF 34 矢崎 一輝[3年=駒大高]

試合前に秋田監督が「今日が一番今年で大事な試合になる」と語った天王山。勝利すれば1部残留が決定する大一番は、前期0‐5と大敗を喫した"宿敵"法大との対戦となった。

試合は前半から拮抗した展開に。チーム全体でボールを保持する法大相手に粘り強く守り、前半の被シュート数を1本に抑える。両校共に攻撃の形を作れず、決定的なシーンが少ない序盤となった。試合が動いたのは前半31分。薬真寺がゴール前まで運び、一度は相手に阻まれたものの、こぼれ球を拾った米田泰が右脚を振り抜いてネットを揺らした。チームとして6試合ぶりのゴールが生まれ、ピッチ内外のボルテージは最高潮に。すると、大応援団の声援に応えるようにピッチ内の選手たちが奮起。前半46分、ピッチ中央で薬真寺がボールを受けると桧山が左サイドを駆け上がり、ペナルティエリア左でボールを受ける。桧山が放ったシュートはゴール右隅に鮮やかに吸い込まれるスーパーゴール。法大相手に前半を2点リードで折り返す。

後半も攻撃の手を緩めずに伝統の素早いプレッシングから法大のミスを誘うなど、試合の主導権を掴む。後半19分には桧山のセンタリングを受けた加々美のボールキープから高橋がシュートを放つが、これは惜しくも相手に阻まれる。22分、今度は米田泰がセンタリングからチャンスを演出するが、加々美のヘディングは枠を捉えきれず。チャンスの時間帯が続くと、次は一転してピンチの時間帯に。しかし、攻め込まれつつも横山、星の意地のシュートブロックや、松村優の果敢な飛び出しでゴールを破らせない。4年生の意地が随所で光る後半となった。スコアはこのまま動かず、試合終了。2015年10月以来勝てていなかった法大相手に4年ぶりの勝利を収め、関東1部リーグ残留を決めた。



◆秋田浩一監督
「(11試合ぶりの勝利となったが)頑張って一生懸命やっていた。気持ちも入っていたので良かったと思う。(両サイドバックを入れ替えたことについて)前田(武勇)も出られないし、小幡(祐稀)も膝が痛いから。どうせ試合に出すなら五体満足の方がいいかなと思った。彼ら(桧山、真下)も試合に出られていなかったから、飢えているかと思ったから使った。(その采配が当たったが)当たったというか、いなかったのが現状だから。でも、2人とも一生懸命やっていたと思う。桧山はまぐれの、あんなのサッカー人生でもう出ないくらいのスーパーゴールだった。あれで楽になったのでスーパーだった。(米田泰盛の努力について)それが彼の良さなので、それを捨ててはいけない。それを愚直にやることが、努力を続けられる選手になったらすごい選手になる。それでかっこいいプレーをしようとか『俺もできる』って思うんではなくて、あれをできる選手になれば、もしかしたらスーパーかもしれない。(4年生が体を張っていたが)あれが駒大のサッカーだからいいと思う。そういう話をミーティングでして、僕が駒大に入った40年くらい前の話と、監督になった時の話をきっちりした。何が駒大とって大切かという話。(それは体現されていたか)そこまではわからないけど、そういうチームにしなきゃ、なろうというところは見えた。(泣いても笑っても最終節だが)有終の美というか、『終わりよければ全て良し』になる。大学時代の最後の試合なので、悔いの残らないように。『俺は駒大でサッカーをやって良かった』と思う試合にしてほしい」

◆星キョーワァン(法4)
「(勝つまで長かったですね)いや〜長かったっす。疲れた〜…。今日はみんなでとにかく体張って走って、監督も『今日が一番今年で大事な試合になる』と話していた。毎試合更新されていくけど、特に今日は大事だった。それは強く思って臨んだ。(4年生の一体感について)自分たちはインカレ2位にいけて、今年もそこを目指していた。その可能性が現実的にゼロになってしまって、今の自分たちが後輩に何ができるかを考えた時、残留して来年も1部で戦ってもらうことだった。試合に出る4年生は多分、各々は言っていなかったが、『死ぬ気で走って戦おう』という覚悟は(加々美)文斗とかも決めていたと思う。そこは自分たちの覚悟が決まって望めていたと思う。(4年勝てなかった法政に勝ったことは)去年のインカレで負けたり、2年生の時は自分が退場したり色々なことがあった。因縁のある相手だったので、そのチームに勝てたのは、今までの経験が無駄じゃなかったことを相手に見せられた。水摩コーチからも『お前らの1年間をここに出してこい』と言われたので、ピッチに出られて証明できて良かったと思う。(今日も吠え続けていたが)今日は声で守ろうと自分の中のテーマを決めていた。自分の中で『今日の試合みたいな試合を早くやっておけば良かった』と後悔する試合をしようと決めたので、その通りになった。これだけもっと早くできていれば…と思うような結果ができて、個人的にもいいプレーができて良かった。(最後の1週間に向けて)監督も『終わりよければすべてよし』と言っていたので、その通りだと思う。僕はこうして駒大の赤いユニフォームを着て4年間戦わせてもらったので、そこで最後に、インカレには出られないけど、駒大で自分がやってきたことを最後の90分に出せるように練習からいい準備をしたい。監督、先輩、仲間、後輩のために頑張って、駒大でやってきたことを最後の90分に出していきたい」

◆横山玄徳(歴4)
「(勝てるまで長かったですね)ん〜…そうですねぇ…(勝った時の素直な気持ちを教えてください)もう脱力感。脱力した。動けなかった。後から、まずホッとした。今日はみんなが戦っていて、感動した。(自分がキャプテンマークを巻きながら勝てない試合もあったが)キャプテンマークを任せてもらっていた時に勝てなくて、そこから勝てなくなってしまった。自分も責任はすごくあって、ずっと苦しかった。それは自分たちの、自分のせいだけど。駒大のサッカーをやれば勝てるのがわかった。それを前からもっとやっておけばなあ…という気持ちもあったけど、この11試合勝てない中で、残りの2試合で神様がやり続けたことを褒めてくれたのかな。本当、僕の人生の中でずっと残っていくと思う。次のステップでもやり続けるということを忘れずにやっていきたい。(4年生の一体感について、話し合い等はあったか)立正大戦くらいから4年生には自分からも、監督からも、キョーワァンからも、(竹上)有祥からもずっと問いかけていた。それでも勝てなかった。今週はそれでも4年の意地をテーマに1週間やってきた。今日負けたら苦しかったので、今日は4年の意地が出た。(最後の1週間をどう過ごすか)自分としては4年間駒大にお世話になった。自分はプレーできる立場なのでみんなの気持ちも代弁して形にすること。そのために、この1週間の取り組みは一瞬も気を抜かずやり切りたい」

◆松村優太郎(市4)
「(今日の試合を振り返って)本当に最高。後期初めて勝てたので嬉しくて、残留も決めれたのでそれは一番嬉しかった。(クリーンシートに大きく貢献したと思うが出来は)出来はまだ全然ダメなところもあって、キックの質とかコーチングの部分もそうだし、セットプレーのハイボールの対応とかもそうだし、課題はいっぱいある。自分としては正直、出来はそこまでよくはない。チームは良かったので、勝てたと思う。(自身の怪我の調子も気になるところだったが)腿裏が痛くて試合に出るか出ないかも微妙なところだったが監督から、出るならちゃんとやれ、と言われて覚悟を決めてやった。勝てたので監督のおかげだと思っている。(今日の試合にかける思いは)最後まで残留を決めれないまま最終節で残留が決まるという危ない形にはしたくなかったので、今日絶対に勝って、あと1試合しかないが早めに残留を決めてやるという覚悟だった。(ハーフタイムにはどのような話し合いがあったか)前半2-0だったがもう一度監督から喝を入れられた。もう一回切り替えろ、前半のことは忘れてもう一回やれ、と言われたのでゼロからやれて守り切って勝てたと思う。(最終節に向け意気込み)今日勝ったので、次も勝って2連勝で、しっかり後輩たちにも残せることをしたい。今日勝って来週負けたら意味がないので、次の試合は絶対に勝つという気持ちで、勝ちにこだわっていきたい」

◆米田泰盛(営3)
「(今日の試合を振り返って)今日は残留に向けてどうしても勝ち点が欲しい試合だったので、まずは純粋に勝ててよかった。(自身の得点シーンを振り返って)日頃から枠に強いシュートを打てというのは言われているので、それを意識して思い切り振り抜いた。(米田選手の攻守への貢献あってこその勝利だと思うがそこに対する意識は)自分は走力とか頑張ることしかないと思っているので、日頃からそれを意識していて、今日も出せたので良かったと思う。(自身の怪我のコンディションも気になるところではあったが)まぁ、なんとか。気持ちで。(最終節に向け意気込み)今日はみんなでチーム一丸となって戦えたと思うので、最終節はしっかり今日みたいにみんなで走って粘って、勝利を掴み取りたいと思う」

◆桧山悠也(地2)
「(今日の試合を振り返って)後期まだ勝てていないということで、今日勝てば残留に大きく近づくというところでチーム一丸となってなんとしても勝利を勝ち取ろうという強い思いで試合に臨んだ。(自身の得点シーンを振り返って)(薬真寺)孝弥さんから素晴らしいボールが来たので、トラップした瞬間にシュートが入ればいいなという強い思いで蹴り込んだ。(監督からもかなり高い評価を得ていたゴールだったが)とにかく決まればいいなと思っていたので、無心で振り抜いた。(なぜあの位置まで上がってきていたのか)(薬真寺)孝弥さんにボールが入った時に自分の前にスペースがあるということを確認できたので、そこは思い切って攻撃参加しようと思ってオーバーラップした。(久々の先発出場でこの試合にかける思いは)前回先発したのが前期の順大戦だったが、自分のミスで失点してチームを勝たせられなくて、そこからチームとして雰囲気も悪くなってしまった。大臣杯も勝てなくて後期も9戦未勝利で、自分自身大きな責任は感じていた。出たからには勝利に貢献してやろうという強い思いで臨んだ。(法大の紺野選手とのマッチアップはインカレ決勝以来だったが)足元が上手い選手なので、一発で飛び込むとかわされてしまう。インカレの時はそれで全然ダメで、相手に自由にやらせてしまったので、今日は粘り強く対応しようという考えで試合に臨んだ。(伸ばされていた髪を坊主に戻した理由は)特に理由はないが、自分自身少したるんでいたというか、ここで吹っ切れたいという思いがあったので、気分というわけではないが初心にかえるという感じで坊主にした。(最終節に向け意気込み)今の4年生とできる最後の試合ということもあって、4年生には去年からずっとお世話になっていて、今年も自分自身たくさん迷惑をかけてきたので、最後何としても勝ってチーム全員で笑って今シーズン終えられるように頑張っていきたい」



なお、次節は11月23日、龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールドにて14:00より流経大と対戦する。
◆龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド
〒301-0854 茨城県龍ケ崎市中里2-1-7
・JR常磐線「佐貫」駅、東口のりば3より「ニュータウン龍ヶ岡(白羽1丁目)」行バス乗車「さんさん館」下車、徒歩10分
・JR常磐線「佐貫」駅東口のりば4より「総合運動公園」行乗車、「総合運動公園」下車
・関東鉄道竜ケ崎線「竜ケ崎」駅より路線バスまたはコミュニティバス循環ルート内回り乗車「総合運動公園」下車

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